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スレイブメン★★

2017年04月29日 | アクション映画ーサ行
『片腕マシンガール』『ヌイグルマーZ』などの井口昇監督が放つヒーローアクション。気が弱くパッとしない自主映画監督が悲劇のダークヒーロー“スレイブメン”に変身し、1人の少女の運命を変えるべく奮闘する姿を描く。主演は、『仮面ライダー電王』シリーズなどの中村優一。ヒロインには『血まみれスケバンチェーンソー』などの奥田佳弥子がふんするほか、『HiGH&LOW』シリーズなどの阿部亮平、ベテランの津田寛治らが共演。
あらすじ:何をやってもうまくいかず、周囲からバカにされてきた映画青年しまだやすゆき(中村優一)は、ある日街で見掛けた小暮彩乃(奥田佳弥子)に恋心を抱く。それ以来、彼女に自分が作る映画に出演してほしいという思いが募り、意を決して彩乃に声を掛けようと近づく。その瞬間ナイフを持った不気味な男が現れ、しまだは刺されてしまい……。

<感想>「電人ザボーガー」「ヌイグルマーZ」の井口昇監督が、ワークショップから発展して撮り上げた異色のヒーロー映画。主演は平成ライダーシリーズに出演していた中村優一、ヒロインに奥田佳弥子、津田寛治他。エロとグロと笑いを合体させた、クレイジーなワークショップでゾンビやオネエになって、面白かったという井口昇監督。

その流れで制作した作品だというが、主人公が映画オタクの青年・しまだやすゆきがヘタレで、街で偶然見かけたメイド姿でティッシュ配りをする美少女・小暮彩乃に一目惚れしてしまう。以来、彩乃の隠し撮りを続け、やがて彼女に自分の映画への出演を依頼しようと決意する。その時、鉄製のマスクを装着した通り魔が現われ、しまだもその犠牲に。

ところが、いくつもの偶然が重なり、マスクがしまだの顔に装着されてしまう。不思議なエネルギーを注入されたしまだは、謎のヒーロー“スレイブメン”として復活を果たすのだったが…。

と、一応物語の流れがそうなんですが、これってヒロイン彩乃の夢落ちってことになっている。ヒロイン彩乃が撮影所で掃除夫をしていて、自分の将来に悲観して屋上から身を投げて、自殺をするシーンが何度か回想シーンである。それに、主人公しまだも、自主映画を作りたい、けれど女優さんが見つからない。などと一向に映画製作が進まないのだ。そこへこのタイトルの「スレイブメン」なる、ヘルメットが出て来る。
そのヘルメットを、敵が被っていたマスクを、しまだが取って自分が被ると“スレイブメン”に変身しちゃうという、かなりハチャメチャな設定。

それに笑いの部分が、相手の顔を5秒間スキャニングできたら敵を消却できるというもの。それに、彼を待ち受けていたのは現実世界が変化した異空間だったということに。お姉さんがスレイブヘッドをバックに入れて持ち歩くし、いきなりその辺にあったり、二つ目のスレイブヘッドが出てきたりと、なんて都合のいい展開なんだと思いました。

マンガ的な面白さはあるのだが、例えば、スレイブヘッドというヘルメットをかぶると、ナビゲーターの声が聞こえて、スキャニング・カメラの作動法を指示したり、スキャニングされそうになった相手が、それから逃れようと金槌で顔を隠したりするとスキャニングが出来ないのだ。それに、スキャニングされて消却された敵が、「マッドマックス」のような顔で出てきたりして。

井口監督の作品の常連さん、ベテランの津田寛治が悪役の親分で出て来て、自分もそのマスクを被るシーンがある。
実に大真面目でやっているところはいいのだが、バカバカしいといえばそうなのだ。主人公しまだやヒロインの彩乃の妄想(自殺志願者)が反転して、この世界が現実化するといったことになるような話だったら良かったのに。

ラストに主人公しまだと、ヒロインの彩乃が知らない同士ですれ違うシーンがあるが、そこでも、何かしら「あれ、見たことある」って振り返るとかすれば良かったのに、なんて思いましたね。

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