あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

暮れの元気なご挨拶

2005年12月31日 04時42分19秒 | 徒然日記
今年も残すところあとわずかとなりました。
この一年を振り返ると,まずこのブログを開設し,多くの方々と知り合いに慣れたということが私自身にとっては最も大きなニュースだといえます。
私のブログにおつきあいいただきました皆様には,厚く御礼申し上げると共に,来年以降も引き続きご愛顧の程,よろしくお願いしますm(__)m。

さて,社会全体からこの1年を振り返ってみると,よいニュースというのがあまり思いつかず,事件事故等位ニュースが多かったなあ,という印象を持ちました。
ただ,ここで気をつけなければならないのは,この事件事故は一見すると突発的に発生しているようにも見えますが,実は,長年の社会構造の歪みから発生したものが多いという特徴が見いだせます(安全面軽視,他人任せの風潮,社会変化に対応できない組織,人間関係の希薄化,教育制度の問題などなど。)。
つまり,起こるべくして起こってしまったものであり,原因は未だに放置されている場合が多いことからすると,来年以降も同様な悲惨な事件事故が発生する可能性が高いということが考えられます。
来年を明るい年にするためには,今年起こった事件事故について「誰が悪い」ではなくて,「何が悪かったのか」を当事者はもちろんのこと,然るべき位置にいる人たち(もちろん私たち自身も含めて)が真剣に検証,検討する必要があるのではないでしょうか。

ただ,愚痴ってばかりもいられません。明るい話題で年を越したいために,来年のめでたい話をいくつか。
まず,冬季オリンピック。女子フィギュアはメダルが期待できる可能性もありますが,他にも多くの競技でメダルが期待できるかもしれません。もっと雑にいうと,クーベルタン男爵のいうように「参加することに意義がある」でもいいのではないでしょうか。とにかく,真剣にプレーしている選手を見ることができるだけでも興奮できると思います。
サッカーのワールドカップも楽しみです。寝不足にならないように,今のうちから寝だめしておきたいくらいです。さて,ジーコジャパンがどこまで行けるのか,いまからわくわくしています。
プロ野球も個人的にはタイガースが今年こそ日本一になってほしいですが,ボビーマジックやオリックスに移籍した清原,中村らの活躍により,パリーグがどれだけ盛り上がるのか,こうご期待,という状態でしょうか。

スポーツばかりになってしまいましたが,他のテーマでも少し。
まず,9月の内閣改造により,果たして誰が総理大臣になるのか。総理によって今後の国策は大きく変わりうるため,期待と不安が表裏一体にあります。
また,イラク問題がある程度解決に向かっていくでしょう。フセイン裁判が終結し,また自衛隊の撤退もおそらく実施されるでしょう。あとは,イラクの治安が本当によくなることを願うだけです。
さらに,超個人的な関心事は,「来年は,ハワイはどこの島に行こうか?」です。このために1年働いているといっても過言ではありません。考えているだけでも,ストレス解消になります。

というわけで,今頃鬼が大笑いしていることでしょうが,2005年を無事乗り切ったことに感謝し,2006年が自分はもちろんのこと,皆様にとっても飛躍の年になることを,心から祈念いたします。
それでは,皆様,よいお年を!!

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ

年賀状の不思議発見!

2005年12月30日 03時31分11秒 | 徒然日記
今,慌てて年賀状を作っています。

年賀状はお早めに出しましょう!

高校時代に郵便局で年賀状配達のアルバイトをしたことがあるだけに,本当に早く出さなければなあ,と思いつつ,ここ数年は本当にぎりぎりになってしまいます(反省!!)。

ところで,年賀状に関して,ちょっと不思議なことがありましたので,お知らせします。

1 今年から,3コマまんががなくなった
  4年位前から去年までは,年賀状に3コマまんががあったことをご存じでしょうか。
  具体的には,切手,その下の年賀表示,一番下のお年玉表示部分です。
  例えば,今年の年賀状の場合は,ニワトリ,目覚まし,日の出が描かれていて,意味は「ニワトリが朝を告げて慌てて日の出が始まった」みたいな感じになっていたのです。
  去年は,「サルが温泉に入ってのぼせた」みたいな感じでした。
  そんなわけで,来年の年賀状に期待していたのですが,平凡な柄に戻ってしまいました。
  ちょっと寂しかったです。

2 古い年賀状を新しい年賀状に交換してくれない
  今年の年賀状(酉年分)が余っていたので,これを来年の年賀状に交換しようと郵便局に持っていったところ,断られました。官製ハガキや切手にならば交換できるが,年賀状には交換できないということです。
  理由を聞いたところ,「クジが付いているため,二重のプレミアムを与えたことになる」みたいなことでした。
  まあ分からないことはないのですが,別にただで交換するわけではなく一定の手数料を支払う訳ですから,必ずしも二重のプレミアムとは言えないのでは,とちょっと疑問に思いました。
  年賀状の売り上げが落ちている状況や,今後民営化する以上,この点についても是非再考してほしいなあと思います。

とまあ,文句をいっている場合ではありません。とにかく,年賀状を早く仕上げなければ,逆に郵便局に迷惑をかけてしまいます。急ごう・・!

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ

地域防犯計画を策定しよう

2005年12月18日 22時52分48秒 | 裁判・犯罪
ここ1ヶ月の間に,小学生をターゲットとする卑劣な犯罪が相次いで報じられています。
まだ,報道に至らないまでも,ほぼ毎日のように窃盗,暴行,わいせつ等の犯罪が起こっており,いよいよ日本も「水と安全はただ」とのんきに言ってられない状況になってきました。

地域防犯計画を策定しよう

おそらくいくつかの時自体では既に策定されていることと思います。ただ,その大半が,「防犯組織を作る」ことと「警察との連携強化」,さらには「子供の安全対策」程度ではないでしょうか。
もちろん,これらは重要ですが,これからは「人を見たらドラえもんと思え」じゃなくて「人を見たら泥棒と思え」という視点に立ったうえで,予防策と事後策についてある程度詳細に検討する必要があろうと思います。
また,仮に計画が策定されていたとしても,住民がそれを知らなければ,「絵に描いた餅」であり,役に立たない計画といえるでしょう(少なくとも,私が住んでいる東久留米市では策定されているかどうか分かりません。)。
そこで,私なりに,計画に必要と思われる骨子を考えてみましたので,提案したいと思います。もちろん,地方自治体で作るときはちゃんとしたプロが入るでしょうから,もっとまともなものになるとは思います。

第1 現状分析
1 犯罪の傾向(地理的傾向,犯罪の内容,被害者の概要)
2 地域防犯計画のテーマ
  考え方としては,①犯罪多発地域に重点を置くのか,それとも町全体に適用するのか,②特定犯罪(侵入犯,路上犯,連れ去り犯,性犯罪等)に絞るか,それともおよそ犯罪全部をターゲットとするのか,③想定される被害者に対する保護を柱にして計画のテーマを決める必要がある。
第2 予防策
1 まちづくり

犯罪に強いまちづくり(ハード面)として,現在の施設の改修や,今後の新施設の整備の際の指針を示す。特に,現状において危険と思われる地域については,具体的に指摘しておく。
2 組織作り
  自治体や学校単位等の防犯グループを育成するのか,それとも行政主導のパトロール隊を作成して,地域がこれに参加するのかなどの基本方針を示す。
3 連絡体制
  地域,学校,行政,警察等との情報交換態勢の基本方針を示す。
  特に,犯罪発生情報や不審者情報などはどのタイミングでどの程度までの情報をどのようなルートで報じるか等は重要。
4 防犯組織の活動支援
  防犯組織ができた場合,何をやってもらい,どこまでできるか,さらには行政として組織に対してどこまでの援助,支援が可能であるかの指針を示す。
5 要望活動
  警察官の増員や交番,警察署の新設等行政として行うべき要望活動をまとめる。この際,単に「要望活動します。」という抽象的な内容ではなく,現状の人員等を踏まえた上で,まちとしてどの程度の警察官や交番などが必要なのか,具体的に数値化して示す必要がある。
第3 事後策
1 犯罪の把握

  どの程度の犯罪について行政が把握する必要があるか,また情報を地域住民に提供する必要があるかなどのガイドラインを策定する。
2 情報提供(緊急連絡)
  ガイドラインと連絡体制に基づいて,適切な連絡方法を複数検討する。
3 被害拡大,二次被害発生阻止策
  基本的には警察の仕事であるが,地域住民対する警戒を高めてもらう必要がある場合の措置について検討する。
4 報道対応とプライバシーの配慮
  犯罪被害者情報はもちろんのこと,加害者情報についても,どの程度まで配慮するべきか検討するとともに,警察発表とは違う視点での報道対応を求められた場合(例えば,学校の生徒が被害者や加害者となった場合の学校側の対応)の対応範囲などについて検討する。
第4 犯罪被害者に対する保護
1 対象範囲

  どの犯罪のどの程度の被害者に対して保護策を講じるのか,その範囲を定める。
2 保護の内容
  物的支援,金銭的支援,精神的支援などを分類分けして,専門家(意思等)の連携も含めてどの範囲のことまでを地域で行えるのか検討する。
  この場合,国で行っている犯罪被害者対策を十分視野においておく必要がある。
第5 財政的裏付け
  防犯計画実施の際の予算的裏付けを検証し,計画が絵に描いた餅にならないようにする。

概ねこんなところでしょうか。
もちろん,最初にも書きましたとおり,実際はもっといろんなことを検討して計画に盛り込むことになるでしょう。ただ,少なくとも,確実にいえることは,「住民の安全を第一に考えて,確実に実行できる計画を策定するべきである。」という点です。
治安悪化を食い止めるのは,警察だけの仕事ではありません。地方自治体も治安悪化を防ぐ責務があります。もちろん,私たち住民にも同じ責務があることは言うまでもありません。

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ


増税プラン,今こそちゃんと考えよう

2005年12月17日 23時45分45秒 | 増税問題
自民党税制調査会が,来年度以降の増税プランを発表しました。
概要として,酒煙草の税率見直し,三位一体改革に伴い,地方税率の一律10%化,定律減税廃止等々です。消費税の話は,ここでは全く触れていませんでした。

いよいよ,ですね

増税問題については,これまで再三に渡り主張していますので,あえて同じことは繰り返しません。
ただ,次の点については,関係者の方はもちろんのこと,みなさんも考えてみましょう。

1 児童手当を拡張するためにたばこ税を上げる
  理解が得やすいように見えます。これ自体は,別に否定しません。
  ただ,一方で,陰に隠れたニュースとして,児童扶養手当(母子家庭手当)の国庫補助率を下げて,地方財源化することにしたが,地方には金がないため,実質的には児童扶養手当を引き下げることになる見込みということです。
  しかし,これに対しては,誰も公約違反等と追求しませんし,これに対して反対を主張してる政治家は共産党など一部を除いていません。
  母子家庭は票にならないとでも思っているのでしょうか。

2 なぜ今発表するのか
  今,世間はマンション問題に揺れています。国民の注目はここに向かれているため,増税のニュースは霞んでしまうと考えたとも思われます。
  しかし,もっと怖いのは,「税金を使った住民支援策」を検討しているニュースが報じられており,その中で「予算不足=税金不足」を主張している点です。
  このニュースと同時に増税ニュースを伝えることで,「増税しなきゃ住民保護にならないか」というミスリードを期待していたと考えることも可能ではないでしょうか。

3 他の政党は何をやっているのか
  これはあくまでも自民党税調の案です。したがって,別にこれで決まったわけではありません。しかし,与党である以上,このまま通る可能性が高いです。
  これに対し,野党各党は,共産党以外,目立った反応はしていません。しかし,共産党もいつもの反対主張のみで,別段対案を提出しているわけではありません。
  今こそ,野党は手腕を発揮するべきではないでしょうか。
  ここで,速やかに対案を発表し,与党野党どちらの案が国民に受け入れられるのか,しっかり討論を行うべきでしょう。
  なお,ここでいう対案とは,「具体性のあるもの」でなければなりません。
  「自衛隊を廃止すればそれで福祉に回せる」等という非現実的な案や,テクニックを駆使して意味が分かりにくいような案では,およそ国民の納得する対案とは言い難いでしょう。
  しっかりした対案が出ることで,始めて自民党案の善し悪しが評価できるといえるでしょう。

再来年には,多くの都道府県や市町村で地方議員の統一地方選挙があり,また参議院議員選挙もあります。私たち国民は,そろそろ次の選挙辺りから,本当に先を見越して投票すると言うことを行わなければならないでしょう。

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ
TB先一覧
http://eigapara.livedoor.biz/archives/50688919.html

フィギュア界,戦国時代

2005年12月17日 23時05分34秒 | スポーツ全般
タイトルを読んで,「あいつ,またアキバにでも行ったのか」と思ったあ・な・た・,反省

さて,フィギュアスケートグランプリファイナルで,若干15歳の浅田真央ちゃんがスルツカヤを押さえて優勝しました。

おめでとう\(^O^)/,そしてファンタスティック

彼女がトリノに行けないのが残念なくらい,完璧な演技でした。
もちろん,スルツカヤも女王にふさわしい滑りで,これまた非の打ち所なし。中野友加里さんも頑張ったが,初日のショートプログラムの点数がちょっと響いて惜しくも3位。でも,ほぼ完璧でした。
人気のミキティは,調子が悪かったのか3回転倒が響いちゃいました。残念!!

とはいえ,来年のトリノの切符,果たして誰が手にするのでしょうか。女子フィギュア界では,この2人の他,村主,荒川らも当然出場可能性があり,オリンピック協会も本当に誰にするか悩みまくることでしょう。

しかし,このような熾烈な争い,大いに結構です。これで,女子フィギュア界の実力がますます上がっていき,いずれは宿敵ロシアに圧勝できる時代が来るかもしれません。
更にいうと,今まだ層が薄いペアなどにも進出することができるかもしれません。そうすれば,やがては「フィギュアの日本」の名前をほしいにするかもしれませんね。
頑張れ,日本フィギュア!

そうそう,戦国時代は,何も女子フィギュアだけではありません。
男子フィギュアも高橋大輔さんと後輩の織田信成さんが1つだけの出場枠をかけてこれまた熾烈な争いをしています。男子フィギュアはかつて本田君の一人舞台でしたが,こうして少しずつ新たなスターが誕生してきています。これまた,期待してよいでしょう。
しかし,織田信成さんは織田信長の17代末裔だそうです。信長も,戦国時代を戦い抜いた武将ですが,まさか子孫がこんなフィギュア戦国時代で戦っているとは,夢にも思っていないことでしょう。

これまた,頑張れ,男子フィギュア!!

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ

姉歯。をプロデュース

2005年12月16日 00時19分19秒 | 偽造設計問題
証人喚問で,姉歯氏,内河氏,木村建設東京支社長らが出席しました。
しかし,案の定というか予想どおりというか,三社ともみな他人に責任を押しつける発言でした。

誰が本当のうそつきなのか?

少なくとも1人はうそをついているわけでしょうから,今後は刑事処分も含めて,しっかりと調べてほしいと思います。
ただ,主観的には,姉歯氏が言っていることが,一番筋が通っているのかなあ,と思いました。彼が独断で鉄筋の本数を減らす理由も必要性も全くないからです。構造設計段階であれば,普通に計算してなんぼであり,1人無理して鉄筋を減らしたところでギャラは変わらないはずですから,1人で企む理由はないといえます。
とすれば,今後は姉歯氏を中心に闇の世界について徹底的に調べてほしいと思います。

ところで,今回の尋問では,質問する政治家の発言時間が多く,つっこみがまかったという話があります。
これは,一見するとなるほど,という意見でもありますが,実はこの証人喚問は,あくまでも「国政調査権」の一部であり,刑事責任を追及するものではないことから,まあやむを得ない部分もあったのでは,と思います。いわゆる,裁判における証人尋問とは,ちょっと性格が異なるといえるでしょう。
とはいえ,やはり全国民注目の尋問であったことからすれば,もう少しシンプルに質問をしてもよかったかもしれません。そういう意味では,質問をする政治家も,もう少し勉強が必要だったでしょうね。

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ

仰木マジックよ,永遠に

2005年12月15日 23時55分45秒 | スポーツ全般
◎プロ野球オリックスの仰木前監督が死去


元オリックス監督の仰木彬さんが,亡くなったそうです。

ええ,本当ですか?

かなり驚きました。私は仰木前監督ファンだっただけに,余計ビックリです。
ご冥福をお祈りいたします。

しかし,仰木監督といえば,やはり「仰木マジック」です。
イチローをビッグにしたのはいうまでもなく,他の選手の実力を見事なまでに把握し,無名選手を有名な選手にした手腕はかなり評価できました。
まさに仰木マジックは,「クビを切らないリストラ」といえるでしょう。
こういう上司ならばなあ,と思ったものです(大酒のみの点を除いて(^_^;)。
また1人貴重な人材を失ったなあ,という感じです。

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ

討ち入りは程々にね

2005年12月14日 23時37分26秒 | 歴史の話
12月14日は,ご存じ「赤穂浪士の討ち入り」,いわゆる忠臣蔵の事件発生日です。泉岳寺には,多くの赤穂ファンの方が訪れたようです。

年末ですねえ

赤穂浪士については,実は諸説ありまして,そもそも忠臣蔵の話自体,討ち入りから約90年後に発表されたものです。
したがって,真実は,忠臣蔵のお話しとはだいぶ異なっており,どうも忠義のための討ち入りではなかったのではないかという説も出始めています。
また,吉良は決して悪人ではなく,立派な為政者であったという説もあります。
まあ,この辺は歴史通の方のブログやHPをご覧頂くとよいでしょう。
いずれにしろ,ここで言いたいのは,「忠臣蔵って,あくまでもある事実をベースにした物語なんですよ!」ということです。
だからこそ,映画やドラマでいろんな解釈をした忠臣蔵が演じられており,それぞれおもしろみがあるのですが。

ところで,もしも現代社会で忠臣蔵のような討ち入り事件が発生した場合,どうなるでしょうか。そんな夢も希望もないようなことを少し検証してみましょう(はっきり言って,完全にシャレですので,かるーく読み流してください。)。

第1 刑事上の責任
1 集団で徒党を組んで歩いた→道路交通法違反,迷惑防止条例違反(一部都道府県のみ)
2 吉良を打つために槍や刀などの武器をそろえた→銃刀法違反,凶器準備集合罪
3 吉良邸に押し入った→住居侵入罪
4 吉良及び付き人を殺した→殺人罪及び殺人未遂罪,組織犯罪処罰法違反
5 吉良を発見したとき,夜中なのに呼び笛で合図を発した→軽犯罪法違反
6 吉良のクビを切ったものを槍の上にぶら下げて町中を歩いた→死体損壊罪

第2 民事上の責任
1 吉良及び付き人数名を殺傷し,また吉良邸を結構壊した→不法行為に基づく損害賠償(共同不法行為)
2 岡野金右衛門が吉良邸の図面欲しさに大工の娘に近づき結婚をちらつかせながら図面が入手できたら男女関係を解消してしまった→婚約不履行にもとづく損害賠償(慰謝料)
3 2の指示を大石内蔵助が行っていた→共同不法行為
4 吉良が殺されたことにより,生き残った付き人達は失業してしまった→不法行為に基づく損害賠償(吉良が生きていたら働いて得られたであろう賃金相当損害金)

第3 まとめ
1 刑事上の責任は,最高刑で「死刑」ですから,結果切腹となった江戸時代の沙汰同様,現在の裁判でもきっと同じように「死刑」となるでしょう。
2 民事上の責任は,結局吉良は結構な政治家であったことから,吉良に対する賠償だけでも1億円以上になるでしょう。また,吉良の付き人も何人か殺され,または怪我をしましたが,殺された人はやはり1億円近くになりますし,怪我した人は程度にもよりますが,安くても数百万円になります。
 したがって,吉良関係だけでも数億円の損害となります。
 また,岡野金右衛門については,婚約不履行となれば,100万円くらいの慰謝料が認められるでしょう。
 いずれにしても,赤穂浪士が現在同じことをやればこの47名は,連帯して数十億円の損害賠償責任を負うことになるでしょう。おそらく,赤穂浪士にはそこまでの支払能力がありませんので,被害者は泣き寝入りとなってしまう可能性が高いです。
3 したがって,現代社会では,討ち入りは辞めましょう!

以上,夢も希望もないお話しでした。

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ


愛のメモリー,美しい2005年よー!

2005年12月13日 01時24分53秒 | 徒然日記
清水寺の和尚が漢字一文字で今年の世相を表す恒例のイベントがありまして,今年の漢字は,「」となったそうです。

想定外ですねえ!!

今年は暗いニュースが多かったので,もっと悲惨な文字なのかなあ,と思っていました。
しかし,「愛」ということで,ちょっとだけほっとした気分です。
そんなわけで,今年の愛を振り返ってみましょう(一部かなり強引なところがあります)。

愛地球博,紀宮さまご成婚,福原愛ちゃん頑張ってる,宮里藍ちゃんも頑張っている,世界の中心で愛を叫ぶ(のは去年だっけ?),愛子さま女帝の可能性が出てきた,杉村議員の愛する自民党宣言,少年犯罪の増加は家族の愛が不足していたから,相次ぐ安全軽視はユーザーに対する愛が足らない証拠などなど

全体的にいえることは,「人を思いやるという基本をもう一度考えてみませんか?」という提言,それが「愛」という言葉になったのではないでしょうか。

今年も残すところ後僅かです。人を思いやるという気持ちをもって来年に望みましょう。

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ

アマチュア講師はいらない

2005年12月11日 23時52分28秒 | 裁判・犯罪
塾講師が生徒を刺殺するというこれまた常識では考えられないような事件が発生しました。
事件のあった学習塾はもちろんのこと,学習塾業界全体にも大きな波紋をもたらせたようです。

講師の質って何?

マンション業界と異なり,学習塾の多くは,直ちに迅速な対応を行っているようです。
私のごひいきなブログのSachi-netさんのところにおいても,早速講師全員に対し,書面による注意指導をしたようです。
ちなみに,同氏は「塾講師の逮捕について」で犯人に対し,塾業界の信用失墜の責任は大きい旨,厳しく追及していましたが,まさに正論であり,同調できる内容でした
今回の事件,動機や事件経過がまだあいまいなので,詳細は今後の捜査に委ねたいと思いますが,例によって,ちょっと違った視点から気になった点をいくつか述べます。

1 「講師が前科者だったことを見抜けなかった塾の責任は大きい」という批判について
 今回の事件について,塾長(塾経営者)は当然講師の管理責任は問われるでしょう。それは,塾の授業中に講師が起こした事件であるから,それは当然のことです。そして,そのような講師を選任したというてんでも,塾長の責任はかなり大きなものになるでしょう。
 ただ,その中で「この犯人が前科者だったのを見抜けなかったのが大きな問題だ」と声高に叫んでいたコメンテーターがいました。
 私は,それに対しては「それはおかしいぞ!」と言いたいです。
 塾長が責められるべき点は,「講師としての人間性,資質を見抜けなかった」ことと「平素の授業態度や生徒,父兄の評判から講師を継続してよいか否かを常に考えていなかった」という講師管理業務自体に対する責任に過ぎません。前科者を選んだことではありません。
 そもそも,前科者であるか見抜けなかったという点を批判する人に対しては,ではどうやって前科者かどうかを見抜くのか,まず教えてほしいものです。そりゃあ,検察庁や市役所には前科者リストがありますが,個人情報保護の中,前科の情報なんて今や弁護士に対しても安易に教えてくれません。それを,バイトの採用でどう調べろと言うのでしょうか。
 それと,前科者=悪者という方程式は本当に正しいのでしょうか。前科者は刑務所において刑を償うことにより,一応の制裁を受けたことになります。そして,出所後はまじめに働いて立派に更生している人の方が多いです。前科者であるから講師になれないというのは,明らかに前科者に対する偏見ではないでしょうか。このような偏見が,前科者に対する更生の機会を阻害する原因になり,結果生活ができないために再び犯罪を犯してしまうという悪循環を作っているといっても過言ではありません。
 あくまでも,彼に前科があったからではなく,講師としての人間性に問題があった,それを塾長が見抜けなかった,ただそれだけの話です。
 前科云々は,今回の事件ではあまり大きな問題ではないと考えます。

2 「生徒とウマが合わない講師は辞めさせるべき」という批判について
 レベルにもよりますし,今回の犯人と女子生徒との関係については,まだ何ともいえませんが,一般論としては,この批判もちょっと行きすぎではないかと思います。
 塾の場合,1クラスに数十名の生徒がいます。そして,生徒の個性はそれぞれです。当然,生理的に合わないという生徒や講師がいることはかなりの確率であり得るでしょう(会社の中に1人や2人,ウマの合わない人がいるのでは,という理論と同じです。)。
 とすれば,もし生徒とウマが会わないから即解雇というのは,言ってしまうと「課長とウマがあわないから解雇」と言っているのに等しいです。
 ここで問題となるのは,「ウマの合わない生徒と講師をどうするのか」について塾長がどう考えていたのか,という点です。
 もちろん,あえてそのままにするということもありでしょう。ただ,それにより著しく教育効果が落ちるのであれば,クラス編成や個別指導などさまざまな手法で対応すればよいわけです。
 更に言うと,講師側で多少の我慢ができるのであれば,そこはプロとして毅然と対応すればよいわけです。すなわち,講師にプロ意識が必要であるということです。
 ちなみに,生徒に受ける講師=一流ではありません。時には生徒に嫌われる講師が一流の場合だってあります。厳しい講師は,生徒の受けは悪いですが,結果は出します。これはプロとしての意識を持って生徒に接しているからです。
 いずれにしても,生徒とウマが合わないから講師を変えたりクビにするというのはかなり話が飛んでしまっていると思います。

以上,本題とちょっとはずれた点で気になったことを述べました。
学習塾経営者の皆様,これから冬期講習などで保護者と接する機会が多いでしょう。
今こそ,己の指導方針や理念をしっかり説明する時期であるといえます。同時に,講師の資質について今一度しっかり見直してみましょう。悪い面ばかりではなく,よい面も発見できるかもしれません。
更に言うと,例えバイトであっても,生徒から見たら講師は全員「プロ」です。プロ意識のない講師はクビにするか,自ら辞職してください。
そして,すべては生徒のために!!

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ