ガラシア病院のホスピスから自宅に戻った日も、この日(11/6)と同じように晩夏のような陽が輝いていた。
ふたりで病院から介護タクシーに乗ったものの辛そうで、ままUターン 「病院に戻ろうか」と何度も呼び掛けたが、首を横に振るばかりだった。
40日近くを在宅で過ごしたあの人 が、主に召されてまる四年が経った。
晴れ女だったあの人に相応しい天気のこの日、無理矢理付き合わせたお寿司屋さんで、魚嫌いのあの人が注文できた数少ないもののひとつ蒸しアナゴと芽葱を肴に在りし日を偲んだ。
ものの、ひとりじゃちっとも美味しくない。
で、早々に腰を上げ、櫻紅葉の夙川堤を教会の方へと向かったが、その途中、世間を騒がせている神奈川の猟奇事件を思った。
マスコミが取り上げていることが事実だとすれば、彼女らは何故、そんなにも急いで逝こうとしたのだろうかと思う。
何時しか、誰しもに訪れ、避けられないものだけれど、それだけに生かされている今を大切に・・・、「どうしたの? 何だか似合わないことを」、だよね、<泣き虫ペトロ>にはちっとも、ねっ。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1430
※ 森山良子さん 讃美歌312番 「いつくしみ深き」