この夏の初め、カタリナ が、東京で開かれた 「<レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想展>」のことを書いた。
「衣紋の習作」や 「ほつれ髪の女」(パルマ国立美術館蔵)などが出展されたその展覧会、“ 若い頃はとんぼ返りしてでも行ったものだが ” という主旨のことを書いていた。
また、“ 彼が生涯に描いた絵で、現存する僅か15点のうち9点を集めた 「ミラノの宮廷画家展」が、昨年ロンドンのナショナル・ギャラリーで開催されたが、その模様が映画になり 「美の理想展」で上映される ” とも。
ダ・ヴィンチと言えば 「モナ・リザ ‐ ジョコンダ」、世界で最も有名な肖像画である。
彼がこの絵を描き始めたのがフィレンツェの<サンタ・マリア・ノヴェッラ教会>、終生手離さず絵に手を加えていたため、終焉の地フランスのルーヴル美術館に残ったとされる。
そのルーヴル美術館、二人で初めて訪れたのはスペインからの帰り道。
前日<マドリード>で、カタリナが体調を崩したこともあって、グランド・ギャラリー(写真上)だけを楽しんだが、その端の部屋で、額にガラスは嵌っていたものの、今のように箱入り娘で収まってなかったように覚えている。
前書きが長くなったが、過日(9/28)に続いて昨日曜(10/11)の朝日新聞に、“ ダ・ヴィンチが 「モナ・リザ 」を、実はもう一枚描いていた ” とする記事が載った。
記事には、“ 1913年に発見された英国の町の名から 「アイルワースのモナ・リザ」(写真下/左)と呼ばれ、ルーヴル版(写真下/右)より10年ほど前に描かれた未完成品だが、スイスのある財団が鑑定の結果真筆と確認したと発表。専門家の間では偽物との見方も ” とあった。
また、“ 鑑定者は、モデルはルーヴル版と同じ女性で10歳程度若く、顔の比率や描き方も全く同じ ” と続いていた。
それを読んで 「へ~え?」と素っ頓狂な声を出したら、「今頃何を言っているの!」と、幾分咎めるような声が返って来た。
??首を傾げていたら 「美の理想展」にそのアイルワース版が架かったらしく、「一緒に行こうと誘ったのに」とお冠り。
それは 「梅田で上映中の 『宮廷画家展』のことじゃなかった?」と呟くと、「人の話をきちんと聞かない人だから」と、また叱られてしまった。
アイルワース版の出展は東京の 「美の理想展」だけだったらしく、それだけで何となく際物臭い印象はする。
が、それにしても “ 若きモナ・リザ ” とのデートのチャンスをあたら逃してしまったような気がしないでも・・・。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.538
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