ricetta della vita

イタリア料理教室「COMODO」主宰 
美味しい話をしましょう

秋メニューは見直して再発見

2019-10-27 | 料理教室
こちらはだいぶ前にレッスンで披露した
メニューをアレンジしたもの。
以前と同じでもいいけれど、
バージョンアップを
させてみようといろいろ考えていました。

相性の良い素材なので、
見せ方をひと工夫
🍷はもちろん、ごはんのおかず、
あ、お弁当にも合いますよ〜😋



そしてこちらは、ボローニャで教わった
ボローニャらしくない。というより、
こんな作り方があったんだと
自分が知らなかっただけ⁉のラグー。️
むしろこちらの方が日本人になじみがあるかも
な仕上がりです。
ショートパスタ"ガルガネッリ"は手打ちで
作ります👍🏻



また、こちらはこの季節だけ手に入る
栗の粉を使ったドルチェです。

ふわっと香る栗が秋を感じさせる〜😊
グルテンフリーで砂糖の量も控えられるこのドルチェ、クセになる味ですよ!





イタリアは美食の国?

2019-10-10 | 日記・エッセイ・コラム
cucina povera クチーナポーヴェラという言葉を聞いたことはないですか?貧しい食って意味でして、イタリアの料理ってまさにそうなんですよ〜(^。^)

🍽イタリア料理のメニューといえば、トリュフやポルチーニ、たくさんの魚介類やお皿いっぱいの生ハムなどを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。けれど、それって、毎日食べていると思いますか?あるいは毎食をフルコースで……❗️日本に置き換えて考えてみるとわかりやすいです。寿司や天ぷら、毎日毎食は口にしないですよね(^。^) 白いご飯に生卵、納豆、焼き鮭……日本人が毎日食べているものを頭に浮かべてみてください。

🇮🇹イタリアは20州ありますが、統一されたのがわずか160年と少し前のこと。つまりはそれ以前は“イタリア半島”はあったけれど、国としての“イタリア”はなかったわけですよ。なので、現代でもイタリア人ではなくそれぞれのルーツでフィレンツェ人とか、ナポリ人とか、そういう言い方をします。

南は貧しく、アメリカへ渡って出稼ぎをしたり
そのままアメリカで暮らしたり。
北も貧しく、もっと北のお金が稼げる土地へ
行ったりしたのです。

生まれた土地を離れなくてもやっぱり貧しくて、
それでもなんとか生きていくために
その土地で獲れるものを工夫をし、食べて、
そうして食文化が出来上がったのです。

その土地で獲れるもの(言い換えると"それしかない")を、いろいろと調理法を変えてずーっと食べてきた(だって、同じ食べ方じゃ飽きるでしょ笑)。それでいつのまにか土地の名物となって今に至る、みたいな!

だから、イタリア料理というのはおしゃれな料理なんかじゃなくて、マンマが作る地方料理、田舎料理なんですよ〜‼️
そして、それが最も手がかかっていて愛情がこもっていて飽きのこないものなんです(^_^)

それこそが、最高の贅沢な食‼️