ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十二年三月三十一日]

2010年03月31日 | fine arts
何だかハッキリしない天気で、桜が満開に近いのにもったいない気がしますね。

写真は赤坂見附付近の重機景。「クロ~ス!!」カックい~っ!?

0158) 三井家のおひなさま 於: 三井記念美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
すっかり時期を逸してしまいましたが、毎年恒例の雛人形の展示です。毎年感じますが、やはり旧家のおひなさまはホント豪勢で、しかも品が良い。愛でたい気持ちになります。同時に展示されていた茶道具や焼きものにも魅せられ、三井家の歴史も感じられる内容でした。

三井記念美術館 → http://www.mitsui-museum.jp/index2.html

0159) 日本色 NIHON-IRO 2008-2009 於: キャノンギャラリー銀座
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
写真家、米美知子女史の作品を中心に日本の「色」を感じる風景を捉えた写真展です。当然のことですが、全ての色は自然から由来しているんだ、と改めて感じました。本当に自然のあらゆる色彩には驚かされますね。素晴らしいです。美しい写真を堪能しました。

キャノンギャラリー銀座 → http://cweb.canon.jp/gallery/ginza/index.html

0160) 溝渕美穂個展 和三盆 於: オーパ・ギャラリー
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
アーシーで落ち着いた目にやさしい色彩と独特な質感が素敵な絵画の数々。展示タイトル「和三盆」がピッタリですね。しかも題材が自然の植物や野菜などで、それ等がイイ具合の雰囲気で描かれています。結構、気に入りました。

オーパ・ギャラリー → http://www.geocities.jp/opa_gs/

展示に対するレポート方式の詳細・説明はコチラで。

月刊 てりとりぃ

2010年03月30日 | musics
今日は自分が編纂する現在制作進行中の今夏発刊予定であるジャケット本に関する先行展示をレコード・ジャケット印刷の草分け的印刷会社「金羊社」さんが主催するレコ・ジャケ展 “Music Jacket Gallery 2010” で展開して頂けることとなったので、その打ち合せに出掛けました。この展示、四月から福岡・名古屋・大阪・東京・札幌と巡回されるので、皆さん是非、お立ち寄り下さい。詳しくは下記URLで。

Music Jacket Gallery 2010 → http://www.epa-mjg.com


で、そのジャケ本を一緒に編纂している前園直樹氏が発行に携わっているフリー・ペーパー「月刊 てりとりぃ」(写真上) の創刊号を頂きました。実は自分も寄稿しています。それも和菓子ネタ (?!) で。ジャケ本編纂者のもうひとり、鈴木啓之氏による文も載っています。限定150部、四箇所でしか配布されていないレアものですが、興味のある方は下記URLをチェックして入手して下さいませ。内容はかなり濃くて読み応えあり。そうそう、題字は宇野亜喜良氏によるものですよ!! 自分もレコード店を営んでいた時に「月刊 R」と言うリー・ペーパーを発行していたので何だか懐かしい想いと発行者の濱田隆志氏の心意気を感じました。自分は、毎号ではないですが、また寄稿する予定です。

月刊 てりとりぃ → http://d.hatena.ne.jp/territory/

札幌三日目。そして帰京。

2010年03月29日 | etc.
札幌仕事の三日目。そして夜には帰京。仕事はしつつ、今回も結構、いろいろと喰い倒しました!?

そんなこんなで写真は帰り際の新千歳空港で撮ったピカチュウ・ジャンボ機の模型。実物は見たことありませんが、子供には大人気なのでしょう。夢がありますね。

札幌二日目。

2010年03月28日 | etc.
昨日の結構、深い時間に札幌入り。そして今日は札幌仕事の二日目。

札幌の天候は目紛しく変わり、写真上の様に雪が降っていると日中でもマイナス温度!! 寒い~っ! 東京のこの時期では考えられませんね。聞けば5月まで雪が降ることもあるそうですから。

でも写真下の様に朝は頗る良い天気だったんですが....。


そして、夜にはさっぽろテレビ塔がライト・アップされていてきれいでした。


今日の美術展 [平成二十二年三月二十七日]

2010年03月27日 | fine arts
今日から二泊三日で札幌へ。展示に一軒寄ってから札幌へ発ちました。

0157) 町人文化と伊万里焼展 ~ 器からみる江戸の食 於: 戸栗美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
沢山の古伊万里焼名品を堪能しました。とにかく、ほれぼれする様な品々が並び、圧巻の展示でしたね。中でも、江戸時代、実際に宴の席で用いられたであろう、大皿や大きな容器の迫力に圧倒され、いろいろな作品に描かれた意匠の高いセンスに惹かれました。

戸栗美術館 → http://www.toguri-museum.or.jp/

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今日の美術展 [平成二十二年三月二十六日]

2010年03月26日 | fine arts
雨が上がり、寒いけれども今日は原チャリで移動。でも途中、雨で雨宿りをしましたが....。明日から札幌へ二泊三日の旅仕事なので、みっちり展示を見て廻りました。

六本木に立ち寄ると明日の朝から明後日の晩に掛けて夜通し行われるイヴェント「六本木アートナイト2010」の予行演習を行っていました。椿昇氏による「ビフォア・フラワー」(写真右) の存在感が際立っています。

0151) 鰭崎英朋展 於: 弥生美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
自分は鰭崎英朋氏と言う名前を、この展示で初めて知りましたが、大正・昭和期に活躍された挿絵画家の方です。しっかりと日本画を学んだ鰭崎氏だけあり、叙情感溢れる細緻な筆致による作品の数々には、とても魅了されました。若き日には鏑木清方氏と肩を並べる絵師だったことにもうなずけます。また挿絵と言う絵画に於けるひとつのジャンルが素晴らしいと感じました。

0152) 竹久夢二と大正ロマンの世界展 於: 竹久夢二美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
竹久夢二氏を中心とする、いろいろな作家による大正ロマンを感じさせる作品の展示です。西洋への憧れと和のものが合わさった、とても情緒を感じる作風による沢山の本の装幀や挿絵等が並んでいました。夢二氏だけではなく、他の作家による作品を見比べることが出来るのが興味深かったです。

弥生美術館・竹久夢二美術館 → http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/

0153) VOCA展2010 於: 上野の森美術館
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
40歳以下の現代アート作家による、この作品展へ今年も訪れました。美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者が作家を人選しているだけあり、毎回、キャッチーな作品が並ぶので、いつも楽しみな展示です。今年も各作家の意欲作を見ることが出来ました。中でも多和田希女史の消しゴムとサンド・ペーパーでこすったカラー・プリント写真、船井美佐女史の鏡を用いた作品、注目している線香アートの市川孝典氏、今までと印象の違う黒い額装が為されたゴシック風味の齋藤芽生による作品、エナメル質のアクリル絵具で描かれた桜の大庭大介氏などに自分は惹かれました。

上野の森美術館 → http://www.ueno-mori.org/index.html

0154) 東海道五十三次対 – 物語でたどるもうひとつの東海道 於: UKIYO-e TOKYO
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
歌川広重による保永堂板「東海道五十三次」の人気により弘化年間に出版された揃い物浮世絵版画「東海道五十三次対」の展示でした。当時人気の歌川派の絵師、国貞 (三代豊国) 氏・国芳氏・広重氏の三人が描き、六つの版元から出版された東海道五十三次の風景に歴史故事、狂歌が載るシリーズ。数ある東海道五十三次ものの中でも趣の変わった興味深いものでした。

UKIYO-e TOKYO → http://www.ukiyoe-tokyo.or.jp/

0155) Yuka Otani 泡沫寺石庭 : Kare-Sansui Disco 於: ペッパーズギャラリー
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丁
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
「Kare-Sansui Disco」と言うタイトルに興味をソソられて見に行きました。が、何となく惜しい、と思った展示です。床で廻る庭石に見立てた鏡が貼られているオブジェがミラーボールの様に光をはなっていました。でも、ものが小さく迫力に欠け、中途半端な感じが否めない....、発想は面白いので、もっと本当に枯山水の庭っぽくしたらイイのになぁ~、と感じましたね。発展型に期待します。

ペッパーズギャラリー → http://www.peppers-project.com/top/jp/top_frame_jp.htm

0156) アール・ヌーヴォーの絵葉書展 於: 十字屋ホール
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 甲
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 甲
自己趣味性度 – 乙
宮後年男氏が蒐集されたアール・ヌーヴォーに影響され描かれ、作られた絵葉書の展示です。とても素晴らしいコレクションだと思いました。どれを取っても美しく、麗美な品々ばかり、中でもアール・ヌーヴォーを意識して日本の作家による絵葉書の数々に自分は惹かれました。欧のほんわかしたイメージのアール・ヌーヴォーに対し、和の割とカッチリした雰囲気が興味深いです。

十字屋ホール → http://www.jujiyahall.com/

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今日の美術展 [平成二十二年三月二十五日]

2010年03月25日 | fine arts
今日も雨で寒い。まさに花冷えですね。

0146) デザイン維新だ。浅葉克己展。 於: クリエイションギャラリーG8
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 甲
亀倉雄策賞を受賞した「ミサワ バウハウス コレクション」のポスターを中心に、グラフィック・デザイナーの大御所、浅葉克己氏による作品の展示です。バウハウス好きの自分としては前々から、このポスターが気になっていたので、ここに改めて見ることが出来、そのシャープなデザインを堪能しました。カッコいいなぁ、と感じる完成されたデザインのポスター群です。

リクルートの2つのギャラリー → http://rcc.recruit.co.jp/

0147) 明治から続く、銀座を彩る老舗 於: HOUSE OF SHISEIDO
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 甲
小さなコーナー展示でしたが、銀座の老舗をスライドと地図で紹介しています。各店舗の新旧の姿が写し出され、歴史を感じる、なかなか粋な展示でしたね。それ等の店舗を訪れてみたくなりました。

HOUSE OF SHISEIDO → http://www.shiseido.co.jp/house-of-shiseido/index.htm

0148) 福田繁雄のヴィジュアル・ジャンピング 於: ギンザ・グラフィック・ギャラリー
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
2009年に急逝されたグラフィック・デザイナー、福田繁雄氏が生涯で手掛けたポスター、約1,200点の中から選ばれた108点の展示です。ユーモアに富み、常にシニカルな視点で描かれ、とてもデザイン性の高いポスターの数々、福田氏の一貫した姿勢が見て取れました。全ての作品が今見ても斬新に思えます。やはり凄いグラフィック・デザイナーの方でした。当然、図録 (写真) を購入です。この表紙になっている「Victory 1945」のポスターはまさに傑作。

ギンザ・グラフィック・ギャラリー → http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/index.html

0149) 前田寿安 責め絵展 闇桜 於: ヴァニラ画廊
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
前田寿安氏による女性を責めたてる姿を描いたSM画が並んでいました。どれも高い筆致力で描かれた妖艶で、また情念が伝わってくる程の迫力のある作品でした。まさに鬼才と言える様な画力・画風ですね。

ヴァニラ画廊 → http://www.vanilla-gallery.com/

0150) 戦後フランス映画ポスターの世界 第2期 於: 東京国立近代美術館フィルムセンター展示室
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 甲
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 甲
自己推薦度 – 甲
自己趣味性度 – 甲
2/11に訪れた展示の後期展です。今回は1949年から1963年までに公開された作品のポスターが並んでいました。前期に引き続き、とても素晴らしいデザインのポスターを堪能しましたね。人がしっかりと手間隙、そしてデザイナー自身のセンスを最大限活かすことの重要さを実感出来る作品の数々でした。とにかく手でものを造ることは大切です!!

東京国立近代美術館 → http://www.momat.go.jp/

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今日の美術展 [平成二十二年三月二十四日]

2010年03月24日 | fine arts
寒かった~っ。凍雨って言うあられみたいなのも降ったし。桜の花がビックリして開花が遅れそう?!

0144) 浮世絵の死角 イタリア・ボローニャ秘蔵浮世絵名品展 於: 板橋区立美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
やはり、なかなか見ることの出来ない浮世絵が出品された展示は見逃せませんね。この展示もイタリア・ボローニャのコレクターふたりが蒐集した珍しい浮世絵の数々が並んでいました。ちょっと変わった視点により集められたさくひんばかりで役者絵が多く、また戯絵やおもちゃ絵等、変わった種類のコレクションが目を惹き、興味深かったです。新版画にもイイ作品が多々ありました。浮世絵展と言えば図録 (写真)、今回も購入です。

板橋区立美術館 → http://www.itabashiartmuseum.jp/art/

0145) ゲンダイビジュツ展 (テン?) 於: 練馬区立美術館
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
現代アートの名作家達による当館が所蔵する作品の展示でした。それぞれに作家の意志が表された興味深い作品ばかり。中でも須田悦弘氏の木彫作品や岡村桂三郎氏の現代アート的日本画に惹かれました。キュレーターのこだわりも感じられる内容です。

練馬区立美術館 → http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/

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今日の美術展 [平成二十二年三月二十三日]

2010年03月23日 | fine arts
昨日は東京も桜の開花宣言、いよいよ春に突入と言う感じですね。

ご近所の桜 (写真) もボチボチ咲いてます。

0143) 古書販売目録と反町茂雄 於: 千代田区立千代田図書館9階展示ホール
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
ミニ展示でしたが、古書販売目録の重要さが分る興味深い企画でした。古書販売目録は古書を知る上で貴重な資料です。また実際に古書の販売をしていた反町茂雄氏が作成した古書販売目録により、目録販売を大きく発展させた氏の業績も紹介されていました。自分も数冊の古書販売目録を所有していて、図版が載っているものは見ていて楽しいものです。

千代田区立千代田図書館 → http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/index.html

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これ! ジャケ #51

2010年03月22日 | musics
何だか何かとドタバタしていて展示を観に行くことが出来ませんね。観たかった展示がバタバタと終了して、チケットを購入したのに終わってしまった展示も幾つかあります。まぁ、でも今年はあまり根を詰めて展示を観に行くことはやめよう、と考えていたのでこんなもんなのでしょう。

なかなか渋い写真を使用したアルバム・カヴァーです。実際には日本で撮影した写真でしょうが、まるで外国の裏町に於ける光景の様ですね。かなりイイ雰囲気を出しています。内容の方もジャケットと同様に渋くてムーディ。 松宮庄一郎氏によるギターの切ない音色が心地良いジャズ・テイストのナムバーの数々、主に映画音楽の名曲をカヴァーしたインスト集です。1960年代初頭にリリースされたアルバムでしょう。この時代を代表する日本ジャズ・ミュージシャンの名演を聴くことが出来ますよ。

魅せられしギター / (ギター) 松宮庄一郎・渡辺晋とシックス・ジョーズ他 (東芝音楽工業株式会社 JPO1031) 10吋LP