ルネッサンス・フィレンツェ派の大家パオロ・ウッチェロ(1393-1475/イタリア)の「サン・ロマーノの戦い 」。
15世紀から18世紀にかけてフィレンツェを支配したメディチ家のため、1432年のフィレンツェとライバル都市<シエナ>の戦いを三部構成で描いたという。
戦いの始まりを描いた、「サン・ロマーノの戦い ‐ フィレンツェ軍を率いるニッコロ・ダ・トレンティーノ」(左)はロンドン・ナショナル・ギャラリーが、フィレンツェ軍の勝利までを描いた、「同 ‐ ベルナルディーノ・デッラ・チャルダの落馬」(中)はウフィツィ美術館が所蔵する。
残るひとつ、「同 ‐ ミケレット・ダ・コティニョーラの逆襲」(右)を、ここルーヴル美術館が所蔵している。
初めてのウフィツィから五年越し、ルーヴルで漸く鑑賞が完結、「やれやれ」と訳の判らない溜息をつく誰かとは別に、「嬉しい」と純粋に喜ぶ人がいて受け止め方は様々、例によって小さいので拡大してご覧下さい。
ちなみに彼は、フィレンツェの<サンタ・マリア・ノヴェッラ教会>の修道院の回廊に、同時代の画家とともに旧約聖書の創世記、ノアの箱舟などをモチーフに壁画を描いたことでも知られている。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1019
※ 「駆け足ルーヴル(5) ‐ フィリッポ・リッピ」 へは、<コチラ>からも入れます。
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