唯物論６回目です☆
仏教には「諸法無我」という言葉があります。
ここでいう「我」とは「固定不変なモノ」ということで、
まさに「モノ」ですが、「無我」ですから「そんな固定不変な
モノはない」という意味になります。
ではモノがなかったら何があるのか。
すべては因と縁が仮に合わさっている現象にすぎないのだ、
と因縁果の道理が教えられています。
「引き寄せて結べは柴の庵にて、とくれば元の野原なりけり」
（慈鎮和尚）
で、柴を結べば、庵のようになりますが、
ほどくと元の野原になる。
だから、固定不変な野原もなければ、庵もない、
ということです。
これだけでもスゴイことですが、とことん突き詰めると、
このレベルで話は終わりません。
とことん突き詰めるとどうなるか。
「すべての物質の最小単位はどうなっているか？」
という問題にぶち当たります。
物質の最小単位についてギリシャ時代から長い間考えられて
いたのが「原子（アトム）」でした。
「原子」とは、もともと「最小単位」を意味する「アトム」という
言葉で表現されました。
「原子」以上に小さいものはない、とされていたのです。
もし最小単位の原子が分割不可能ならば、それは
「固定不変なもの」となります。
「諸法無我」にならないわけです。
ところが、原子は最小単位ではありませんでした。
原子は、原子核と電子からなっていることが明らかになったのです。
さらに研究が進むと、もっとも基本的な粒子はクォークだといわれる
ようになりました。
ところがところが、そのクォークについて、うまく説明できないことがあり、
クォークを結びつけているのは「ひも的なもの」だと考えられるように
なったわけです。
そこから、生まれた理論が「超ひも理論」といわれるものなのです！
（これは量子力学をもとに研究された結果です）
「超ひも理論」では、ひものさまざまな運動、振動のパターンが考えられ、
あらゆる粒子と対応させることができるというわけです。
つまり、最小単位のモノというものは実際はないのです。
その「実体のない」、「超ひも」でできているあらゆる物質
（目の前のパソコンも、コップも、私自身の身体も）も
固定不変な実体はない、ということになり、
「諸法無我」の仏説が科学的に説明できるようになったのです。
しかし、この「超ひも」も、完全に証明されたわけではなく、
「 仏教は、現代科学にちっとも矛盾しないばかりか、
これから科学が進みゆく究極のところを先取りした感があります」
という科学者の言葉のすごさが改めて知らされます。
唯物論が科学的であり、最先端だた思っている方、
いかがなものでしょうか？？
【徹底研究】唯物論
唯物論について（１）
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唯物論について（２）
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唯物論について（３）
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唯物論について（４）
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唯物論について（５）
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唯物論について（７）
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