プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

ギブソン

2020-08-17 10:48:28 | 日記

フォーム・・・オーバースロー?

球種・・・ストレート、スライダー、チェンジアップ。

1988年

なんと印象深い第三の外人選手2人のデビューだったことか。来日した翌日(六日)に、この夜の先発を告げられたというヤクルトのギブソン。巨人の呂は、前夜の阪神戦で死球骨折のクロマティに代わりファームから呼び寄せられ、いきなりのスタメン出場。それぞれにチーム事情を反映しての初舞台dった。投げるギブソンは、明らかに気負いが強すぎた。簑田に始まって原までの4打者に投げた19球は、つねにボールが先行。3四球に、自らのバント処理悪送球をはさんで、打数が記録されないままに2失点。五番の吉村で、ようやく1アウトを取るといった迷投ぶり。そして、早くも呂との顔合わせとなった。結果は、巨人ファンで埋まる左翼席中段への会心の3ラン。「インコース高めのスライダー。多くのファンの前で打ててうれしい。早く両親に知らせたい」と呂。だが、ここはインタビューにまるで不慣れの呂にかわり、ゲーム後も、いささか興奮さめない王監督のセリフがいい。「すごいね、呂は!プレッシャーのなかでホント、よく打ったよ。積極的で前向き、いいね」と王監督はいった。確かに、スイングの速さと思い切りのよさは、イースタン・リーグの三冠王がダテではなく、広島をはじめとする他チームの先乗りスコアラーも要注意とメモしたはずだ。一方のギブソンは、すっかり呂の引き立て役にまわったが、二回以降は落ち着きを取り戻し無難に投げた。「この次は、立ち上がりに気をつければね」と関根監督。先に楽しみをつないだことは間違いない。

ヤクルトのギブソンは初登板でいきなり黒星をつけられたが、力がない投手ではないと思う。変化球の種類は多くないし、これはという球はなかった。しかし、直球がいい。球に力があり、巨人の打者は呂を除いて十分、バットを振り切れなかった。立ち上がりの投球は、四球、四球、バントを拾って一塁悪送球とぶざまだったが、これには同情すべき点がある。神宮は五万二千の超満員。大リーグで12勝(ブルワーズなどで)をあげている投手でもやはり緊張したろう。本人は「あがったわけではない」というが、篠塚のバントをつかむ動作もぎこちなかった。二塁手の一塁カバーがやや遅れ、送球の間が狂ったようで、それが悪送球の原因にもなったと思われる。新顔は救援で場慣れさせて、先発といきたいところだ。いまのヤクルトは先発の頭数が足りなくて、その余裕がない。少し高くついたが、名刺代わりの5点とあきらめるしかないか。

五回コールドで来日初の完投勝利となったヤクルトのギブソンは「ラッキー」を連発。直球が走っていた上にチェンジアップ気味の変化球が両サイドに決まり、初対決の広島打線をほんろうした。本人は「秦のナイスリードのおかげ」と女房役をたたえた。

広島戦初登板のギブソンはチェンジアップを効果的に使って、被安打を四回の山崎の三塁打1本だけに抑えた。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 星野秀孝 | トップ | デービス »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事