ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

若きモナ・リザ

2012年11月12日 | 美術館 (国内)

 この夏の初め、カタリナ が、東京で開かれた 「<レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想展>」のことを書いた。

 「衣紋の習作」や 「ほつれ髪の女」(パルマ国立美術館蔵)などが出展されたその展覧会、“ 若い頃はとんぼ返りしてでも行ったものだが ” という主旨のことを書いていた。

 また、“ 彼が生涯に描いた絵で、現存する僅か15点のうち9点を集めた 「ミラノの宮廷画家展」が、昨年ロンドンのナショナル・ギャラリーで開催されたが、その模様が映画になり 「美の理想展」で上映される ” とも。

  ダPhoto・ヴィンチと言えば 「モナ・リザ ‐ ジョコンダ」、世界で最も有名な肖像画である。
 彼がこの絵を描き始めたのがフィレンツェの<サンタ・マリア・ノヴェッラ教会>、終生手離さず絵に手を加えていたため、終焉の地フランスのルーヴル美術館に残ったとされる。

 そのルーヴル美術館、二人で初めて訪れたのはスペインからの帰り道。

 前日<マドリード>で、カタリナが体調を崩したこともあって、グランド・ギャラリー(写真上)だけを楽しんだが、その端の部屋で、額にガラスは嵌っていたものの、今のように箱入り娘で収まってなかったように覚えている。

 前書きが長くなったが、過日(9/28)に続いて昨日曜(10/11)の朝日新聞に、“ ダ・ヴィンチが 「モナ・リザ 」を、実はもう一枚描いていた ” とする記事が載った。

B_2B1_2  記事には、“ 1913年に発見された英国の町の名から 「アイルワースのモナ・リザ」(写真下/左)と呼ばれ、ルーヴル版(写真下/右)より10年ほど前に描かれた未完成品だが、スイスのある財団が鑑定の結果真筆と確認したと発表。専門家の間では偽物との見方も ” とあった。

 また、“ 鑑定者は、モデルはルーヴル版と同じ女性で10歳程度若く、顔の比率や描き方も全く同じ ” と続いていた。
 それを読んで 「へ~え?」と素っ頓狂な声を出したら、「今頃何を言っているの!」と、幾分咎めるような声が返って来た。

 ??首を傾げていたら 「美の理想展」にそのアイルワース版が架かったらしく、「一緒に行こうと誘ったのに」とお冠り。
 それは 「梅田で上映中の 『宮廷画家展』のことじゃなかった?」と呟くと、「人の話をきちんと聞かない人だから」と、また叱られてしまった。

 アイルワース版の出展は東京の 「美の理想展」だけだったらしく、それだけで何となく際物臭い印象はする。
 が、それにしても “ 若きモナ・リザ ” とのデートのチャンスをあたら逃してしまったような気がしないでも・・・。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.538

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