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チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~★★★★

2017年03月13日 | アクション映画ータ行
2009年に福井県の高校のチアリーダー部が全米チアダンス選手権で優勝した、という奇跡の実話を「海街diary」「ちはやふる」の広瀬すず主演で映画化した青春ストーリー。共演は中条あやみ、山崎紘菜、富田望生、福原遥、真剣佑、柳ゆり菜、天海祐希。監督は「映画 鈴木先生」「俺物語!!」の河合勇人。
あらすじ:県立福井中央高校に入学した友永ひかり(広瀬すず)。サッカー部に入った中学時代からの憧れの同級生・山下孝介(真剣佑)を応援したくてチアダンス部に入部する。しかし顧問・早乙女薫子(天海祐希)のスパルタ指導に反発して先輩部員が全員退部してしまい、残ったのはひかりをはじめ新入生ばかりのほぼ全員素人集団。それでもチームメイトの彩乃と切磋琢磨しながら練習に打ち込むひかり。そんな中、ついに廃部かという時、校長たちの前で思わず“全米で優勝します”と啖呵を切り、どうにか廃部を免れたひかりだったが…。

<感想>この映画のベースになったのは、福井県立福井商業高校のチアダンス部、チーム名は“JETS”。早乙女先生のモデルとなった実在の顧問である五十嵐裕子先生に天海祐希さんが演じており、前田コーチの指導の下、創部からわずか3年目の2009年で、女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントのお話。

普通の高校生たちが団結して、成長し、何かを成し遂げるという、青春映画の王道ストーリー。誰もが笑顔とパワーと感動をもらえ、クライマックスのダンスシーンでは、きっと涙が零れるはず。

事実に基づいた物語というと、それが成功談であるだけに、話の展開はらかじめ想像ができるのだが、それでも笑顔だけがいい、と言われる広瀬すずちゃんを初めとして、優等生タイプの中条あやみや、笑顔が苦手なヒップホップ系のダンスを踊る山崎紘葉、丸形ぽっちゃり体格の富田望生など、それぞれ違ったタイプの少女たちが、チアダンスに挑む姿は悪くなかった。

ちなみに、中学時代からの憧れの同級生・山下孝介に真剣佑が扮してます。

中でも、夜の街のショーウインドウの前で一人踊る山崎紘葉を見つけ、広瀬すずがそれに合わせて踊り出し、そこに中条あやみが加わるというシーンが良かった。「ラ・ラ・ランド」にしかり、ダンスと映画は昔から相性がいいに決まっているからね。それに、授業中に机の下で広瀬すずらが、足でリズムを取る練習を密かにしていると、次のカットでは中庭に移りカメラが引くとその場の全員が、足踏みをしているというミュージカル的な場面も素晴らしい。

主人公の友永ひかりを演じる広瀬すずが、気軽に入ったチアダンス部では、規則が厳しくて、額を出す髪形にすること、恋愛は禁止というルールを課してとても過酷な練習が待っていた。あまりのスパルタぶりに続々と退部者が出たが、ひかりはチームメイトの同級生・彩乃(中条あやみ)の存在もあり、部活を続けることに。

全米大会制覇を目指し、チアダンス部の挑戦がはじまった。ちなみに彩乃に扮する中条あやみは、クラシックバレエをしているという設定なので、直ぐに部長に選出される。それにスタイル抜群で踊る姿が綺麗。だから背が小さい広瀬すずは、笑顔だけが取り柄だと言われるも、練習に励んでラストでセンターに選ばれる。しかし、最初の高校選抜大会ではビリという結果に。

映画の中でも描かれるが、現実のJETSのメンバーがここまで来るには、高いハードルを乗り越える必要があった。それは、JETSを演じた女優陣にも言えることで、撮影の数か月前から、日本チアダンス協会の先生に指導を受け、時間さえあればひたすら練習日々。

みんなで助け合ったり、励まし合ったりしながら撮影に挑み、その団結力は今や実際の部活なみ。選手権の舞台裏でも円陣を組み、ひかりが掛け声をかけるセリフが「明るく、素直に、美しく、レッツゴー」自然と涙が出て応援したくなります。

まるでスポ根ドラマのようにも取れますが、でもそうならないように演出努力もなされていて、特に主演陣の練習風景をもっと見たかったですね。それに、先生とコーチの天海祐希も、本格的に踊ってみせてくれたらよかったのに、残念。

クライマックスでのダンスシーンでは、そのスケールの大きさに圧倒される。ライバルチームのアメリカNO.1チアダンスチームの出演シーンでは、さすがにチア本場のトップチームだけあって、リズムに乗った、キレのいい演技を見せてくれる。でも、日本からやってきたキャスト陣も負けてはいない。

チアダンス部・JETSのムードメーカー的存在である広瀬すずは、抜群の笑顔と持ち前の運動神経で華やかな演技を披露する。数か月間に及ぶ練習の成果を、猛特訓でかなりの柔軟性とダンスのスキルを身に着けて、難しいジャンプもビシットと決めていく。中条あやみも山崎紘葉を初めとするJETSメンバーも、振りをピタっと合わせて、フォーメーションを鮮やかに変えながら、ダイナミックに躍動感たっぷりに踊ってました。可愛くてカッコいい彼女たちのひたむきな姿に、こちらまで元気をもらえましたね。
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