パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション★★★★★

2015年08月08日 | アクション映画ーマ行
ハリウッドスターのトム・クルーズ主演の世界的大ヒットシリーズ『ミッション:インポッシブル』の第5弾。スパイ組織IMFに所属する腕利きエージェントが、仲間たちと協力して暗躍する無国籍スパイ組織撲滅というハイレベルのミッションに挑戦する姿を活写する。共演は、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、アレック・ボールドウィンら。高度1,500メートル、時速400キロメートルで飛行中の軍用機侵入を試みる、トムの命知らずのアクションも見どころ。 注意:全編ネタバレですから。
<感想>今までこのシリーズでの最大の見所は、トム・クルーズ自身が肉体の限界に挑戦するスーパーアクションであります。1作目の「ミッション・インポッシブル」では、走る超特急TGVの上に必死にしがみ付くイーサンに、さらにヘリが攻撃を仕掛けてくるクライマックス。「M:I・2」では、冒頭のロック・クライミング、600mの断崖絶壁を素手でよじ登り、最凶なウィルス、キメラをめぐり、互いの手の内を知り尽くしているイーサンVSアンブローズとの熾烈なスパイ戦。監督に「フェイス/オフ」のジョン・ウーを迎え、2丁拳銃などジョン・ウー流のアクションが満載。

「M:i:III」では、イーサンが結婚するとは。妻のジュリアのために危険任務から足を洗っていたイーサンが、武器商人のデイヴィアン、故フィリップ・シーモア・ホフマンに捕えられた新人エージェント、ファリスを救出するも頭に埋め込まれていた小型爆弾で死亡。ミサイルも備えた軍用ヘリからの猛攻撃に必死に応戦するイーサン。ミサイルの爆風に吹き飛ばされ車に激突のイーサン。ここでも、隣のビルから超高層ビルへと振り子原理を応用して飛び移るアクションに、ガラス窓を滑り落ち、さらにはパラグライダーで車道へと降りるというMAXアクションを披露する。この回からベンジー役のサイモン・ペッグが出演しているよ。

そして、前作の「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」では、ミサイル発射コードを手に入れるために、ドバイの世界一の高層ビルの壁面を垂直駆け下り、横跳びジャンプなど見ているだけで気絶しそうなアクション。そして、巨大立体駐車場でのファイナルバトルなどトム・クルーズが挑んだ見せ場のシーンは、伝説的名場面レベルの難易度なのではなかろうか。それに、何よりも感服するのは、シリーズが回を重ねるごとにパワーアップしていることだ。今回も見せてくれるであろう、あの涼やかな笑顔で、トムちんが我々の前にお見目えする数々のアクションを、得とご覧あれ!

今作では、世界各国の凄腕スパイたちによって作られた謎の組織“シンジケート”の陰謀に立ち向かう。毎回、スタントの限界を超えたトムちんの究極のアクションに注目が集まるが、もの凄い見せ場が満載での、命がけのアクションシーン。ベンジーが草むらに隠れて遂行中のベラルーシでのミッションからいきなりスタートする。

武器を運び出そうとするテロリストを阻止するために、イーサンがさっそうと登場して、離陸する軍用機のドア外部に張り付き、時速400キロで高度1500メートルに上昇する機体内へ侵入!おいおい、という度肝を抜く超絶アクションを披露するのだから。もろ最初っから目を奪われたかと思いきや、すぐさま流れだすあのイントロが、やばいよ、この作品でもこの瞬間でもう確信してしまったようなものだ。

サイモン・ペッグ演じるベンジーとの友情に涙!、第3作から登場し、イーサンのチームの、ムードメイカー的なキャラクターであるベンジー。彼がこれまで以上にフィチャーされているのが、シリーズのファンとしては大いに嬉しいところ。
イーサンたちが所属するスパイ組織IMFが解体され、CIA長官の監視下に置かれてしまう。長官にはアレック・ボールドウィンが、監督・脚本が「アウトロー」に続きクリストファー・マッカリー。
仲間たちには、CIAから追われるリスクを押させられないと、イーサンは協力の要請を最小限に、単独でテロ組織壊滅に挑もうとするわけ。だが、ここでベンジーが、「このまま帰れるわけないじゃないか、僕は君の友達だろう」と宣言するのだ。イーサンとともにベンジーまでが身体を張る、バディ感あふれる展開に熱くなるのは確実ですね。もちろん笑わせてもくれます。

それに、ベンジーだけではない。ブラントとシリーズ皆勤賞のルーサー(ビング・レイムス)も合流し、バックアップは期待できない状況下で、チームワークを頼りにテロ組織=シンジケートを追い詰めていくのだ。そして、ジェレミー・レナーは、CIAの長官にぴったり付いて、今回は余り活躍の場はない。ですが、さすがにキビキビと任務遂行する、チームプレーのシーンはハラハラさせてくれて興奮します。

このシリーズは、トムちんが自ら身体を張り、度肝を抜く壮絶なアクションシーンであります。ウィーンのオペラハウスで、舞台裏での照明器具の上でのスピーディなアクションもカッコいいが、思わず息を呑むのはモロッコでの極秘データー奪回シーン。巨大な給水タンクの中に隠されたデータセンターへ潜入するため、イーサンは酸素ボンベなしで水中へダイブ。制限時間は3分、だが、思わぬトラブルが彼を襲うのだ。
給水タンクの中の排水ポンプのスイッチを切るベンジー、だが、給水タンクの中は渦巻状態の水流で、データーを落としてしまいそれを拾いに追いかけるイーサン。出口のバルブに手をかけるも間に合わない。意識を失くしたイーサンをイルサが飛び込んで助けるのだ。息継ぎ不可能なこのシーンで、トムちんが6分間ノーカットで水中撮影を続けたと言うから、何という肺活量、伝説どうりの不死身の男であることを証明した。

さらには、イーサンとベンジーがバック走行のまま猛スピードで、モロッコ市街を駆け抜けるカーアクション。何度も横転して、背面走行のままダイブするカーアクションと、ここではベンジーが気絶してしまう。

不死身のイーサンが、得意のバイクにまたがりの「ノーヘル高速バイクスタント」、驚異のテクニックでハイウェイを疾走する。このスピード感、これはもう言うことなしですから。狭い路地裏を駆け抜ける「路地通り抜けスピン・カーアクション」ととにかくてんこ盛り状態。仲間たちによる巧みなチーム戦術も見どころの一つです。終盤で繰り広げられるチーム・アクションは、なるほどそうきたかと、思わず膝を打ちたくなりますから。

もちろん魅力的なヒロインの登場も忘れてはいけない。本作で大抜擢された「ヘラクレス」(2014)で、ハリウッドデビューを果たしたばかりの、女スパイのレベッカ・ファーガソンは、バイクテクニックも上手い。って、これは、絶対にスタントマンですよね。

バイクアクションやマーシャルアーツといったハードなアクションを披露するかと思えば、ウィーンのオペラハウスでは、太腿まであらわになるスリット入りのセクシードレス姿を見せつけるのだ。

そして、イーサンのピンチを何度も救うのだが、謎の女イルサ役で、敵か味方なのか?・・・終盤まで解らずやきもきさせられます。また、対する敵組織は、全世界の元腕利きエージェントをリクルートして血清されたという凶悪スパイ組織「シンジケート」とは巨大なテロ組織で、アクションもハードながら頭脳戦もまたハード。
ラストでは、舞台をロンドンへ移しての大アクション。世界を震撼させる巨大なシンジケートを追い、イーサン・ハント史上もっとも危険なミッションが決行され、ベンジーが拉致されて爆弾を身体に仕掛けられる。友を守るためにイーサンが大事なUSBメモリーを敵に渡す。騙し騙され、互いが裏をかきあうハイレベルの心理戦が展開するのだ。
原題のローグ・ネイションとは、「不可能任務/ならず者国家」という、ぴったりなタイトル。今までにない壮絶極まる命がけのアクションシーンに驚き、53歳のトム・クルーズが挑戦したのに絶賛するのはもちろんのこと、今後はどんな危険なアクションをするのかに興味深々です。
「ミッション:インポッシブル」(1996)
「M:I-2」(2000)

M:I:Ⅲ」(06)
ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」(11)

2015年劇場鑑賞作品・・・159映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング