あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
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今日行く?明日でも明後日でもいいんじゃないの,教育基本法改正

2006年11月16日 01時50分21秒 | 教育問題
教育基本法改正案が,予定どおり野党欠席のまま衆議院特別委員会を通過しました。明日にでも本会議で衆議院通過予定です。

16日衆院通過の見通し 教基法案、成立強まる(共同通信) - goo ニュース

対案は?

教育基本法の改正問題,どうも愛国心話に終始していますが,別に愛国心の問題だけでなく,教員免許のあり方や義務教育の年限のあり方など,実は今の学校教育を大きく変革させうる要素を持っている法案なのです。
さらに,教育基本法とは,「将来の日本を担う子供にどんな知識を教えるか」という国家の根幹に関わる重要な法律といえます。
したがって,慎重に議論することが必須であり,国会議員のみならず多くの有識者から賛否様々な意見も集約する必要があります。
政府与党は,「100時間以上審議したし,公聴会等で意見集約した」と主張していますが,本当に十分審理したといえるでしょうか。そもそも,この法改正によって「どんな子供を育てたいのか」という部分をはっきりと明示していないような気がします。
よって,政府与党は,まず「この法改正によって,こんな子供と達を育て上げ,将来はこんな国家にするんだ」というビジョンを明示する必要があるでしょう。

また,野党(特に民主党)も,審議拒否ではなく,真っ向勝負するべきでしょう。民主党としては,独自の対案を用意しているようですが,残念ながら,対案の内容が国民にほとんど伝わっていません。
民主党としても,まず「政府案の問題点」を,愛国心の有無云々という枝葉の話ではなく,根本論として国民に示すべきでしょう。その上で,自分たちの対案を明示して,「民主党はこういう教育方針を考える」とアピールするべきです。
そうすることで,私たちは初めて「政府与党案と野党案のいずれが子供達や国家の将来のためになるのか」が判断できるのではないでしょうか。

教育基本法は,単なる法案ではありません。子供の人生と国家の将来がかかる「超重要法案」なのです。これは,他の法案のように政争の具としないで,もっと真剣に議論し,その内容をもっと国民に提示するべきでしょう。

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8 コメント

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いくらやっても (masa)
2006-11-16 11:49:57
 いくら「100時間以上審議した」などと言っても、ヤラセ直後の今の与党に信頼する人は少ないと思います。
 別の言い方をすれば、「その100時間の根拠は?証拠は?」と言われても、「寝ている議員の中でも時間は潰して100時間にはしました」くらいしか返せないのではないかと思います。

 また、おっしゃるように、民主を筆頭とした野党側は、ドンドン攻め立てていけばいいと思いますし、腑に落ちない事に対して、相手がその説明もしっかり出来ない案件なんざ、却下当然という面を見せるのも一考かと思います。

 今回は鳩山氏ももっと頑張るのかもと思っただけに、いつもの「自公式」に終わったのが残念でした。
 (こういう時こそ、野党の株を上げる時なのに・・・。)
Unknown (梅。)
2006-11-16 22:47:55
単独採決直後に地震。
その後のニュースは「津波」一色。
強運、安倍晋三。
恐るべし。

教育基本法とは (ともっち)
2006-11-17 00:05:36
日本の憲法に次ぐぐらいの大切な
法律であると言う認識をするべきです。

教育とは権利をうちたてることである
というのは私が大学時代に知った言葉。
教育学の先生が熱っぽく語ってくださいました。

特定の価値観を押し付けるのではなく
お互いを認め合う価値観を
今こそ子供たちに伝えるべきです。

なぜ教員免許をもらう人が
憲法の講義が必須なのか
ご理解いただけると思います。
masaさま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2006-11-17 02:05:22
こんばんは。
何時間審理したかというのは,正直あまり意味はない数字だと思います。時間よりも中身が重要ですからねえ。
そういえば,昔先生から「家で何時間勉強したかが大切なんじゃない,どの程度集中してやったかが大事だ」と言われたことがありました。まさに,そのとおりなのでしょうね。

あとは,野党はこう言うときこそ国会の場で「これはここがおかしい」とはっきり言うべきなのでしょうが,審議拒否という永田町ルールを使ったのが残念です。
永田町ではセオリーなのでしょうが,残念ながらこのセオリーは国民にはなかなか通じないものです。
梅。さま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2006-11-17 02:07:08
こんばんは。
この悪運の強さは,安倍政権が実は「長期政権」になる可能性を持っているのかもしれません。
ひょっとして,安倍首相だけに「おんみょうじ」の力か?
ともっちさま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2006-11-17 02:10:45
こんばんは。
私も教員免許持ってますが,教育概論の授業は,1年間かけて教育基本法の理念に基づく教育のあり方について講義を受けました(ただし,今やペーパー教員なので,記憶から消えつつありますが(^_^;)。
教育基本法はまさしく「教育の憲法」ですから,子供をどう育て上げるのか,という国家的方針が盛り込まれています。となれば,本来は憲法改正並みの要件で改正法案の成立の可否を判断するくらいでもいいのでは,と思います(もちろん,それは無理な相談ですが。)。
はからずも (non)
2006-12-04 01:47:00
「100時間審議したからもう(法案採決して)いいだろう」といった時点で、教育のことなんてハナから大事に思っていないことがわかります。
政治の効率がうんぬんなどという政治家もいたようです。政治の効率って何なんですかね。議論を放棄して強行採決に持ち込むなんて、素人の発想ですよ。
プロ意識のない教師とか何とか批判もあるようですが、いちばんプロ意識のないのは、政治家連中じゃないですかね。
nonさま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2006-12-04 23:47:43
こんばんは。
審議で大切なのは時間ではなくて,その中身なはずですから,中身について何もコメントできないと言うのは,暗に「中身の議論はないんですよねえ」といっているようなものなのかなあ,って思いました。
教育は時の政治家の気分や方針で安易に変わってはならない,そう思います。

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