ricetta della vita

イタリア料理教室「COMODO」主宰 
美味しい話をしましょう

めんどくさいけどニクいヤツ、あこがれのイタリア野菜

2013-07-25 | 食・レシピ


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カルチョーフィを知っていますか?
イタリア野菜もずいぶんと手に入れやすくなりましたがまだまだ見かけることが少ないです。カルチョーフィ(単数形ではカルチョーフォ)とはアーティチョークのことです。1ヶ月ちょっと前のこと、レッスンの買い出しに出かけたところ、1個200円ほどで売っていたので即買い!そしてレッスンメニューに急遽入れることになりました。しかし、それから2週間ほど経ち、同じお店でなんと1個980円に!!!!!


ひゃ~びっくり~!1個980円じゃ使えないでしょ!というのも、この野菜は食べられる部分がとても少ないのです。上半分はざっくり切り落とし、さらに外側の葉っぱのような硬いところを取り除いてやっと食べられる部分が出てくる。しかも、アクが強いので、きちんと処理をしないと手が真っ黒になってしまうという、なんともめんどくさいヤツなんです!


でもね、そんな扱いがめんどくさいけど、味はと~っても美味しいんですよ。新鮮なら生で食べてもいいし、焼いてオリーブオイルをかけるだけでもいい。パスタのソース、詰め物、煮ても焼いてもイケル、ニクいヤツです!


それならば、お取り寄せをしてでもレッスンで使えばいいのでは!という声が聞こえてきそうですが、私が目指すところはあくまで家庭料理です。手に入りにくい高価な材料や時期外れな材料を使ったところで、それは私の自己満足でしかありません。レッスンを終えて、生徒さんが復習できなきゃ困るのですよ。代用できない、日本じゃ手に入らない材料をどうしても使う場合には、やはりちょっと申し訳ない気持ちになったりするのです。もちろん、“この料理には絶対にこの材料が必要”という場合もありますから、その時には申し訳ないですが、ぜひ現地=イタリアへ行った時に味わってください!と付け加えておきます(^^;)



来年は、カルチョーフィの旬を逃さずにメニューに入れようっと!