ドン・ジョン ★★．５

ジョセフ・ゴードン=レヴィットが初の監督を務め、第63回ベルリン国際映画祭をはじめ多方面から高く評価されたラブコメディー。モテモテのプレーボーイにもかかわらず理想の女性、愛を求めポルノ鑑賞にハマる青年が全然違うタイプの女性2人と出会ったことで、新たな価値観にたどり着くさまを描く。ジョセフふんする主人公の人生を変える女性を、スカーレット・ヨハンソンとジュリアン・ムーアが演じる。
あらすじ：家族関係は良く教会通いも欠かさないジョン（ジョセフ・ゴードン=レヴィット）は、ナンパにかけては無敵で周囲からは伝説のプレーボーイ、ドン・ファンにちなみドン・ジョンと呼ばれていた。誰もがうらやむモテ男なのだが満たされない彼は、さらなる快楽を求め日々ポルノ鑑賞に熱中。そんなある日、正反対のタイプの女性2人と出会った彼は、接していくうちに自身の人生を見つめ直していく。

＜感想＞「（５００）日のサマー」のジョセフ・ゴードン=レヴィットが自身の脚本＆主演で長編監督に初挑戦。生身の女性よりもポルノ動画を愛する主人公が、２人の女性と出会いを通じて、真実の愛を見つけるまでの紆余曲折を描いたラブ・コメディ。Ｒ１５指定。
ゴードンくんが演じるのは、モテモテのヤリチンで、しかし根っからのポルノ好きという性欲旺盛な男である。そんな彼がクラブで女神のようなバーバラ＝スカーレット・ヨハンソンと恋に落ち、彼女のために「ポルノ断ち」を決意するのだが、彼女とベッドインして満足感が得られなかったのかどうか分かりませんが、彼女が寝ている間にポルノ動画を見て、マスターベーションをしている最中に彼女が起きて来て見つかってしまう。「そりゃ怒りますよ、誰だって」

いいわけするも、ＰＣの履歴を見られて「気持ち悪い」と罵倒されたりするのですが、この男は、結局は自分でヤルことで自己満足感しか得られない寂しい男なんでしょうか。こういう男って結構いるんじゃないの。彼女を作るとお金がかかるとか、面倒だとかいって、ポルノ動画で自己満足する男ってね。
ゴードンくん、最近は筋肉モリモリでいい男になって、仕事もいい作品に恵まれているのに、どうして、ポルノ映画のような作品を制作する気になったのかなぁ、それも有名な美女スカジョと、美女のジュリアン・ムーアまで使って、かなり勿体ないＢ級レベルの映画になってました。これは、１８００円払って観る価値ありません。ＤＶＤがでてからでも十分ですから。

この映画を観て思ったのが、スティーブ・マックイーン監督の「ＳＨＡＭＥ－シェイム」に似てますね。マイケル・ファスベンダー演じる主人公も、イケメンなのにセックス依存症で、それでも飽き足らずエロ雑誌やネットでポルノ漁りの日々でした。挙句に妹にまで手を出す変態でしたね。
この主人公は、夜学に通って勉強しているのは感心なのですが、日中働いているのか仕事をしているのが見えない。

身体を鍛えるための筋トレはいいとして、自分の部屋の掃除も綺麗にしているし、日曜日には家族を教会へ行き、懺悔室でポルノ動画中毒を告解して祈る真面目な男でもある。

なのにだ、若さを持て余しているのか、何故にポルノ動画を見て夢中になる。結局は若い美女にフラれてしまい、最後は、夜学で知り合った年増女ジュリアン・ムーアにお誘いを受け、熟女の手練手管のお手並みで、初めて人間の女性とのセックスに満足したわけ。そりゃ、若い男にとっては、まだまだセックスの上手な若い美女とお相手出来るわけない。高級コールガールだったら、その手の技術を持っているから、男を上手に手玉にとり昇天させてくれるでしょう。安上がりなのは、やっぱり自分の手で自己満足させるのが上等ではないかしら。

それに、お父さんもいい体している二枚目さん、こういう話は父親に相談するのが一番じゃないの。きっといいアドバイスをしてくれると思うよ。ゴードンくんは、すっかりやり手のおばさんジュリアン・ムーアに夢中になり、至福の世界へと。「結婚だけがゴールじゃない」なんて粋がっているけれど、それじゃまだまだ、本当に愛する女性にはめぐり逢えないと思うわ。美尻フェチなゴードンくん、デカパイで美女スカジョを起用したのに、映画の中ではお目にかかれなかったのが残念でした。
そうそう、スカジョと映画を見るシーンがあるのだけれど、チャニング・テイタム ・ティタムとアン・ハサウェイ が出ている作品だった。これって、この映画のためにってことなのね、友情出演ってわけ。ゴードンくんって凄い人脈なんですね。
２０１４年劇場鑑賞作品・・・２３８　　映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング