前号に続いてのお相撲さんで芸がないが、その相撲の稽古の基本が四股を踏むこと、と聞いたことがある。
運動音痴?の酔狂、ラジオ体操を日課としていることは何度か書いたが、そのささやかな体操、三、四日もサボルとてき面、数日後に肩凝りや首の痛みに悩まされる。
ダウンロードした体操教本、第一と第二の間に首周りの体操があって、その隙間に四股を踏む。
これが存外に難しくてお相撲さんのように足を高く、どころか全く上げられない、否、上がらないと言うべき?
彼らと比べること自体無理なのは承知だが、「なんでや?」と厚かましくも思うところが可笑しい。
四股に次いで足を開いて、お尻を床に近くなるよう徐々に下ろすのだが、下すにつれて 「イテテ・・」と声が出るほどにきつい。
ところで、膵臓にひじきみたくな影があって<MRI>を撮ったが、その結果を本来聞く筈だった日の前日にイレウスで救急搬送されたため、病室のベッドで聞くお粗末さ。
主治医の先生曰く 「影は今もある」と、やけにきっぱりと言われたが、「そんなん困りまっせ!」とも言えず、「はあ・・・」としか言いようがないのが聊か癪だが、こればっかりは仕様がない。
まあ、先生の口振りからすれば、そんなに急ぐ状況でもないのだろう。
そんなこともありの鰥夫(やもめ)の酔狂、かつて老人ホームなるものへの入居を考えたことも。
が、日曜日の朝日に、“ なるほどマネー ‐ 老人ホームを選ぶ ” という連載があって、これが読むほどに酔狂如きの権太たれの手には余る、と思い知らされてしまった。
その余るものとは、資金計画もさり乍ら、規則尽くめの暮し方やサービス品質の満足度、同居者との対人関係などなど。
自治体などの公的機関が運営するそれは、介護認定、それも要介護4とか5と高くないと望むべくもないらしい。
然らば、あいつの傍に召される迄はしっかり自立自存してなあかん・・・と。
ために、過食を慎み、運動に精を出し、呆け封じに頭脳(あたま)を使い、他人様と交わり独善を戒め、身の周りも小ざっぱりと、見た目?も可愛い爺さんにならなくちゃ。
てなことで師走・十二月、窓越しに見える消防局の塔屋、激しく廻る風速計に身を竦め乍ら、今日も僅か30㎝ ばかり足を上げての四股、せっせと踏むのであります。
♪ 真綿色したシクラメンほど 清(すが)しいものはない (詞:小椋佳)
で、この号もこの花? ほんと、芸がないねえおまえさん!
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1062