ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

聖地巡礼 ‐ オルセーの合間に(1)

2012年05月18日 | フランス

 キリスト教にとっての三大聖地とは?
 一般的には、<ローマ>(上段左)、<サンチャゴ・ディ・コンポステーラ>(上段中)、そして<エルサレム>(上段右)だろう。

 が、それらには及ばずとも、多くの信徒が心の拠り所とする聖なる地も数多ある。
 オルセー美術館の途中だがここらで少し気分転換、そのひとつモン・サン・ミッシェルの巡礼に出かける。

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 朝まだき道を、バスツアーを催行するシティ・ラマ社へと急ぐ。
 ツアーの半数ほどが日本人でその殆どはカップルだが、独りで参加している若い女性もいる。
 カタリナ、このうちの一人の可愛い女の子と仲良くなり、親しく言葉を交わすことになるのだが、それはある程度時間が経ってからのこと。

 4時間ほどかけてノルマンディ地方はモン・サン・ミッシェル(中段)へ向かうこのバス、ガイドはフランス人二人。
 英語を担当する小柄な女性と日本語を受け持つ太った男性が交互に案内する。

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 パリから2時間ほど経っただろうか、小さな町に着き小さなホテル(下段左)の食堂で朝食。
 バスに戻ってガイド氏にこの町の名前を訊ねたら「エギュレブ」と聞こえたのだが、巻き舌のフランス語が聞き取れず、どうもレギュレ・L.Aigleという町だったらしい。「何だか頼りないこと」と笑われてしまった。

 ちなみに、ノルマンディ地方とはフランス北西部の英仏海峡、イギリスでドーバー海峡、フランスではカレー海峡に沿って開けた地方で、セーヌ川の下流域にあたる肥沃な土地(下段中)を指す。

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 ガイド氏は、「8世紀末に海を渡って侵入した北方のヴァイキングは、11世紀にかけてスカンディナビアやデンマークから海路ヨーロッパ各地に進出したノルマン人の別名で、略奪行為や征服だけでなく、植民、交易、建国など活動は多方面に及び、ノルマン人の一部ヴァイキングがこの地に移り住んでノルマンディ公国を建国したことにその歴史は始まる」と話す

 さらに、「ノルマンディ公は、フランス北部セーヌ川下流にある河港都市<ルーアン>(下段右)に首都を置き、13世紀にフランスに併合されるまでイギリスを征服するなど権力をほしいままにし、独自の文化を築いた」とも続けた。
 Peter & Catherine’s Travel Tour No.469

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