ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

最近の読書 [31 July '07]

2007年07月31日 | books
今日で7月が終り、結局、梅雨は明けませんでした。明日は何だか晴れそうなので、また美術館へ出向こうかと。

5年目の魔女 乃南アサ 新潮文庫刊
乃南アサ女史の小説も好きなので結構、読んでます。この小説は会社の女子社員同士、ドロドロな関係のサスペンス。面白かったのですが、結末がちょっと...、でした。

↓ 新潮社 ↓
http://www.shinchosha.co.jp/

今日の美術展 [30 July '07]

2007年07月30日 | fine arts
今日もはっきりしない天気で憂鬱な感じです....。梅雨明けは何時?!

開館記念展II 水と生きる (中) @サントリー美術館
7月2日に訪れた展示の中期展へと行ってまいりました。今回も水を題材としてサントリー美術館収蔵の名品の数々がこれまた、これでもかとばかり並んでいましたね。本当に素晴らしい作品ばかりです。中でも今回、自分は優れた意匠の「裂」の数々に魅かれました。とてもきれいでしたね。あと、蒔絵を施したいろいろな道具、容器などに良いものが沢山在りました。後期展も見逃せません。

↓ サントリー美術館 ↓
http://www.suntory.co.jp/sma/

今日の美術展 [29 July '07]

2007年07月29日 | fine arts
何だか、いやーな天気です。昨日は隅田川の花火、晴れて良かったですね。今日はミュール・トレインの新作トラック・ダウン最終日。スタヂオへ行く前に電車で千葉へ。出かけのしもきたは雷雨、千葉は晴れてました。そー言えば、千葉の街中には昭和を感じさせる建物が何となく多いです。(写真は、そんな昭和の香りタップリの長谷川時計店さん。)

寄贈作品による 近代日本画展 - 楠原コレクション・島コレクションを中心に @千葉市美術館
千葉市内在住のふたりのコレクター、楠原豊松氏と島直枝氏から寄贈された近代日本画を中心に本美術館収蔵作品の展示でした。ホントに良い日本画の数々が並んでいました。自分は特に吉岡堅二氏「鶫」、松林桂月氏「春宵花影」、三輪晁勢氏「桃實る」、金島桂華氏「三柿」の4作品が気に入りました。どれも色彩が美しい画です。で、メインで開催されていた「シャガール展」は見ずに退館。自分にとってのメインはこの「近代日本画展」でした。満足しましたね。

↓ 千葉市美術館 ↓
http://www.ccma-net.jp/

今日の美術展 [28 July '07]

2007年07月28日 | fine arts
蒸し暑いですね。でも、今年から冷房を極力、使わない様にと扇風機を購入。今日、届きました (写真)。湿気は否めませんが、結構、イイ調子です。

メルティング・ポイント @東京オペラシティアートギャラリー
ジム・ランビー氏、渋谷清道氏、エルネスト・ネト氏、3人の作家によるメルティング・ポイント (融点) をテーマにしたインスタレーションの展示です。どの作家も広い会場を存分に使いスペース自体も作品にしたインスタレーションを制作していて、結構、驚きのものでした。ジム・ランビー氏のエキセントリックな色彩の作品、渋谷清道氏の静かさを感じる作品、そして自分が気に入ったのがエルネスト・ネト氏のストッキングを用いて作った作品で、まるで粘膜の中に居る様な感覚になるインスタレーションでした。現代芸術ながら今回の展示は、とても惹きつけられましたね。併催の収蔵品展「いのちの宿るところ」も、現代芸術中心のここの美術館にもこれだけ良い日本画があるのかと感じる程、美しい作品が多く展示されていて良いものでした。

↓ 東京オペラシティアートギャラリー ↓
http://www.operacity.jp/ag/

癒しフェア @東京ビッグサイト
ちょっと付き合いもあり、東京ビッグサイトで行われている「癒しフェア」へ行ってきました。う~ん、何だか結構、危ない感じがありましたね。ヨガとかフェイシャルなどの身体的な癒しの方はまぁイイとしても、何とかセラピーとかカウンセリング、ヒーリング、占いと言った心理的なものは一歩間違えれば (かなり、そのまんま臭い) 宗● (しゅ●きょう) 的なものあって.....、でした。人の弱い部分、特に精神的なところを商売にするのは際どいですね。それなりに多くの人 (やはりほとんどが女性) が来場していました。皆、疲れているのかな。しかしブーム的になっているこの「癒し」、どーにかならないものですかね。癒されるのはいいけど、癒されっぱなしではなく、皆、癒された後はその癒しを活かしアクティヴになりましょう。もっとスマートなイヴェントを想像していましたが、かなりベタなものだったので、大分、ガッカリしました。

↓ 癒しフェア ↓
http://www.a-advice.com/

今日の美術展 [27 July '07]

2007年07月27日 | fine arts
今日は銀座に用事があり、そっち方面の展示を固めて観てまいりました。(写真は"OJI PAPER LIBRARY"で頂いてきた青い紙の見本。いろいろな青がありますね。)

スチル写真でみる日本の映画女優 第2期 トーキーと戦争の時代を中心に @東京国立近代美術館フィルムセンター展示室
6月に訪れた企画展の第2期で今回はトーキー (音声の付いた映画) が誕生してから戦争中の銀幕で活躍した女優さん達を紹介しています。前の展示の女優さんは知っている方はほとんど居りませんでしたが、今回は自分が生まれる前の女優さん達ですが、チラホラと知っている方が居りました。森光子女史、高峰三枝子女史等の方々で、皆さん、かわいらしい姿です。和服姿も多いですが、洋装が増えているのは当時の風俗の移り変りが分りますね。あと、数々の映画雑誌が展示されていて、その表紙に使用されている彩色写真も興味深いものでした。次回は戦後の女優さん達の紹介、楽しみです。

↓ 東京国立近代美術館フィルムセンター展示室 ↓
http://www.momat.go.jp/FC/fc.html

2007 ADC展 [会員作品] @ギンザ・グラフィック・ギャラリー
2007 ADC展 [一般作品] @クリエイションギャラリーG8

東京アートディレクタークラブが主催する広告や商品を中心をしたデザインの優れたアートディレクションを表彰するADC賞の入選作品をふたつのギャラリーで展示していました。日本に於ける最先端のデザインの数々を一堂に見れてとても興味深いものでした。優れたアートディレクションばかりでしたが、自分はやはりどこか懐しい感じのするデザインに魅かれますね。ミサワホームの"bauhaus collection"、旅客機の"Airbus S.A.S."、カッター・ナイフのオルファ、凸版印刷などのポスターが印象的でした。

↓ ギンザ・グラフィック・ギャラリー (DNP Gallery) ↓
http://www.dnp.co.jp/gallery/index.html

↓ クリエイションギャラリーG8 ↓
http://rcc.recruit.co.jp/g8/index.html

↓ 東京アートディレクタークラブ ↓
http://www.tokyoadc.com/

『室内』の52年展 山本夏彦が残したもの @INAXギャラリー1
去年の3月号に休刊するまで52年間に615冊発刊、昭和30年にコラムニスト山本夏彦氏 (1915-2002) が創刊したインテリアの情報誌「室内」の展示です。その雑誌の隅々全てにこだわりを感じます。山本夏彦氏の人柄が伺えますね。自分は今回の展示では本誌で取り上げられた工業デザイナー、秋岡芳夫氏の蒐集した職人の道具の数々は機能美と使い込まれた経年の風格を感じさせ、本当に美しいと思いました。やはり、こだわることは非常に大切なことなのです。

↓ 室内 (工作社) ↓
http://www.shitsunai.jp/index.php

船小屋 風土とかたち 展 @INAX:GINZA 7F クリエイティブスペース
日本海沿岸に点在する舟を収納しておくための木造の小屋「船小屋」を写真とパネルでの紹介した展示です。こちらもまさに機能美、生活と直結した実用的なボートハウス。やはり美しい姿、風格、存在感があります。こう言うものの存在を知らなかったので興味深い展示でした。

↓ INAXギャラリー ↓
http://www.inax.co.jp/gallery/

POLA 新鋭展 2007「あなたの物語を楽しんで下さい」 @ポーラ ミュージアム アネックス
ポーラが選んだ若手アーティスト、荒木珠奈女史とムラタ有子女史、ふたりの作品の展示です。自分としてはあまり興味の沸かないところでしたが、ふたりともほんわかした雰囲気の作品で好感を持てました。

↓ ポーラ ミュージアム アネックス ↓
http://www.pola-ma.jp/

紙ハ好キデスカ? 青 シロク/キク 表裏 @OJI PAPER LIBRARY
製紙会社の最大手、王子製紙の本社ロビーにあるギャラリーで行われている、三つのテーマで紙を紹介した展示です。いろいろな青色の紙 (写真) を題材とした展示、紙の形と大きさの四六判と菊判を題材とした展示、紙の表裏の質感を題材とした展示の三つでいろいろと面白いかったです。特に四六判と菊判の成り立ちがよく分りましたね。ここのギャラリーでは紙のサムプルを頂くことが出来るので、また違った楽しみ方が出来ます。

↓OJI PAPER LIBRARY ↓
http://www.ojigroup.net/designers/library/index.html

Sony Design × Master Craft Lombardia - 北イタリアの職人技と、Sony Design / Sony AVの融合 @ソニービル 8F OPUS
ソニーのエレクトロニクスを中心にゲームやエンタテインメント、モバイルコミュニケーションなどのデザインを手懸けているソニー・デザインと北イタリア、ミラノを州都とするロンバルディア州の職人がコラボレイトしたAVのプロトタイプが展示されていました。漢字の名称を冠したそのプロトタイプの数々は和のテイストがある斬新で美しいものでした。特に全く違う新しい概念で形作られたスピーカー群には驚きました。最新のテクノロジーの凄さも感じました。ですが....、自分はやっぱりスピーカーは箱型がイイですね!?

↓ Sony Design × Master Craft Lombardia ↓
http://www.sony.co.jp/Fun/design/media_events/2007/milano/

↓ Sony Design↓
http://www.sony.co.jp/Fun/design/?j-short=design

感謝。

2007年07月26日 | events
"STRANGER COLE" LIVE @渋谷 CLUB QUATTRO
今日はジャマイカのヴィンテージ・シンガー、"STRANGER COLE (ストレンジャー・コール)"のライヴにお呼ばれをして観てきました。バックはドリームレッツ。楽しくてエキサイティングなステージでしたね。こんな素晴らしい先人が居るから今の自分が在るのだとあらためて感じました。本当にありがたいです。"DRUM & BASS RECORDS"の林氏、富田氏にも感謝。どうもありがとう。

↓ Rock A Shaka ⇔ 主催者サイト ↓
http://www.rock-a-shacka.com/

最近の読書 [26 July '07]

2007年07月26日 | books
はっきりしない天気です。今月に梅雨は明けないのでしょうか?!

コールドゲーム 萩原浩 新潮社刊
「いじめ」、「携帯電話」、「バイオレンス」、「おたく」など、いかにも現代的なダークな内容の小説。萩原浩氏の小説は初めて読みましたが、結構、引き込まれる展開の文章でした。

↓ 新潮社 ↓
http://www.shinchosha.co.jp/


今日の美術展 [25 July '07]

2007年07月25日 | fine arts
今日も良い天気でした。梅雨、明けてもよさそうなものなのに....?!

世田谷のれんデザイン展 @生活工房
三軒茶屋のキャロット・タワー内にある世田谷文化生活情報センター の生活工房へ。ここは以前、活版印刷の展示を見に行った処です。今回は学生達と世田谷駅前商店街の皆さんが店の「のれん」のデザインに取り組んだ展示でした。奇をてらったあざとい感じのものはなく、和のテイストがあり、街並みとその商店に馴染んだ良い意匠の暖簾ばかりでしたし、使用方法などの案もとてもよく練れていました。好感が持てました。自分がよく行く世田谷通り沿いの区役所前にあるたい焼き屋「たいやき ちよだ」の暖簾 (写真) もあり、まさにピッタリでした。

↓ 生活工房 ↓
http://setagaya-ac.or.jp/ldc/