ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

食事指導

2015-10-27 22:14:27 | 身体のこと
うちの病院では
最近、栄養士さんがカリウムやリンについての
配布物を配ってくれる。


なんで突然、配りだしたかは不明。


たぶん、ベッドサイドで、
検査データが悪かった人に対して口頭で指導しても
効果がないので(忘れられちゃうので)、
配布物をつくって残るようにしたいんだろう。



でも、その配布物を見ていて、
なにかの教本のパクリだろうなと思う。

転載するときは
出典元を書くべきだと思うけれど。。。。


所詮、食べ物で注意するよりも
薬で防止する傾向があって、
そういう薬が増えてきたので、
あまり真剣に配布物を見ている人はいないと思う。

昔みたいにレナジェルやキックリンがなかった時代は
リンを下げることに必死だった。





さて、今回の配布物を見ていて気になることがあった。

ラーメンを作るときは
茹でたお湯でスープを作るのではなく、
別のお湯でスープをつくりましょう。

リンはゆで汁に出る。
ゆで汁を捨て、別のお湯を使うことでリンを下げるというもの。

これってどうやって作るんでしょうかね。

「ぜんじんきょう」にも出てきたけれど。



栄養士に聞いてみる。

「文章見ての通り、ラーメンを茹でる鍋とべつの鍋で
 スープを作るってことですよ」

「それはわかりますけれど、
 ラーメンって乾麺ですよね。
 茹でる時にお湯を吸いますよね。
 とすれば、スープ用のお湯の量は、
 袋に書いてある量よりも減らさなくてはならない。
 そうしないと薄くなってしまう。
 
 いつも食べている味と思って
 麺をいれても同じ味にならない。
 濃淡の調整もむずかしいし、
 麺よりリンだけでなくうまみも出るんじゃないですか。
 
 だからどのように作ればいいんですか?」と。


結局、栄養士は試したことがないという。


試したこともないことを
調理法としてPRするな!!!

パクリを認めよう!!!




理論的はリンは減る。
しかし、調理法としては成立しない。
成立しないから、長続きしない。


調理法としてPRするなら
できるかどうか確かめてからにして欲しい。



それに、味だけでなく
ラーメンの温度からして無理もある。

湯切りをすれば、
麺は冷たくなる。

乾麺の時と湯切り後の麺の重さを図る。
ここでもっと麺は冷える。

そして麺が吸収した水分を除いて、
スープを作る。
(熱湯を用意しておいて入れる)

としているうちにまたまた麺は冷える。


何度もチャレンジして
(なんどもまずいラーメンを食べて)
適切なスープの量が分かって、
スープを作って保温でその温度を維持すれは
スープの温度が下がるのは多少は防げる。
でも、湯切りをすると麺は冷える。



無理がいっぱい。



そして、メーカー、味によっても
条件は変わってきて
作り方は無限に難しくなる。





調理法を教えるときは
自分でその方法を確かめて
味を確認してからにしてほしい。

理論上の、机上の調理法はいらない。


もっとも、
「リンを減らすためにしかたないじゃない」と
おいしくない料理になってしまうことわかっていて
その調理法を勧めるなんてもってのほか。



データみての自分の知識での栄養指導は止めてくれるかな。

相手の訴えや生活状況を聞いての指導に変えて欲しい。
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