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彼岸島 デラックス ★★

2016年10月16日 | アクション映画ーハ行
松本光司の人気コミックを基に、白石隼也、鈴木亮平らの共演で映像化したテレビドラマの劇場版。吸血鬼の伝説がある“彼岸島”を舞台に、島に兄を捜しに行く弟と仲間たちが化け物との壮絶な戦いを繰り広げる。ドラマ版より白石と鈴木、遠藤雄弥、阿部翔平らが続投、「師匠」の声を担当する石橋蓮司のほか桜井美南、森岡龍らが新キャストとして加わる。監督は『猫侍』シリーズなどの渡辺武。巨体の師匠の丸太さばきや怪物たちとの迫力満点のバトルが見どころ。

あらすじ:生還した者は皆無といわれる“彼岸島”。吸血鬼伝説が残るこの島で禁断の封印が解かれ、吸血鬼や邪鬼(おに)と呼ばれる巨大で異様な化け物が出現し、島民は危機的状況を迎えていた。そんな島に明(白石隼也)は、行方がわからなくなった兄の篤(鈴木亮平)を捜すために、仲間たちと向かう。明たちはレジスタンスと一緒に化け物とバトルを繰り広げ……。

<感想>漫画もTVドラマも観ていませんが、気になって鑑賞。しかし、「GANTZ:O」の後に鑑賞したので、妖怪や巨大な化け物がチンプ見えて仕方がなかった。タイトルがデラックスとなっているためか、たくさんの妖怪や巨大怪獣がわんさかと出て来るシーンが多すぎです。

そして、洞窟の旧日本軍の跡地、そこから、炭鉱へとトロッコで妖怪と対峙して逃げ惑うのが、まるで「インディジョーンズ」ばりの面白さに驚く。トロッコを追いかけてくる妖怪。巨大怪獣の中で、私的には、頭だけ純和風八の字眉の巨大な顔のおばさん、足いっぱいでムカデ型、真っ白い化け化粧したオバサン顔が付いている巨大ムカデが面白かった。

主人公の弟の明に白石隼也が、兄貴の篤には鈴木亮平が扮して、兄弟なのに兄貴が吸血鬼となってしまい、島に潜んでいた吸血鬼の親玉の雅(みやび)に、栗原類が扮して化粧をして女装しているようで、妖艶で美しかったです。

見どころはというと、日本特有の妖怪、クリーチャーのデザインにも、日本的要素をプラスしており、吸血鬼も帝国陸軍の人体実験経由になっており、衣装は大正ロマン風であります。

やはり妖怪や巨大モンスターと対決するシーンでは、日本製ヒーロー特撮風味が加わっており、主人公の明が「仮面ライダーウィザード」の白石隼也ということもあり、武器は刀でバッタバッタと斬り倒していき、あとは格闘技で見せるという。

それに、時代劇の農民をプラスして、農民たちの武器も和風に刀、槍、弓など。そして原作コミック通りの能面の師匠が丸太で勝負という、それらが渾然一体となって、ド派手なVFXアクション絵巻になっているのだ。

それにしても、次から次へと妖怪やら巨大モンスターが現れて、明が必死に刀で退治をして、村では弱いものが吸血鬼に噛まれてしまうという展開。だんだんと同じような展開なので、飽きてきて眠くなるのだ。
もう少し、物語にメリハリをつけて、巨大モンスターは一番最後に出すとかしないと、またかぁと、ダレてきますから。恐ろしくも、珍しくもなく笑える。

ただし、兄貴の鈴木亮平が吸血鬼となって変貌していき、弟の白石隼也と対峙する場面では、兄弟のどちらかが死ぬとなると悲しくなる。兄貴だって吸血鬼になりたくてなったわけじゃないのに。壮絶なる吸血鬼の兄貴を倒す明のリアクションが良かった。

ですが、親分の吸血鬼・雅の栗原類は美しく、CGとアクションを組み合わせた、本当に邪鬼がそこに存在しているようなリアルさというか、ワイヤーアクションで飛ぶ自由自在の不死鳥の如くに永遠なのだろう。

あり得ないのが、島の能面の師匠が丸太で勝負という場面では、丸太が最強の武器だとかたくなに信じて戦っているのに、丸太は折れちゃうし絶対に戦えない状態になるのがあり得ないと思った。
ラストが人間たちが吸血鬼や妖怪に囲まれているし、これじゃあ人間たちは全滅であり、明も吸血鬼の親玉、雅と戦って助からないとくる。残念ながら、実写版の続編に期待するしかない。

ちなみに、「彼岸島」とは、森と海しかない離島という設定であったが、話が進むに連れて炭鉱、樹海や砂丘など様々な地形・建造物が次々登場しており相当に広く変化に富んだ島になっている。元々彼岸島は海底火山で隆起して出来た火山島で、地熱により気温がほぼ変わらず、そのため彼岸花が一年を通して咲いている。因みに、寒気で大雪が降ることもある。そして島の周りは火山で出来た岩礁に囲まれており、港のある海域以外の船での出入りは困難である。

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