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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

「引き出し1つ」から始まる! 人生を救う 片づけ / 続 暮し上手の家事ノート

2018-11-01 | _よむ__

“ここの古本流通ルートに乗ると話はスムーズだなというところを見つけ(てしまっ)たので”の波に乗って“前面の棚にスライドレールが取り付けられていて、スライドさせると後ろ側にも棚が現れる。”の棚から出てきた(≒久しく手に取ったことのなかった)本、 「続 暮し上手の家事ノート」 を広げていた。(町田貞子著 鎌倉書房 1986)

 


 

月別の家事暦とそれに連なるエッセイがおさめられている。
八月のところには 学童疎開をさせたお子さんの話が出てきた。
昭和二十年三月。東京に暮らす著者家族。夫は戦地、五人の子どものうち、四年生以上の小学生は学童疎開をすることになった。該当するのは長男のみ。「東京に残った自分たちにもしものことがあって、疎開した長男だけがたった一人残ったのではあまりにも可哀相…せめて兄妹で生き残ることができれば、助け合っていくことができるかもしれない」と決断した著者は、小学校一年になったばかりの次女も疎開に加えてもらうことにする。
出発の日、次女は著者に心配をかけさせまいと「大丈夫、大丈夫」と笑顔をみせた。
時々疎開先の様子を知らせてくれる校長先生から著者は次女の様子を次のように聞く。上級生は畠を耕したり掃除をしなければならないのに、一年生は小さいから何もしなくてもよいといわれる。次女は自分で仕事をみつけ、はきものをきちんと並べることをやっていた。そしてときどき、裏手の荷物置き場にいき、自分の荷物にぴったり寄りそって毛糸を編んでいた。寂しかったり泣きたくなったときにはいつもそのようだった。

 


 

毛糸を編む、のところに来て ここはまるで 
「引き出し1つ」から始まる! 人生を救う 片づけ 井田典子著 主婦と生活社 2018
へのバトンなのではないか、そんな気持ちがわき起こった。

井田さんは思春期の子どもとの意思疎通に悩み、帰りの遅い子どもを悶々と待ちながら、家計簿をつけたり家の片づけをしていた。引き出し一つ片づいて心がふっとラクになることに気づく。(「はじめに」より)

 

すぎし年忍野みやげの吾亦紅

(「続 暮し上手の家事ノート」十一月の家事ノートのページに添えられたうた)

 

11月です。
駆け足でやってきた寒さにあわてています。

 

 

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