パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞、未公開DVD、お気に入り自己所有のビデオ・DVDの感想などネタバレ有りで記録しています。

何者 ★★★

2016年10月17日 | アクション映画ーナ行
人気作家・朝井リョウの第148回直木賞受賞作を「ボーイズ・オン・ザ・ラン」「愛の渦」の三浦大輔監督が、実力派若手俳優の豪華共演で映画化した青春ストーリー。SNSが大きな役割を果たす現代の就活事情を背景に、情報交換のために集まった5人の若者たちが互いに励まし合いながらも、過酷な就活競争の中で嫉妬や焦燥に振り回されていく悲痛で赤裸々な人間模様をリアルなタッチで描き出す。出演は佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之。

あらすじ:大学の演劇サークルに情熱を注ぎ、周囲を冷静に観察・分析する拓人。拓人のルームメイトで、バンド活動をしている天真爛漫な光太郎。その元カノで拓人が秘かに思いを寄せ続ける真面目女子の瑞月。瑞月の友人で、偶然にも拓人たちの部屋の上に住んでいた意識高い系女子の理香とその同棲相手で画一的な就活に否定的な隆良。彼らは、ひょんなことから理香の部屋を“就活対策本部”と名付け、情報交換のために定期的に集まるようになる。大学院生のサワ先輩に見守られ、それぞれに内定を勝ち取ろうと悪戦苦闘する5人だったが…。

<感想>「桐島、部活やめるってよ」の、朝井リョウの2013年直木賞受賞作を、三浦大輔監督が脚本・監督したもので、5人の大学生たちがシビアな就職活動を通して変化していくSNS世代の、大学生たちの心情と人間模様を描いた青春群像劇である。主役級の若手俳優をずらりと揃えたキャストは、演劇サークルの脚本書きとして活動している拓人役に佐藤健が扮して、冷静な観察者として仲間の行動にツッコミを入れるのが何ともリアルであります。
就活大学生の群像劇と見せかけつつも、実は、演劇を諦めた台本作家・拓人と彼の元相棒、烏丸ギンジ(演出家で活動を続行中)の葛藤がキーのようにもとれた。相棒は顔も現れないが、それよりも逆に、彼が拓人のオルターエゴであることを明示する。

これは拓人が、ツイッターやSNSを駆使して“本音と建て前の使い分け”にあり、別のアカウントを作り本音を言い、自分の中にいろんな自分を気軽に作り出せることに恐怖を感じるし、二階堂ふみに指摘され落ち込むところも。本当に思っていることならば、同じアカウントで言えばいいのにと思うのだが、そういう自分の悪いところを直視できないという弱さがある。本心では編集の仕事に就きたいと思っているので、出版社を多数受けているも全部不採用の通知が来るのにがっかり。

光太郎の元カノの瑞月に有村架純が扮しており、彼女が自分たちのアパートの上の階に住んでいることを知り、瑞月のことを好きな拓人は喜んで仲良くなってしまう。だが、瑞月はまだ光太郎のことが好きなのだ。ボランティア、OB、OGの訪問。様々な切り札を駆使しつつも就活はうまくいかないことが多々あるのだ。

その他に、二階堂ふみ演じる帰国子女で意識が高い系の女子の空回りっぷりとか、その恋人で同棲している岡田将生、彼は芸術家気取り屋で、内心の焦りを見せたくない空想クリエイターでもある。

その他に、菅田将暉のバンドのボーカルの光太郎に扮して、茶髪から黒髪に短く変身して就活を始める清々しさもいい。それに大学院生のサワ先輩の山田孝之。

彼らはそれぞれにSNSに想いや悩みを綴るも、そこに書かれているのは果たして現実なのか、本音なのか。そこで初めて他人の生活を見られるようになり、他人が自分よりも幸せそうだったり、充実していることに対して嫉妬したり、これはそのまま舞台劇としてのせられるのだ。というよりも、これは監督の専門職だから舞台の趣向が映画の中に侵入する構成がトリッキーに見えた。

初めは若さゆえか、同じ部屋で仲良く就活の話をするようなそぶりも見せるが、だんだんと一人づつ内定が決まり焦っていく自分は孤独を覚える。
だからなのか、お互い腹の探り合いをしているかのような、嫉妬や嫌悪感が露わになっていく。それは、若さゆえの痛さであり、現代的でありながらも普遍的な人間の感情が描かれているようです。
私は、1番希望の大企業の内定が決まったのに、父親の反対を受けて断念して仕方なく2番手の商社に就職した。だが、やっぱり自分には向いてないと辞めてしまった。それからが大変だったことは、今にして思えばいい経験であったと思う。まぁ、その当時では、女子は最終就職は結婚ということで、付き合っていた彼と結婚してしまったのだから。

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