リカコの、これは「ゴミのようなブログ」か「ブログのようなゴミ」か

今までの人生は挫折つづきでサボテンのぴょん太さんもベランダで干からびているけど、最近ようやく自分を肯定できてきてるかも…

すべての道はローマに通ず?

2021-11-29 17:31:09 | 日記
最近、私の中で「結構な頻度でよく会うオジサン」がいて、

…と言っても物理的に会っているわけではなくて、いろんなところでその人の名前をよく目にするなぁという程度なんだけど、先日ふと「そもそもこのオジサンって何者なんだろう?」と思いググってみたら、なんと、

高校時代の私の
第一志望大学の、
第一志望学部の、
第一志望学科の、

教授でした。


私、この大学を受験して、合格したにもかかわらず、行かなかったんだよね。


記念受験した東京の大学の方にまぐれで合格してしまって、
「こっちの方が偏差値も高いし、学費も安いし、近いし、なんでわざわざそんな遠くの大学なんか行きたいの?」
と親からも先生からも友達からも言われて、さらにおばあちゃんに、
「お願いだからそんな遠くの大学に行くのはやめとくれ」
と懇願されたので、あきらめてしまった。
(というか、おばあちゃんは思いっきり無遠慮に言ったけどね、「そんなバカ大学」って笑)


京都だったんだよね、その大学。


遠いし、不安だよ。
40超えた今でも、単身行って住めと言われても簡単に踏ん切りつかないよ。


なんか、こんなにきれいな広々とした立派な大学だったんだぁ~とホームページを見て思った。
というか、とんでもなくショボいボロ校舎でキャンパスライフをおくったあとだから、なおさら輝いて見える。
もう25年以上も時が経っていて、こんなきらびやかな設備投資が25年前からされていたかどうかなんてもう知る由もないけれど、そんなことはどうでもよい。


高校の時、資料請求したんだよね。すると、何度も何度もきれいなパンフレットや過去問が郵便で届いて、毎回食い入るように読んでたっけ。
ギリシャ神話とかに出てくるなんとかいう星が校章で、その名前を冠したパンフレットだった。
ピカピカの校舎で、いっぱいおしゃれして、キラキラな学生生活を送るんだぁと憧れてた。


でも、記念受験した東京の大学の方は、合格できる可能性を少しでも高めることだけを念頭に学科を選んだから、自分の勉強したいことじゃなかった。
それでも、ちゃんと勉強していれば興味もわくし、ある程度の成績を修めてちゃんと卒業して、そのあと仕事して、結婚して、子どもも生まれて、今ぜんぜん普通に幸せに暮らしているから、全然後悔していないんだけど。


その第一志望の大学のホームページを見ながら、…楽しかったぁ。
自分はこの並木道を歩いたんだろうか…という妄想から始まって、どんな授業を受けたのか、京都のどのあたりに住んだのか、どんなバイトをしたのか、どんなサークルに入ったのか(それはオーケストラって決まっているけど。でも、スポーツの盛んな大学だからもしかしたら吹奏楽部に入って応援に行っていたかもしれない)。
もちろんいちばんやりたかったことを勉強できたわけだから、一生懸命勉強しただろうな。
留学したいという気持ちにはなったかな?私立大だから、留学できるようなお金は貯められなかったかな?勉強したことを活かせる就職はできたかな?関西は文化の中心地だから、きっと私は夢を追いかけてそんな職業にチャレンジしていたんじゃなかろうか。
関東の方に戻ってきたかな?それとも関西の方に移住したかな?どんな人とつき合っただろう。結婚は?子どもは?どんな顔した子どもかな。男の子?女の子?京ことばなんかすらすらと話しちゃう子たちかな。


住む場所が全然違うわけだから、全然違う人生を歩んだだろう。でも、それにもかかわらずやっぱり出会えていた運命の人はいるだろうか。

そこまで考えが及んで、一人だけ思い当たった人がいた。同じ出会い方はできなくても、別ルートできっと必ず出会っていただろう。出会った時と場所とお互いの立場までくっきりとイメージできた。あの人とはきっと出会えていたような気がする。
なんか、あらためて、ものすごく勝手だけど、縁の深さを感じちゃった。


あー。妄想めちゃくちゃ楽しかった。