ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十一年九月三十日]

2009年09月30日 | fine arts
久々に一日中、雨降りでしたね。さて、今日で今年訪れた展示が901軒となりました。均すとひと月に100軒ペース。今年も残す処、あと三ヶ月、一体、年末には何軒になっていることでしょうかね?!

895) 伊藤公象 WORKS1974-2009 秩序とカオス 於: 東京都現代美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 甲
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
土を素材にした陶造形作家、伊藤公象氏の作品展です。どんな作品なのか全く分らずに訪れたのですが、かなり感動しました。陶土、磁土、アクリルなどを用いたインスタレーション作品の数々、それらは土で出来ているとは思えない程の様々な形、あらゆる表情を見せています。セラミックの可能性、多面性を感じました。円状に小さな作品が敷き詰められたインスタレーション (写真は、そんな作品のひとつ) はまるでストーン・サークル、パワー・スポットの様です。 伊藤公象氏のこだわりも強く感じた展示でした。

東京都現代美術館 → http://www.mot-art-museum.jp/

896) PETS 篠原奈美子個展 於: SAKuRA GALLERY
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
去年の12/8にも同画廊で篠原奈美子女史による作品展を見ました。前回は強化プラスティックで作られたワニやヘビ、アルマジロなど、表皮がウロコもの動物の立体作品で、今回はハムスター、ウサギ、ネズミなどの毛皮もの。その毛並みの表現が独特で興味深いものでした。そして作家は肛門にこだわって造形しているそうで、確かにあらわに形成された肛門が主張していましたね。また、何か違う動物が登場するのが楽しみですな。

Paul Smith SPACE GALLERY → http://kiyosumi-gallery.sakura.ne.jp/index.html

897) オノデラユキ『古着のポートレート 』フォトグラビュール制作発表展 於: キドプレス
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
フォトグラビュールと言う手法を用いた細密銅版画です。タイトル通り古着をモチーフとした作品。とても趣と深みがあり、不思議な雰囲気のある画面が印象的でした。

キドプレス → http://www.kidopress.com/

898) 佐伯慎亮写真展「挨拶」 於: AKAAKA
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
オリヂナリティ溢れる画面の写真が壁一面に貼られていて圧巻でした。佐伯慎亮氏の視点はとても面白いですね。興味深いです。

AKAAKA → http://www.akaaka.com/

899) ”Yokohama” 星玄人写真展 於: サードディスクリクトギャラリー
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
ディープな横浜の姿、裏の世界を切り取ったかの様なモノクロ写真の数々。横浜育ちの自分も知らない横浜が其処に写り込んでいました。

サードディスクリクトギャラリー → http://www.3rddg.com/

900) 森村康昌展 魔舞裸華視 於: エプサイト ギャラリー1
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
多彩な活動を展開する森村康昌氏の個展です。フリーダ・カーロ氏の絵画を自身で再現と掛け軸や巻物の和的な作品、どれもが森村式色彩曼荼羅を呈していました。そのきらびやかな色、存在感に圧倒されましたね。今まで自分は今まで森村氏の作品にあまり興味を持っていなかったのですが、今回の展示には魅せられました。

901) 伊藤昭一写真展 私の東京 於: エプサイト2
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丁
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丁
自己推薦度 – 丁
自己趣味性度 – 丁
何処だか判らない東京のモノクロ写真。伊藤昭一氏によるまさに私的東京写真です。

エプサイト → http://www.epson.jp/epsite/

展示に対するレポート方式の詳細・説明はコチラで。

今日の美術展 [平成二十一年九月二十九日]

2009年09月29日 | fine arts
久々に結構な雨が降りました。秋雨前線停滞の季節でしょう。スタヂオ仕事、ミーティングの前後に展示を見てきました。

写真は飯倉の交差点にある「ノア・ビル」。ず~っと前からここを通る度に、その特異なシルエットが気になっていたビルヂングでした。茶色の土台にそびえ立つ漆黒な楕円柱状の建築物、中間に空いた窓のデザインも印象的、凄い存在感があり異彩を放っています。ちょっと調べてみたら1974年に竣工された白井晟一氏の設計によるビルで、渋谷区立松濤美術館も氏が手掛けた建築物だそうです。渋谷区立松濤美術館も結構、奇抜なデザインの建物ですもんね。納得です。

893) 銀座界隈隈ガヤガヤ青春ショー 於: ギンザ・グラフィック・ギャラリー
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 甲
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 甲
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 甲
横尾忠則氏の提案による灘本唯人氏、宇野亜喜良氏、和田誠氏、4名の大御所イラストレーター、グラフィック・デザイナーによるグループ展。彼等が縦横無尽に活動した1960年代にスポットを当て、当時の代表作が展示されています。高度経済成長期と共にグラフィック・デザインの成長期と言える時代に於ける勢いとパワーを感じる作品の数々でした。各作家の貴重な原画が沢山見ることが出来たのが良かったです。

余談ですが、素晴らしいデザインのポスターの数々を見ていて、ふと思いました。それは現代に於けるポスターと言うメディアの必然性で、最近はポスターが昔に比べて少なくなったなぁ~、と感じますね。それは多様なメディアの発達や貼る場所やスペースがかなり少ないなどの物理的状況によるものでしょうが、寂しいことです。大きな画面で見せるグラフィック・デザインの醍醐味は素敵なことですから。どんどんとパソコンのモニター大に収まるディジタルなグラフィック・デザインとなってしまうのでしょうか!? そんなのはイヤですね、まったく!!

ギンザ・グラフィック・ギャラリー → http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/index.html

894) Alan Aldridge – Tripping The Art Fantastic 於: Paul Smith SPACE GALLERY
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
1960~70年代にミュージシャンのアルバム・カヴァーやグラフィックを多数手掛けたイギリスのイラストレイター、アラン・オルトリッジ氏の作品展です。時代を反映したサイケデリックでファンタスティック、カラフルなポップ・アート、そのブッ飛んだイメージには目が惹き付けられますね。日本のアーティスト達にも多大な影響を与えたことでしょう。興味深いです。

Paul Smith SPACE GALLERY → http://www.paulsmith.co.jp/space/gallery/index.html

展示に対するレポート方式の詳細・説明はコチラで。

これ! ジャケ #33

2009年09月28日 | musics
今日は一日、内勤してました。で、夜はスカパラのツアー初日ライヴへ。いつ見ても貫禄のステージングです。Wicked!!

いわゆるエロジャケものなのですが、ただのエロではなく美女が持つ髑髏が不気味なアルバム・カヴァーです。一体、何でこのジャケットなんでしょうか? 内容はハワイアンの大御所、バッキー白片氏率いるアロハ・ハワイアンズによるゴキゲンなラテン・カヴァー・インスト・ナムバー集なのですが....、ジャケット写真と内容にギャップがありますね。昔のジャケットには結構、こんなのがありますよ。面白いです。1960年代中頃リリースのアルバム。

バッキー白片のステレオ・ラテン・アルバム / バッキー白片とアロハ・ハワイアンズ (テイチク株式会社 SL12) 10吋LP

今日の美術展 [平成二十一年九月二十七日]

2009年09月27日 | fine arts
今日はバタバタと駆け込みで会期が本日までの展示を見て廻りました。

889) 島屋史料館所蔵名品展 (後) 於: 泉屋博古館分館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
8/21に訪れた展示の後期展です。洋画は展示替えが無く、日本画は全て入れ替えされていました。もちろん素晴らしい作品ばかりでしたが、中でも横山大観氏を筆頭に竹内栖鳳氏、安田靫彦氏等の富士図が目を惹きました。すが歴史ある島屋の所蔵品の数々だと言える展示でしたね。

泉屋博古館 → http://www.sen-oku.or.jp/

890) 花・華 – 日本・東洋芸術に咲いた花 於: 大倉集古館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
当館所蔵の品々から「花・華」を意匠、モチーフとした品々を展示していました。花を愛でる人々の心が表された作品の数々、それらを見ているとやはり心が和みます。狩野探幽氏の作品などが興味深いものでした。

大倉集古館 → http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/shukokan/

891) ステッチ・バイ・ステッチ 針と糸で描くわたし 於: 東京都庭園美術館
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
8名作家による刺繍と言う手法を用いて表現された現代アートの展示でした。とにかく作家達のこだわりを強く感じる作品の数々、芸術性の固執さには共感を覚えました。そのスタイルは素晴らしいです。

東京都庭園美術館 → http://www.teien-art-museum.ne.jp/index.html

892) 古伊万里 小皿・向付展 – 愛しき掌の世界 於: 戸栗美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 甲
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 甲
久しぶりに当館を訪れました。古伊万里の小さな器、小皿・向付を集めた展示です。全てが素晴らしい品で小さいものは、やはり愛でたくなりますね。コレクター心をそそります。小さいからこそ発揮される職人の技は素晴らしく、すっかり堪能しました。

戸栗美術館 → http://www.toguri-museum.or.jp/

展示に対するレポート方式の詳細・説明はコチラで。

今日の美術展 [平成二十一年九月二十六日]

2009年09月26日 | fine arts
空の景色は初秋なですが、日差しは夏の終りの様です。しかしながら、最近、東京で雨が降っていないですね。

写真は杉並区立郷土博物館前庭でたわわに実る棚仕立てのキウイ。秋は収穫の季節です。

881) 遊びの道具 ~ 杉並の子どもたちのまわりにあった昔のおもちゃ 於: 杉並区立郷土博物館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
昔懐かしいおもちゃを集めた展示です。子供達が遊んだおもちゃの変遷を見ることが出来ました。自分が実際に遊んだパーフェクトボウリング、パーフェクション、レゴブロックなど、昭和40年代のおもちゃも多数あって、懐かししさと楽しさに溢れた内容でした。やっぱり昔のおもちゃには現代のディジタル玩具には味があって、創造性が感じられますね。

杉並区立郷土博物館 → http://www2.city.suginami.tokyo.jp/histmus/index.asp

882) 浮世絵 名月展 於: UKIYO-e TOKYO
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
お月見の時期に因んだ「月」がモチーフとなった浮世絵版画が並んでいました。今回の展示では月岡芳年氏による傑作「月姿」シリーズは今までに再三、見ておりますが、歌川広重氏の作品に趣深く風流で良い作品が多々ありました。月は人にとって崇高な存在であるということは古から変わりませんね。

UKIYO-e TOKYO → http://www.ukiyoe-tokyo.or.jp/

883) 観察された対象の展示 村山誠と望月俊孝二人展 於: art project frantic
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
村山誠氏によるCG化された花弁図は精密でもろにディジタリーなものですが、その画面を眺めていると何故か自分が注目している日本画家、中村恭子女史が描く蘭図を連想します。方やディジタルでシンメトリーに描かれ、方や手で描かれている絵画にもかかわらず、相通じるものを感じるのです。人は本能を頭の中でディジタル化して考えているのかもしれませんね。とても興味深いです。望月俊孝氏による人の身体をジャムの瓶に詰めたかの様なインスタレーション作品には、あまりシンパシーを感じませんでした。

art project frantic → http://www.frantic.jp/

884) 月人間 於: LOWER AKIHABARA
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
10名の若手作家による「月」をモチーフとした作品が並ぶグループ展です。今までに各所で見て来た作家も多く、特に新生堂で行われていた展示を見た山口英紀氏の作品に期待していました。前回は日本画ながら超細密に描かれた画面に驚きましたが、今回、出展されていた2点の作品は大分、趣の異なった墨絵でした。これもまた、オツなものでしたね。他の作品も見てみたいものです。他の作家による作品も雰囲気があるものが多く惹かれました。

LOWER AKIHABARA → http://homepage3.nifty.com/lowerakihabara/

885) 道草 - 彫刻の風景 於: 旧吉田屋
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 戊
自己不満度 - 甲
自己関心度 – 戊
自己推薦度 – 丁
自己趣味性度 – 丁
9/10に訪れた上野の森美術館ギャラリーに出品されていた作品を場所を変えての展示です。う~んっ、オープン・エアな場所にただ置いてあると言う様な散漫な感じを受けました。ど~ってことありませんでした....ね。

旧吉田屋 → http://www.taitocity.net/taito/shitamachi/husetsu.html

886) 森万里子「フラットストーン」於: SCAI THE BATHHOUSE
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
薄暗い空間に置かれた半透明な樹脂で作られた縄文土器を型取ったオブジェと敷石の様な白く平たい大きな石によるインスタレーションは、まるで太古のパワー・サークル的で崇高なイメージを覚える作品です。そして宇宙を思わせる様な綺麗に彩られた平面作品。とても意識を引き込まれる感覚の森万里子女史による作品達でした。

SCAI THE BATHHOUSE → http://www.scaithebathhouse.com/

887) 昭和少年SF大図鑑展 於: 弥生美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 甲
昭和20~40年代に於ける少年少女雑誌に掲載された当時から見た未来を描いている表紙絵、口絵、絵物語等が一挙に展示されていました。夢がたっぷりの空想科学の世界、自分もそんな絵や物語を見てワクワクしたもんです。一体、現代の子供達にはこんな想いはあるのでしょうかね? とにかく、今の自分が見ても「カックイ~ッ!!」と唸ってしまう程の作品ばかりでした。いつまでも子供の心は忘れたくないものです。

888) 知られざる竹久夢二展 ~ 意外な素顔から、初公開作品まで 於: 竹久夢二美術館
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
クリエイターとしていろいろな側面を持った竹久夢二氏の作品をあらゆる角度から紹介する展示です。夢二氏の多才さを充分に垣間見ることが出来ました。映像こそ手掛けませんでしたが、元祖マルチ・クリエイターと言える活躍振りですね。

弥生美術館・竹久夢二美術館 → http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/

展示に対するレポート方式の詳細・説明はコチラで。

オマケ画像は弥生美術館・竹久夢二美術館の猫景です。

今日の美術展 [平成二十一年九月二十五日]

2009年09月25日 | fine arts
連日、良い天気が続きますね。

写真は江戸東京博物館の猫キャラクター「えどたま」ちゃん、だそーです?!

872) よみがえる浮世絵 うるわしき大正新版画展 (前) 於: 江戸東京博物館
自己期待度 – 甲
自己満足度 – 甲
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 甲
自己推薦度 – 甲
自己趣味性度 – 甲
素晴らしい展示でした。江戸時代の浮世絵版画から引き継がれた技法が昇華され、また各絵師のオリヂナリティが加味された新しい木版画、大正期に産まれた「新版画」の名作をたっぷりと堪能することが出来ます。川瀬巴水氏、橋口五葉氏、伊東深水氏、吉田博氏等の見事な作品ばかりで見応えもあり、新版画が好きな自分にとって堪えられないものでした。後期展も楽しみです。

873) 江戸東京ねこづくし 於: 江戸東京博物館 常設展示室5階 第2企画展示室
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 甲
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 甲
猫好きにとっては堪らない展示ではないでしょうか!? 江戸の昔から近現代に於ける猫をモチーフとした様々な品々が並んだ、とにかく楽しい展示でした。猫は、その昔から人々に愛されていたと言うことですね。猫を愛した小説家が残した作品や猫を型取った玩具などが興味深いものでした。

江戸東京博物館 → http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/

874) 村田朋泰展「2」 於: GALLERY MoMo Ryogoku
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 甲
去年、平塚市美術館で行われた一大展覧会も記憶に新しい村田朋泰展です。平面、インスタレーション、映像作品、どれもが連動していて不思議な村田朋泰ワールドを形成しています。幻想的でもあり毒っ気も感じる村田氏の映像には引き込まれてしまいました。徹底的なこだわりにも惹かれますね。旧作展が現在、本画廊の六本木の方で、10/21からは日本橋島屋画廊Xで行われるので訪れてみようと考えています。

GALLERY MoMo → http://www.gallery-momo.com/

875) 阿部大介展 – モノ・コトの貌 於: INAXギャラリー2
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
独特な手法により作られた平面、そして立体の作品。それ等の見た目はとても奇異な感じのするものでした。ものの表皮的な変わった表現をしています。興味深い現代アート作品でした。

876) 北本裕二展 – 陶 地層・探検 於: INAXガレリアセラミカ
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
陶版を縦に重ねて正方形の立体タイル状にしたもの (分り難いですが、) を貼り詰めた壁は不思議な風景を創り出しています。特有の質感も面白いセラミック作品だと思いました。

INAXギャラリー → http://www.inax.co.jp/gallery/

877) 谷島菜甲展 於: ギャラリー山口
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
空の断片を描き切り取ったかの様な作品。空を眺めることが好きな自分にとって共感する作風でした。素晴らしい眺めの空は切り取って残しておきたいもんです。そんな気持ちが作家にもあるのでしょう。心地良さを感じる作品でした。

ギャラリー山口 → http://www.galleryyamaguchi.net/

878) 建築家坂倉準三展 モダニズムを住むI住宅、家具、デザイン 於: パナソニック電工 汐留ミュージアム
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 甲
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
8/6に神奈川県立近代美術館鎌倉で見た展示と同時展開の建築家、坂倉準三氏が手掛けた作品を紹介する展示です。神奈川県立近代美術館での展示が主に都市に於けるパブリックな建築を紹介していたのに対し、こちらはパーソナルで使用される住宅の設計、そこで使用される家具のデザインなどが中心でした。個人個人で使われる家や家具に対する設計に関しても坂倉準三氏の理念が貫かれていて素晴らしかったです。

パナソニック電工 汐留ミュージアム → http://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/

879) 広告跳躍時代 昭和の広告展[III] 於: アド・ミュージアム東京
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 甲
70~80年代に於ける広告を紹介する展示でした。高度経済成長期から安定期へかけての時代、人々の消費への関心が多いに高まった時期には、多くの傑作広告が産まれたのです。この時代はちょうど自分の幼年期から青年期にかけての頃、記憶に残る印象深いテレビ広告が多々、紹介されていました。今ほど規制が厳しくなかったのか、かなり洒落が効いていて、ユーモアに富んだCMが多かった様に思いますね。広告の意味、重要性が高まった時代でした。懐かしさもあった興味深い展示でしたよ。

アド・ミュージアム東京 → http://www.admt.jp/

880) NEW DIRECTION展#1「exp.」 於: トーキョーワンダーサイト本郷
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
全国の美術大学・大学院を卒業した新人・若手作家の中から有望株がチョイスされたグループ展。作風も様々で全体的にはコレ! と言えませんが、全てが意欲的でパワーを感じました。あまり興味を持てない作品も多々ありますが、”portrait” と題された小宮太郎氏による多くの手鏡を撮った写真と実際に作られた鏡には深み感じる作品でした。8/21にINAXギャラリーで見た山下耕平氏による、相変わらずのクライマーをテーマとした作品も面白かったです。

トーキョーワンダーサイト → http://www.tokyo-ws.org/

展示に対するレポート方式の詳細・説明はコチラで。

昨夜はムードメイカーズ呑み会....。

2009年09月24日 | bands
昨日の晩 (とは言ってもいつもの様に午前様にはなりましたが、) は久々のムードメイカーズ呑み会でした。結構なメムバーが集まりまして、毎度のバカ話をしつつ....、で、来年 (!!) はムードメイカーズ、再び動き出しますよ~っ!! まぁ、今年は諸事情により物理的に無理なんで、ムードメイカーズ・ファンの皆さん、申し訳ございませんが、来年まで楽しみにお待ち下さいませ。

写真は2軒目、ビール・バーでの様子。熱く語る山本タカシ氏に両脇で寝るふたり。

そしてイイ感じの西内徹氏。


今日の美術展 [平成二十一年九月二十四日]

2009年09月24日 | fine arts
空気は大分、冷ややかですが、かなり日差しの強い一日でした。ラヂオ仕事前にチャッチャと展示を見て廻りました。

写真は渋谷川に架かる橋のひとつ「徒歩橋」。「徒歩」なのに自動車も走る橋なんて!? と思っていたら「かちばし」と読むそうです。その名の由来は何なんでしょ?

868) 鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人 於: 東京オペラシティアートギャラリー
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 甲
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 甲
自己趣味性度 – 甲
壮大なスケールの現代アート展でした。会場全体を地球の内部になぞらえ、ストーリー性を持たせた展示方法、まるで冒険をしている様にとてもワクワクしながら連続する作品を見て行くことが出来ましたね。既視の作品が多々ありましたが、趣向を凝らした展示方法により、また違う見方が出来て興味深かったです。はっきり言って、そんなに期待せず出向いたのに大満足で楽しい展示でした。

869) 山下美幸展  於: 東京オペラシティアートギャラリー 4Fコリドール
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丁
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 丁
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丁
若手作家作品を紹介するコレクション展に於けるひとつのコーナー展示です。今っぽいペインティング作品で自分にとってはほとんどソソる処がありませんでした。すいません。

東京オペラシティアートギャラリー → http://www.operacity.jp/ag/

870) 渓斎英泉展 3〈初作から文政中期大首絵作品〉 於: 礫川浮世絵美術館
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
7/228/25と訪れた渓斎英泉氏による傑作浮世絵版画展の最終第3期です。今回も見事な美人画の数々に魅せられましたね。特に大首絵の美女達は妖艶です。

礫川浮世絵美術館 → http://homepage2.nifty.com/3bijin/

871) Photo Exhibition Note Showwit 20b 於: ギャラリー・ルデコ 5F
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
エロティックでマニアック、フェティシズムを感じる女性を被写体としたカラー写真作品です。それなりにイムパクトはありましたが.....、迫ってくるものはあまり感じられませんでした。

ギャラリー・ルデコ → http://home.att.ne.jp/gamma/ledeco/

展示に対するレポート方式の詳細・説明はコチラで。

今日の美術展 [平成二十一年九月二十三日]

2009年09月23日 | fine arts
シルヴァー・ウイーク最終日、自分はひとつ、展示に訪れてからスタヂオ仕事に向かいました。そう言えば近年、政府は祝日を詰めて連休にしていますが、自分としては、まぁ、考えものだと思いますね。連休の前に仕事は押せ押せになるし、道路は混むし、皆が遠出してしまう分、近場の商業施設などは客足が悪い筈だし、そんなこんなの弊害も多数、発生していることでしょう。連休も程々にしてもらいたいもんです。

さて、今から久々にムードメイカーズの呑み会です。どうなることやら?!

867) 寝るひと 立つひと もたれるひと 於: 東京国立近代美術館
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
平面である絵画に対する人の視点や感覚に関して掘り下げた、とても興味深いテーマのミニ企画展示でした。人は絵画を一見して描かれた人物が寝ていたり、立っていたり、もたれていたり、を絵の状況の中で判断してしまいますが、よくよく、その画面を分析して行くとかなりの矛盾点があることに気が付きます。そんな状況を改めて認識させられました。とにかく面白かったです。

東京国立近代美術館 → http://www.momat.go.jp/

展示に対するレポート方式の詳細・説明はコチラで。

今日の美術展 [平成二十一年九月二十二日]

2009年09月22日 | fine arts
連休後半戦、皆さんは何をしてお過ごしでしょうか? 自分は午前中は在宅仕事、そして午後から展示を観に出掛けました。

写真はメゾンエルメス壁面に組み込まれたウィンドウ・ディスプレイ。とても可愛くて物語の様にシリーズで幾つも並んでいます。近くに行った時はちょっと覗いてみて下さい。

861) 小妻容子責絵展 刺青美女・縄の情念と柔肌の墨 於: ヴァニラ画廊
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
数々のSM雑誌で表紙・口絵・挿絵・扉絵・絵物語等を手掛ける責め絵師、小妻容子女史による原画展です。並んだ責め絵からはそんなにいやらしさは感じず、芸術性の高い作品に思えました。細緻に描かれた髪の毛や刺青、女性の情念こもった表情は現代の肉筆浮世絵と言える程ではないでしょうか。興味深い作風です。

ヴァニラ画廊 → http://www.vanilla-gallery.com/

862) pepper's project -love the material X- syogo nakagawa ~ 森を歩きたい 於: pepper's gallery
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丁
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 丁
自己推薦度 – 丁
自己趣味性度 – 丁
う~んっ、興味が持てませんでした。すいません。道端に転がっている様なあらゆるものを組み合わせて置いたインスタレーションです。

pepper's gallery → http://www.peppers-project.com/top/jp/top_frame_jp.htm

863) 若狭倫一 ダブルバレル展 於: Gallery-58
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
80'sカルチャーを踏襲したかの様なステンシルを用いて描いたポップアート、グラフィティ的な絵画です。その画面に目を凝らすと下地に敷かれた絵がなかなか凝っていて、とても面白く練れた作品だと感じました。グラフィティ好きな自分にとって興味深い作風でしたね。惹かれました。

Gallery-58 → http://www.gallery-58.com/

864) 伊島薫写真展「一つの太陽 – One Sun」 於: BLD GALLERY
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
円形の画面、魚眼レンズを用い世界各地で太陽の一日に於ける軌跡を撮影した作品群の展示です。まさに自然の摂理による美が写し取られていました。太陽の崇高さがその画面から伝わってきます。題材の設定、撮影の技法等、とてもオリヂナリティ溢れていて素晴らしいと感じました。

BLD GALLERY → http://bld-gallery.jp/

865) L_B_S 名和晃平展  於: メゾンエルメス 8階フォーラム
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
今をときめく現代アート作家、名和晃平氏による “リキッド”、”ビーズ”、”スカム” 三つの作法シリーズから成る展示です。全てから気泡を感じさせる様な作品、どれにも目が引き寄せられますね。水晶玉で覆われた剥製、ウレタン・フォームで包まれたいろいろなものは、汚れた現実を美化し、そこから逃避する体裁に思え、消えては再び表れる泡は現実の儚さを表している様でした。

エルメス → http://www.hermes.com/index_jp.html

866) 常世の虫 原芳市写真展 於: サードディストリクトギャラリー
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
日常の情景を撮った、とても雰囲気のあるモノクロ写真の数々。かなりディープな味があります。日本最古の宗教運動といわれる『常世の虫』に准えて、この現代社会を画面に捉えている様に感じました。とても惹かれる作品です。

サードディストリクトギャラリー → http://www.3rddg.com/

展示に対するレポート方式の詳細・説明はコチラで。