から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

名古屋旅行の振り返り【後編】

2022-05-21 21:48:04 | 旅行
名古屋で回った店の続き。。

芳光 ★★★★☆

名古屋のお土産でここは外すなという評判の逸品、「わらび餅」が有名な和菓子屋さんだ。 栄の中心部から都電を乗り継ぎ、片道30分ほどの少し外れた場所にある。前日にわらび餅を8個を土産用に予約をしていた(事前に予約をしないと買えないみたい)。15時過ぎにお店に着いたが、平日の昼間にも関わらずお客さんがひっきりなしに出入りしている。中にはわざわざタクシーで乗り付けて買いにくる人もいた。一つ310円のわらび餅。 こしあんが入っていてきな粉でまぶされている。一個の直径は5~6センチぐらいのサイズで、イメージしていたより随分と小さい。二口で食べられてしまうボリューム感だ。確かに美味しい。口の中で溶ける食感。上品な甘さ。 人気があるのも頷けるが、二口で消えてしまう儚さ。貧乏性の自分にはコスパが低く感じられたし、わざわざ遠方まで出向いて買うほどではないように思えた。

この後、手打ちうどん錦(カレーうどん)と、どて焼きラブリーを回る予定だったが開店時間が合わず断念。。。やっぱ日帰りは厳しいなあ。。。夜までいないと名古屋は楽しめないということね。

ツバメヤ ★★★☆☆

本店が岐阜にあるという和菓子屋さん。支店のある、名古屋駅近くのお土産用にどら焼きとわらび餅を購入する。どら焼きは大きく一個約300円。わらび餅は平たい箱に赤福の要領で個別に切られた状態で20個弱入っていて1000円ちょっと。 どら焼きもわらび餅も普通に美味しかった。けど、取り立てて印象に残るほどではなく、都内にも同じようなレベルの和菓子屋があるので、わざわざご当地のお土産として買う価値はあまりないかも。

覚王山吉芋 ★★★★★


今回の名古屋土産で大当たり。めちゃくちゃ細く仕上げられた芋けんぴである。1本1本は細いのでしっかり芋の味がする。そして、パリパリとした食感が実に楽しい。一袋600円程度で値段もお手頃だ。芋本来の味を楽しむ塩味もかなりおいしい。食べだすと止まらなくなる。家族にも大好評だった。名古屋に行った際にはこのお土産はマストになりそうである。

天むす千寿 ★☆☆☆☆
テイクアウトで食べる。以前にも物産展か何かで食べた記憶があるけれども「こんなにまずかったっけ・・・」とガッカリ。作り置きしてから時間が経ちすぎていたのか、ご飯も天ぷらも風味が全くなく、ノリのように両者がつぶれた状態で食感も悪い。素材を生かすための塩味も悪いほうに触れている。空腹に任せて食べ切ったけれど、かなり厳しかった。 イートインのできたてだったら、また違ったのかもしれない。

住吉 ★★★★★
新幹線のホームで有名な、立ち食いうどんの店。 まだ20代だった頃、大阪に日帰り出張を繰り返していた時(本当にしんどくて嫌だった)、気晴らしのために東京に帰る新幹線を途中下車して、ここできしめんを食べた思い出あり。改めて食べるとなんてことはない。きしめんは冷凍ものを茹でているようだし、ダシの味よりも醤油の味が濃い。普通の立ち食いうどんのレベル。 だけどこの短時間で名古屋の味に触れられる手軽さと、良心的な価格設定。昔の苦い思い出も蘇ってプライスレス。

以上







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名古屋旅行の振り返り【前編】

2022-05-21 21:47:52 | 旅行
先月に行ってきた、名古屋サウナ遠征で、他に回ってきたお店の感想などを残しておく。
日帰りはさすがにキツかったな。ずっと雨で体はビショビショ。。。

夜行バス ★☆☆☆☆

日帰りで名古屋をできるだけ楽しむために、朝の早朝に到着する夜行バスにした。 新幹線の半額以下という安さもあるが(片道5,000円くらい)、それよりも時間を優先してのことである。約10年ぶりの夜行バス。11時過ぎに大宮を出発、その後新宿を経由して名古屋に向かう。栄に到着したは朝の5時半。
結論、死んだ(笑)。カーテンで仕切られる3列タイプのバスを選んだが、少しリクライニングできるぐらいの座席では快適に眠ることなどできない。とりわけ神経質な自分はほとんど寝ることができなかった。「寝てくれ」と思考する自分と、「こんなんじゃ寝れません」と拒否する身体の攻防が朝まで繰り広げられる。結果、ただひたすら目をつぶって6時間をやり過ごす苦行。時間調整とトイレ休憩のため名古屋まで5回ぐらいの休憩(停車)を挟むので、一番前の席に指定された自分は、乗り降りする人の足音なども気になった。もう夜行バスには乗らないだろう。。。 ただどこでも寝られる!とか、安く済ませたい!という人には夜行バスというのはベストなチョイスだと改めて思った。

熱田神宮 ★★★★☆

今回、唯一、観光らしい観光。 パワースポットを巡りを密かな楽しみにしている自分にとって、名古屋といえばハズせない仏閣。朝の5時半から8時半まで ウェルビー栄で仕上げた後、電車で30分ほどで到着(朝の9時過ぎくらい)。 雨脚は名古屋の到着時よりも強くなっている。本宮へ向かう参道が広くて気持ちよい。そして平日の早朝ということもあり人出も少ない。これでマスクが取れていたらどんだけ気持ちよかったろう。本宮でお参りをして御朱印をもらう。「こころの小径」というところをぐるりと散歩して後にする。とりあえず神聖なパワーをもらったということで。 。 。

喫茶リヨン ★★★☆☆

喫茶店文化の名古屋において、ここも有名なお店。 行列ができると聞いていたが、平日月曜日の10時半というタイミングもあってか、すんなりお店に入れた。ここは時間に関係なくドリンクを頼むとサンドイッチがもれなくついてくるとのこと(時間に関係なくモーニング)。客層は若い学生カップルとサラリーマンなおじさんの二極。時間がなかったのでコーヒーではなく、早く出てきそうなアサイージュースを注文。付け合わせは小倉のホットサンドにした。 ホットサンド、カリカリでおいしい。無料で付いてくる食事としてはレベル高い。アサイージュースは思った通りの味。これで500円以下。確かに安いな。。。気になったのは、店内のタバコ臭である。 その時はタバコを吸っている人は誰もいなかったけれども基本的には喫煙可のお店らしい。 店内も広くないのでタバコのヤニ臭が染み付いている感じ。苦手な人は厳しいだろうな。

天ぷらとワイン 小島 ★★★☆☆


11時前に到着。例によって食べログ上位のお店ということで訪問。市場(いちば)の中にあるお店で、土地勘がないと場所が分かりづらい。平日の午前中だが、お酒を飲めるスポットということで結構なにぎわい。一番奥の席が一席空いていたのでそこに滑り込む。「何飲みますか」とアルコールありきで店員さんが聞いてくる。おすすめということでシャンパンを頼む。細いグラスに注がれたシャンパンを一口、「シャンパンって、しっかり冷えてると美味しいもんだな」と少し感動する。1杯400円ちょっとで値段も良心的。食事は、穴子天定食と単品で大アサリの天ぷらを頼む。天ぷらは評判通りの美味しさである。けれども感動するほどではないかも。壁中に貼られたいろんな種類の天ぷらネタが面白い。

KAKO 花車本店 ★★★★★

名古屋の喫茶店の中でも超有名店。確か食べログでも喫茶店部門で1位だったような。11時半過ぎに到着。行列だったらあきらめる予定だったが、自分の前には一組の学生グループだけだった。お店に到着してから店内で着席するまで15分ちょっと。店内は想定以上に狭い。このキャパだったら容易に行列ができてしまうだろう。名物は4色の小倉トーストである。それもトッピングによってランクがあるようだが、せっかくなので一番高いやつを頼む。コーヒーとセットで1000円ちょうどだったと思う。まずはコーヒーが到着。基本ブラック派の自分だが、ここのコーヒー、めちゃめちゃ濃ゆくて苦い。ミルクを入れてちょうど良いかもしれない。 その5分後ぐらいに名物の小倉トーストが届く。 マスターと思われる紳士が4色のジャムの説明をしてくれる。 あまおう、パイナップル、マーマレード、ヨモギの4つ。「ヨモギですか、珍しいですね」と反応すると、「食べてみてちょ」とおちゃめな返事をしてくれた。で、食す。小倉トースト。。。。びっくりするほどうまい!!! これひとつでスイーツとしての完成度が非常に高い。 ジャムとホイップクリームとあんこ、そしてバター。四位一体となって口の中で溶けて幸福をもたらす。今まで食べたことのない味わい。何気にバターの塩味が効いている。 4つのジャム、それぞれの味変がどれも個性的で楽しく美味しい。その後、苦いコーヒーを飲む。「ウマっ!」、コーヒーとの相性の良さに再度興奮する。これは行列してでも食べる価値ありかも。

<後編へ続く>




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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 【感想】

2022-05-06 18:50:25 | 映画


「そうきたか!」と強烈なカウンターパンチを喰らう。もうノックアウトでしょ(笑)。
全てが繋がった「サム・ライミ」のエンドクレジットに驚嘆してしまった。
サム・ライミ汁、120%。たまらんですよ、これは。。。

2008年から始まったMCUはその枠を広げるにあたり、それぞれ事件的な節目があった。
「横」の世界をつなげた2012年の「アベンジャーズ」、「縦」の世界を繋げた今年の「スパイダーマンNWH」。そしてそこに並ぶであろう3本目の事件は本作といえる。それは「マルチバース」ではない(「スパイダーマンNWH」で既出)。MCUという大きなキャンパスで、監督が作りたい映画を「愛がままにわがままに(古っ)」作ってしまうというものだ。登場人物の個性やテーマよりも監督の作家性を優先したようにも映る。映画が終わったあと、前の席に座っていた人が「これってなんの映画だっけ?」と話していたのが印象的。

クセ強なMCUの成功作かつ代表作は、私も愛してやまない「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」だろう。1作目からジェームズ・ガンが監督し、キャラクターを輝かせたことにより、新たなMCU映画として多くのファンに受け入れられた。で、本作は、前作を引き継いだ続編であるものの、いろんな意味でその枠組みを超えた挑戦作といえる。私は大賛成派。

思えば、監督のサム・ライミは初代のスパイダーマンシリーズを作った人。アクション演出の手腕は疑う余地はなく、冒頭のモンスターとの攻防でイッキに引き込まれる。なんともゴージャスな活劇。「エンドゲーム」後、至高の魔術師としてその力を遺憾なく発揮するストレンジがシンプルにかっこよい。空間を自在に操るというストレンジの特性と、サム・ライミの相性は抜群に良かったと思える。

本作の最大のキーマンは、スカーレット・ウィッチこと、ワンダである。ぶっちゃけ、ストレンジを喰うほどの存在感だ。演じる、エリザベス・オルセンが演技派としての本領を発揮。母性と狂気がせめぎ合う圧巻のパフォーマンス。普通にやってしまったら過剰になってしまう、本作で施したサム・ライミの演出もしなやかに自分のものにしている。時に大胆に、特に繊細に、本当に素晴らしい。すっかり惚れ直してしまった。一方で、本作で描かれるワンダ像については、テレビシリーズの「ワンダ・ヴィジョン」を見ておかないと、理解が難しい設定になっている。なかなか強引なやり方だが、大元であるディズニーのエンタメ戦略の1つともいえるかもしれない。

クライマックスは「毒をもって毒を制す」。カタルシスを伴い、ワクワクが止まらなかった。ストレンジの、ヴィンテージ感のある特殊メイクにサム・ライミのこだわりが見える。「マルチバース」を活かした、まさかの展開は大いに楽しめた一方で、冷静に振り返ると、あの遠隔操作までやってしまうと全てが許容される危険性がある。それはマルチバースも同様であり、「不可能が可能になる」特効薬は諸刃の刃だ。

物語が複雑になりながらも、展開はスピーディーに進行するので、いちいちロジックや考察に構っていられない。なすがままに受け入れていくなかで、登場人物らの心情に乗り切れない。ワンダは必要な枠として別においても(テレビシリーズを見ればガッテン)、ストレンジとクリスティーンの関係性が添え物に見えたのが残念。「マルチバース」は次の「マイティーソー」でも使われるみたいだが、そのへんにしておいたほうが良いと思われる。それより、本作で描かれたように20世紀FOXとの連携で見せたほうが良い。

残念な部分もあるけれど、それを差し引いても、ゴージャスでリッチなエンタメ作であることには間違いなし。劇中、何度も「いったいどこまで楽しませてくれるんだ!」と、スクリーンからほとばしる熱量に感服した。そして何といっても、シリーズの枠にこだわらない自由な作り込みに新たな突破口を見た気がした。今回はたまたま脚本とサム・ライミの演出がうまくハマっただけかもしれないが、MCUはこれからも大いに楽しませてくれるに違いない。

【80点】
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カモン カモン 【感想】

2022-05-04 07:55:17 | 映画


子供は未来だ。未来を知り、未来を創る人たちだ。劇中、彼らが見た世界を彼らの言葉で掬い取っていく。虚勢を張らないピュアな言葉の数々。なんて豊かで温かいのだろう。引き出すのはホアキン・フェニックス演じる主人公のジャーナリストだ。ホアキンの見たことのない柔和で真剣な表情に見入る。子供たちに対峙するその姿に感じるのは強い敬意だ。仕事柄、子供に接することに慣れていたが、ある日より、しばらく疎遠にしていた9歳の甥っ子を預かることになる。

中年の独身男が、自由奔放でユニークな甥っ子に振り回される。「親のない子供」(笑)。父親と息子ではなく、叔父と甥っ子という距離感。子供をコントロールしようなんて難しい話だ。いや、例え、親と子の関係でも難しいのではないか。己の心理を表現することができないし、自己理解も不十分な状況。「わかり合える」なんて過度な綺麗ゴトかもしれない。でも、それでよいと思えた。大事なのは繋がることなのだろう。

大人と子供がひとときの交流を通じて、絆を育んでいく、、、、よくある話と映るけれど、ワンシーンワンシーンに引き込まれるのは、良いことも悪いことも大人と子供のやりとりが誠実に描かれているからだ。決して甘い話ではない。どこかで見たことのある光景、自分が主人公の立場だったらどのように振舞うか?自身の経験となぞらえ「あーしておけば良かった」といろいろと思い出す。きっと正解はないけれど、忘れてはならないのは、その想像力をその個性を尊重することだ。親でなくても子供は自身を成長させてくれる存在。物語の終盤、2人が叫び合うシーンが忘れがたい。知らないうちに泣けてきた。

大人の立場としてこの映画を見がちだが、自分もかつては9歳の子供だった。2人を通じて「今」の世界を描く映画でもあるけれど、同時に過去の記憶をたどる映画だと思う。カラーを排除したモノクロの色が意味を成していく。過去、今、そして未来へ。とても愛おしい時間だった。

【85点】



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