Mars&Jupiter

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ヨウニ・カイパイネンの夜明けの3つの小品作品15を聴く

2017-08-11 11:20:33 | 古典~現代音楽フィンランド編
今回とりあげるのは1956年生まれのカイパイネンが、
1980年から1981年にかけて作曲した夜明けの3つの小品作品15である。
今回聴いたCDは、アンッシ・カルットゥネンのチェロ、
トゥイヤ・ハッキラのピアノの演奏による。
第1曲「真夜中過ぎ」は、チェロの奏でる旋律に始まる。
ピアノも入り、それぞれのモダンな演奏技巧が披露される。
リズミカルに展開されながら、マーラーやワグナーの音楽からの、
引用がみられるようだが、マーラーについては一部分った。
第2曲「蜃気楼」は、チェロとピアノで重々しく始まる。
硬質的なピアノの音型と、チェロが繰り返す音型が、
絡み合いながら、幻想的な音楽を創り出している。
最後は二つの楽器で盛り上がりをみせたところで終わる。
第3曲「正午前」は、ピアノの音から始まり、
チェロも続いて入り、それぞれの音がぶつかり合っていく。
ミニマリズム的な音楽の要素もみせながら終わる。
コメント
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