なんでも日記

出かけた時気付いた事や、身の回りのニュース等をとりとめも無く書きます。

社長の給料はなぜ高い

2011年05月27日 | テレビ・新聞
東京電力のリストラ、役員報酬の削減が話題になっています
政府にしても、企業にしても、組織には必ず
「お偉いさん」「」と言われる人がいます

そしてその「」の給料は
その組織の中では一番高い のが普通です
それはなぜでしょうか

松井道夫氏「おやんなさいよでもつまんないよ」の中で
個人的な意見を申し上げれば
トップの給料が会社の誰よりも高いのは
誰もがしたくない仕事」をしなくてはならないからだと思いますと・・・

社長の決断とは、やってみないとわからない
否、やってみても、ずっと後になってみなければわからないことを
やる前に決めることである

…これは思い込みをするしかない
思い込みができない人は社長にはなれない

…私はこうした決断を過去に何回かしたつもりです
まだ、その道は天国への道か地獄への道かわかりません

決断をためらってその場に立ち尽くして いる会社は
少なくとも地獄に行くだろうということは知っていました
だから、その時決断したのです

つまり社長の仕事の本質は
難しい判断」「人に嫌われる決断」をすることであって
「大きな仕事」のために業界の大物とあったり
他の会社の社長と会食したりすることとは別物です

そうした社交の席では
大体は「社長」という肩書きが大切なだけだからです

誰もがしたくない難しい決断には
大きく分けて2種類があると思います

1つは、判断材料になる情報が十分でなく
あっているのか間違っているのかわからない状況で
下さなくてはならない決断です

もう一つはあちらを立てれば、こちらが立たず
という状況で何かを切り捨てなくてはならない
トレードオフを伴った決断です

東日本大震災に関しては「想定外」という言葉が大変よくつかわれました
「津波の高さは想定外だった」
「原子力発電に関して、想定外という言葉を使ってはならない」など

確かに、東京電力、そしてそれを監督する立場にあった
官庁、政府の「想定」は大変甘い ものであったのでしょう

「想定が甘かった」から今後どうするかということは
しっかり考えて後世の役に立てなくてはなりませんが
現実に起こっている「想定外」の問題への
対応の重要性も忘れてはなりません

実際、企業の活動においては
想定外」が起こることは日常茶飯事です

その原因は今回のような自然災害だけでなく
競争相手の新技術かもしれませんし
取引先の約束違反かもしれません

あるいは為替であったり、認可であったり
ブームの急速な終焉かもしれません

想定外」なのですから、準備ができていません
どのような対策があるのか、何が一番良いのか
そんなことがよくわからない局面において
トップは対策を決断しなくてはならないのです

生やさしいものでは無いはずです
その大きな責任に対する報酬です