ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

酒なくて

2014年10月17日 | 日記

 多くは飲めない癖に酒好きの酔狂老人。
 恥を承知で白状すれば、月に一度ほどのことだが、晴れれば晴れたで、雨降れば降ったで、昼日中から欲しくなることがある。
 その日は、グズグズの罪深き午後を過ごす羽目になる。

 そんな暮らしの某日、草木も何とかの深夜、PCを前に得体の知れないものに突如襲われた。
 妙に体がふらつき画面がぼやけ、目を伏せるとキーボードが歪んで見え、そのうち脂汗が。

 A夕べに缶ビールを一本飲んだだけ、それから時間も経っている。
 父親も長兄も襲われた脳梗塞、来るべきものが来たと思った。
 ベッドに横になり目を瞑りながら、あいつの一年祭も納骨も未だ、子供への手紙も書いていないぞ、などと取り留めのないことを思う。

 この期に及んでそんなこと考えても仕方がない、好きにすれば!と開き直ったら、余りいい夢じゃなかったが、夢うつつに小一時間もまどろんだよう、少しふらつくものの平常に戻っていた。

 先のことは神のみぞ知るが、でき得れば寝たきりの身は御免蒙りたい。
 小柄なカタリナ ですら手古摺ることがあった介助、酔狂なれば大袈裟ではなく小さなクレーンが要る。

 高用量の降圧剤を常用する身、事ここに来て何だが、真面目に暮らさなければ大きな迷惑をかける。
 そんなことをつらつら考えさせられた一夜の出来事だった。

 Photoところで、万葉歌人で酒好きの大伴旅人さんも、

 いにしへの七(なな)の賢(さか)しき人たちも欲りせしものは酒にしあるらし (万葉集/巻3-340)

 と、詠んだ。

 喉元過ぎれば何とやら、竹林の七賢と比べるべくもないが、雪見て一杯、月眺めて一杯、花観て一杯、酒なくて何の己が櫻哉、何て思いが鎌首を擡げる始末。

 その様たるや、葛飾柴又の帝釈天の御前様や団子屋のおいちゃんに、「馬鹿だなア」と嘆かれるフーテンの寅さんやないか!
 ここらでその悪癖を、できれば常飲を断たなければ・・・と、真剣に思うのだが、さて?

 散歩で撮った花ふたつ、「蔓日日草」か「クレマチス」に似たのと、花は「デージー」葉は「プリムラ」みたくなの、どちらも名前が判らない。ご存じならば教えて欲しい。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.881

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