永遠の0 【65点】
ここ最近で一番興行的に成功した日本映画。DVDレンタルされたので観る。
「涙無くしては読めない」原作の映画化と聞いていたが、映画はまずまずだった。
「海軍で臆病者と言われた男がなぜ特攻で亡くなったか」、
その背景にあるものが、自分が知っている戦時中の精神性の域を出ず少々ガッカリ。
戦時中、亡くなった方たちの想いが現代に繋がっているというメッセージも
使い古された打ち出しだが、戦争の名残が薄らいでいく現代において本作の意義は大きい。
最後の締め方といい、戦時中の物語の演出はしっかりしているのだが、
三浦春馬のパフォーマンス含め、現代版の演出がいちいちクサいのが勿体ない。
懸念していたVFXは、想像を上回る出来で、結構な迫力だった。
ディス・イズ・ジ・エンド 【70点】
日本での公開を待ち望んでいたいが、知らぬ間にDVDスルーされていた。。。
ハリウッドのコメディ俳優たちがジェームズ・フランコ宅でパーティー中、
大災害に遭い、そのままジェームズ・フランコ宅に籠ってしまう話。非常に面白い。
本作のポイントは、各ハリウッド俳優が自らを自らで演じ、セルフパロディしていること。
おそらくプライベートでも親交が深い仲間たちなのだろう。彼らの悪ふざけに近いドタバタ劇と、
信仰を大いに皮肉った危うい脚本がブラックで最高。共同脚本・監督はセス・ローゲン。
コメディ映画というジャンルで若き才能に大金をつぎこみ、それが見事にヒットしてしまう、
アメリカ映画界の強さを再認識。日本は真似できない。だから日本映画は一流になれない。
デンジャラス・バディ 【65点】
境遇も個性も異なる2人の女性捜査官の活躍を描くバディムービー&コメディ。
サンドラ・ブロックとメリッサ・マッカーシーの組み合わせが想定外にマッチ。
明け透けで遠慮のない2人の掛け合いが気持ち良い。お互い爪弾き者同士というのも効果的。
元々コメディもござれなサンドラだが「ゼログラ」以降、どうしても贔屓目で見てしまうが、
オスカーノミネートされた後でも、お構いなしの「鼻ピーナッツ」には恐れ入る。
冒頭とラストに出てくるデブ猫「パンプキン」のおとぼけぶりが、本作の色そのもの。