から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

ハイ・ライズ 【感想】

2017-02-18 09:00:00 | 映画


新作DVDレンタルにて。
40階建てのタワーマンションで繰り広げられる暴動を描く。舞台となるマンションは変わった外観をしていて、下層に貧民層、上層に富裕層が住み、明確なヒエラルキーが形成されている。しかし、それぞれの階層に住む住人たちはプールやジム、買い物をするスーパーまで共用しており、日常的に接触する状況下にある。優先されるのは上層階の富裕層であるため、その後、予想通り、ある事件をきっかけに下層階住民の暴動が起こり、マンション内のヒエラルキーが崩壊する。上層階住民が下層階住民に駆逐されるのではなく、暴動によって無法地帯となったことで上層階住民が支配力を強めるのがミソ。外界から閉ざされたSF設定ゆえ、物資は枯渇し、奪い合いの争いが始まる。欲望が剥き出しになった住民たちは原始化が進み、暴力とセックスが乱れ飛ぶ、何が何だかわからないカオスな世界に変貌。その様子を万華鏡のように映し出した映像が面白い。が、中盤以降、その退廃の空気を作り出すことに終始し、肝心のストーリーが停滞するのがつまらない。話自体は進行を続けるのだが、煙に巻かれ、展開についていけなくなる。寝不足で見ていたら、まともに見れなかった。主人公を演じるのはトム・ヒドルストン。海ドラ「ナイトマネージャー」に続き、美しい肉体美を披露。本作の世界観にマッチしているが、彼が演じる主人公が、タワーで起きる騒動に対して傍観者を決め込むのが勿体なかった。
【60点】
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