パピとママ映画のblog

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ファイティング・ファミリー★★★・5

2019年12月19日 | アクション映画ーハ行

アメリカのプロレス団体WWEで一夜にしてスターの座を掴んだ女性ファイター、ペイジの実話をもとに、プロレスを通して固い絆で結ばれた家族を描いたヒューマンドラマ。ペイジとその家族を描いたドキュメンタリー「The Wrestlers:Fighting with My Family」に感銘したドウェイン・ジョンソンが、イギリスの映画製作会社Film4 Productionsとタッグを組んで映画化した。主人公ペイジを「トレイン・ミッション」「Midsommar」のフローレンス・ピュー、兄ザックを「ダンケルク」のジャック・ロウデン、父パトリックを「ショーン・オブ・ザ・デッド」のニック・フロストが演じる。ドウェイン・ジョンソンも本人役で出演。「蜘蛛の巣を払う女」などに俳優として出演したスティーブン・マーチャントが監督・脚本を手がけた。

あらすじ:イギリス北部でレスリングジムを営むナイト一家。中学1年生の時からリングに立っている18歳のサラヤは、いつかWWEの試合に出て一家を盛り上げたいと願っていた。兄ザックもプロレス命だが、その一方で愛する彼女と結婚して普通の家庭を持ちたいとも考えている。そんなある日、WWEのトライアウトに参加した2人は、尊敬するスーパースター、ドウェイン・ジョンソンと対面を果たす。兄妹は大喜びでトレーニングに励むが、サラヤだけが次のステージに進み、フロリダへ行くことが決定し……。

<感想>一夜にしてスーパースターの座をつかんだ伝説の女子プロレスラー、リング名がペイジの実話に基づき、プロレスにすべてを捧げた一家の固い絆と奇跡の物語を描く感動作であります。世界最大のプロレス団体WWEに参戦し、一夜にしてスターとなった18歳の少女と家族の奮闘を、笑いと涙で交えて綴る究極のエンターテインメント・ショー。

試合シーンの撮影はWWEの試合が終わった後の、リングで敢行。主人公らを思わず応援したくなる感動作でもある。

この物語は、一家のストーリーに感銘を受けたロック様こと、ドウェイン・ジョンソンがプロデューサーとして参加している。ヘビー級で8連覇を果たした元WWEのスーパー・スターこと、ドウェイン・ジョンソンが、自身もプロレス一家で育った彼は、ナイト一家のドキュメンタリーに感銘を受けてプロデューサーとして名乗りを上げたのです。だから、本人役でも出演していて、ロック様は、大声で怒鳴りながら二人を励ますのであります。

彼の友人でもあるスティーブン・マーチャントが監督・脚本を手がけてデビューを飾った。主人公のペイジを演じたフローレンス・ピューと、兄のザックを演じたジャック・ロウデンの2人は、WWEのプートキャンプに実際に参加をして練習をしたそうです。

まるで見世物小屋一座の、家族愛に満ち溢れた実話である。マイノリティ性を認め最大限に尊重することは、生きることへの尊厳へとつながる。家族への依存と、自立を描く成長物語でもあり、暴力の見世物という一見して、本質的に暴力的異常でありながら感動してしまった。それは、あまりにも健全で理想的だと認めてしまうからであろう。

ヒロインの出身団体が、ドザ回りをする会場の雰囲気や、画びょうデスマッチが懐かしく見え、つい胸につまされました。監督の本領は、下品ギャグが連発される序盤では、大いに笑えたが、でも監督は出演場面で、目立ちすぎの嫌いがあると思う、それは、仕方がないけれども。

中盤以降は落ちこぼれの成長ドラマになり、結末も、あまりにも性急すぎて単純でもあった。中学1年の時からリングに立ち、いつかはWWEの試合に出たいと願っていたレスリング命の18歳。両親共に元レスラーであり、兄のザックも現役のレスラーで、家族は固い絆で結ばれていた。

そんな兄妹に転機が訪れるのです。WWEのトレイナーにトライアウトを受けるよう誘われたのです。しかし、選ばれたのは、兄のザックではなく、妹のサラヤだけだったのですね。

兄妹の中で唯一WWEの訓練生に選ばれた妹のサラヤは、家族の期待を背負い渡米するも、コーチであるハッチにどやされながら、中には、プロレス経験のないモデル出身者もいて、サラヤは彼女から肘打ちをくらい、仕返しに平手打ちを返します。怒ったコーチのハッチは、サラヤに謝罪させます。

 

だから、他のレスラーたちと馴染めずにホームシックになってしまう。一方、兄のザックは妹を応援しつつも複雑な心境になってゆく。切磋琢磨をしてきた兄妹の気持ちがバラバラになってしまう。

頂点を目指して死に物狂いで暗いつく崖っぷちモデル、大技をキメて観客を沸かせるために、動きを入念にチェックする選手など、さまざまである。選手たちのトレーニングも真剣勝負なのだから。

 

イギリスの若者が抱えがちなトラブルと、スポーツものでの主人公の挫折と再起といった、王道的な物語が無理なく展開して清々しく思った。主人公を見守るWWEのコーチであるハッチ(ヴィンス・ヴォーン)も良いし、製作を担当したドウェイン・ジョンソンの映画センスは、いつも通り抜群ですから。

そして、プロレスにすべてを捧げた“最強家族”の笑いと涙の実話であります。

 

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