ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十年四月三十日]

2008年04月30日 | fine arts
今日は初夏の陽気、何だかいきなりの暑さでした。で、訪れた国立科学博物館ではちょっと肌寒いぐらいの冷房が既に入っており、これには閉口しました。別段、自分は「地球温暖化問題」とかを言うつもりはないですが、地球の成立ちを紹介している国立科学博物館で、これはおかしいのではないかと思いましたね。全てが無駄、矛盾してます。がっかりしますよ。

ダーウィン展 於: 国立科学博物館
偉大な生物学者、チャールズ・ロバート・ダーウィン氏の軌跡をたどり功績を紹介した展示です。ダーウィン氏と言えば現代では誰しもが知っている『進化論』を唱えた方であります。来年は氏の生誕200年、『進化論』を記した「種の起源」が出版されてから150 年が経ちます。まさにダーウィン氏の功績が無ければ現在の生物学の考え方は違っていたかもしれません。今回のこの展示では如何にダーウィン氏が『進化論』へ辿り着いたかをこと細かに解説していて、とても興味深いものでした。自分は子供の頃、恐竜や化石、爬虫類や虫、草花が大好きで (それが高じて大学では農学部に進んだのですが....、今は全く畑違いの仕事をしてますがね!?) 、ダーウィン氏に興味を持ち、いろいろと調べたものです。特に氏がビーグル号での世界一周で立ち寄ったガラパゴス諸島に生息する2種類のイグアナ (このイグアナが『進化論』の大きなカギとなる訳です。) の話が好きでした。今日、この展示を見ていて、まるで子供時分に調べたことのおさらいをしている様でしたね。やはり、ちょっとしたキッカケや閃きを大事にし、多様なことに眼を凝らす、そして柔軟に物事を考えることが重要です。大成している方々は皆、そうですから。しかしながら地球や自然は凄い、そしてとても面白いのです。

↓国立科学博物館 ↓
http://www.kahaku.go.jp/

工藝考 - 素材へのまなざし 於: 東京藝術大学大学美術館 陳列館
東京藝術大学工芸科の助教、講師、研究助手の方々による作品展です。様々な素材、技法を駆使したいろいろな工芸品の数々、素晴らしいものばかりでした。伝統の技と新しい感性、現在進行形の日本工芸界の最先端です。その技術の高さには甚だ驚きました。特に自分が気になったのが、助教の荒川朋子女史によるステンレスとチタンの非常に細いワイヤーを編んだオブジェで、その精緻に編まれた技術と美しい造形には目を瞠るばかりでしたね。またこの手の若い作家の方々による工芸作品展示を見たいものです。

↓ 東京藝術大学大学美術館 ↓
http://www.geidai.ac.jp/museum/

colors 藝大出身若手作家日本画小作品展 於: 小津ギャラリー
この展示が行われている場所に興味があったので行って来ました。ここ数年に課程を修了された東京藝術大学出身の若手作家による日本画小作品展です。展示作品の多くが伝統的な日本画の技法・画風に基づいた自分としてはとても好感の持てるものでした。ここに出品された方々の今後の活躍を期待します。で、会場の「小津和紙」は350年続く、和紙商の老舗、店頭には沢山の和紙や関連商品が並び、そして小津和紙の歴史資料を展示した史料館が開設されていて、いろいろと興味深い品々を観ることが出来ました。和紙の文化も素晴らしく、また大切なものですね。せっかくなので折り紙セット (写真) を購入しました。

↓ 小津和紙 ↓
http://www.ozuwashi.net/

今日の美術展 [平成二十年四月二十九日]

2008年04月29日 | fine arts
今日は穏やかな陽気、そして祝日で道が空いていてイイ感じで原チャリで府中へ向かうことが出来ました。写真は甲州街道を走っていて思わず原チャリを止めて鑑賞した國領神社の「千年乃藤」。美しい薄紫色の花が満開で周囲にとても甘く良い香りを漂わせてました。で、今晩は久しぶりに"ROLLINGS"のライヴを観に行って来ます。

南蛮の夢、紅毛のまぼろし 於: 府中市美術館
安土桃山時代に日本と交流が合ったスペイン・ポルトガルを指して「南蛮」、江戸時代に唯一、交流を許されたオランダを「紅毛」と言い、日本の作家達がそれらの遠い異国の地に想いを寄せて描いた作品の数々と当時の歴史的に貴重な品々を展示でした。国宝の品を含めて、17世紀から昭和期に至までの様々な作品が並んでいたのですが、日本が西洋に対する想いや観念などがそこに表されていて興味深かったです。中では自分はやはり日本画へ特に目が向きました。キリスト教への信仰・禁教を題材とした川崎小虎氏、鏑木清方氏、松本華羊氏等の作品はどれも物憂げで慎ましやかな雰囲気の漂う美しいものでした。この展示、かなり趣向の変わった良い企画だと思いましたね。

↓ 府中市美術館 ↓
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/

関口茂る展「fragment」 於: プラザ・ギャラリー
帰りがけに仙川のギャラリーへ。作家、ご本人が「エロ」と言っているだけあって、そんな作品展でした。かなり趣味性の高い作品、う~ん、ど~かな?! ただ、タイルの表面を削ってレリーフっぽくしている技法は斬新な感覚でした。

↓ プラザ・ギャラリー ↓
http://www.plaza-gallery.com/

今日の美術展 [平成二十年四月二十八日]

2008年04月28日 | fine arts
まぁ、皆さんもそうだと思いますが、黄金週間と言っても日常は暦通りですね。で、今日は月曜日と言うことで渋谷のギャラリーに寄ってから仕事へ向かいました。

中村寿幸「疑似的ダリの風景」 於: ポスターハリスギャラリー
山口県萩市在住の絵師、中村寿幸氏の苦節30年初個展だそうです。フライヤー (ポスト・カード) を見たら、サルバドール・ダリ氏のパロディ的作風なのかと思いきや、実際に作品の数々を見ると、かなりオリヂナリティーを感じるもので、なかなかビックリしましたね。エログロでエグい画風の作品が多いのですが、その中にはしっかりと美しさとパワーが感じられ、結構、気に入りました。こだわった展示をする此処のギャラリーで取り上げられているのも分ります。やはり世の中にはいろいろな才能のある方が居るものですね。

↓ ポスターハリスギャラリー ↓
http://posterharis.com/gallery/index.html

今日の美術展 [平成二十年四月二十七日]

2008年04月27日 | fine arts
昨日の晩は"THE 69YOBSTERS"のライヴを観に"CLUB SKA @渋谷LUSH"へ。朝帰りの為、早起き出来ず、午後からゆっくりと出掛けました。

緑風盆栽展 於: 上野グリーンクラブ
今年はうっかりして「国風盆栽展」を見逃してしまった為、久しぶりの盆栽観賞でした。刀剣もそうですが、盆栽も深くて自分にはあまりよく分りませんが、観ていて気持ちが高まったり、落ち着いたりして、何とも心地良いのです。盆栽は、その小さい鉢植えの中に宇宙が広がり、景色が見え、物語があると思います。凄いですね。今回、もちろん盆栽の樹木も素晴らしいものばかりでしたが、木々の下植えに使われている苔 (写真) がとても綺麗で魅了されました。

↓ 上野グリーンクラブ ↓
http://www16.ocn.ne.jp/~green-c/