富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!「ええとこ富田林」

大阪の東南部に位置する人口10万ちょっとのごく普通の町、富田林。その魅力を、市民の手で発見していきます。

富田林町公園が誕生しました。

2023年04月14日 | 私の富田林百景

2023年4月8日 16:07 富田林市富田林町17 亀ヶ坂

 

「とんだばやし寺内町」の亀ヶ坂を降りたところに「富田林町公園」が誕生しました。

 

ちょうど「とんだばやし寺内町」の四つの坂の内、亀ヶ坂と山ケ坂の間の細長い公園です。

 

以前は崖下の荒地でした。

 

「小板橋跡」の碑が建てられています。

「小板橋」とは明治の明星派歌人 石上露子(いそのかみつゆこ)(「とんだばやし寺内町」の旧家、旧杉山家当主 杉山 タカ)の詩歌に出てくる橋で、この公園の西の山ケ坂の向こうにあった、当時杉山家の別邸の小さな板橋のことです。公の橋ではなく、現在は存在しません。

〈画面をクリックすると拡大します〉

 

井路を邸内に引き込んだ「推定細流」あたりにあり...

河岸段丘の崖下を通ります。

紫陽花や桜が植えられています。

 

公園の真ん中を井路が暗渠で通ります。上天溝(かみあもぞ)井路で、富田林高校のテニスコートあたりから取水し、新堂(現若松町)地区の下の田んぼを潤しています。

 

公園の西の端にある山ヶ坂。「四つの坂」で一番の小道で舗装されていなく、なんとかひとりが通れます。でも天保期にはここを上がった所に「用心門」が絵図に描かれています。

 

かつての細流付近には「石上露子の小板橋跡」の碑。

「小板橋 ゆきずりのわが小板橋 しらしらとひと枝にうばら いづこより流れか寄りし...」明治40年に『明星』12月号に「ゆふちどり」の筆名で掲載された「小板橋」は、後に多くの人の心を打つことになります。

 

旧杉山家別邸の敷地にある竹藪。

昔は富田林から新堂、中野、喜志まで2.8kmあまりの間、竹が植えられていましたが次々と切られ、現在はここと中野竹林を残すのみとなっています。

 

真竹の竹藪で、河岸段丘の崖崩れを保全し、また新堂などの竹細工(新堂籠・金剛簾)の原料となった竹です。江戸後期の新堂には竹細工の職人がなんと80人もいたことが村明細帳に記載されています。

現在の富田林の伝統工芸品「金剛簾」はここからきているのですね。

関連記事:「小板橋」と「ゆふちどり」 2021.7.25

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写真撮影:2023年4月8日

2023年4月14日 HN:アブラコウモリH

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1 コメント

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富田林公園 (kusu)
2023-04-14 07:34:09
河岸段丘崖下の多くの真竹の竹林が無くなり整備されております。又は一つ自然竹林が崩壊されたのは残念です。治安、整備等色々と問題があると思いますが、少しでも、緑と自然を残したいですね。

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