ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

モトゥイヘで植樹

2009-05-24 | 趣味・ボランティア・チャリティー
植樹なら、年初に庭で100本ほどしました´ー`ゞ

でも、そんな話じゃないんです!
「無人島にレインフォレストを再現しよう!」
というんですから、はんぱじゃないです*▽*

何も知らないまま友人に声をかけてもらったのを幸い、フェリーに乗って20分ほどのモトゥイヘ島へ→





モトゥイヘは静かな無人島。ワイヘキとはわけが違います。

かつては放牧を営む家族が何世代も暮らした島ですが、その後、何年もかけて害獣に相当するポッサムやネズミの駆除が行われ、今では島全体を入植者がやってくる前の状態に戻すための植樹がボランティアの手で続けられています。

船着場から15分ほどでボランティア基地のような場所へ。
お察しいただけるかと思いますが、
トイレです ̄m ̄♪

バックの天然木とのコントラストがお見事!
立派な水洗トイレでした@@;

←基地では種から植樹のために苗を育てています。
これもボランティアの仕事。
すべてNZ原産種で松だの杉などといった外来種は一切ありません。


ワタクシがわかった名前は、
ポフツカワとマヌカくらい。
情けな~TT

これなどととても変わったキレイな色の葉でした→
買うこともできる?フェリーに積んで持って帰る?でも寄付になる?




基地から再び15分ほど歩いて植樹の場所へ。
植え方、品種による間隔の取り方の説明があり、1人1本ずシャベルを渡され、GO!

まるでコンポストを混ぜたようなサクサクのそれはそれは素晴らしい土! 1㌧トラックで持って帰りたいくらいでした

長年の雑草の堆積が天然の堆肥になって、ここ数日の長雨で湿り具合も申し分なし。素人目にも「これは根付くだろうな~♪」と思えました。

三々五々黙々と植える人たち。

グループで来ている人もけっこういたのに、いざ始まったら1人でコツコツという人が多かったような・・・。ワタクシは友人と彼女の2歳の娘とがっつりタグを組んで?!、チームワークでした♪
(2歳は肥料の錠剤を穴に入れる係とエンタメ係兼任。アイドルとしてボランティアみ~んなを和ませてくれましたぁ♥♥

向こうはすでに植樹をした後のよう。その向こうは・・・手付かず?

2007年末で島の40%の植樹を終えていたそうなので、今では半分以上?まだまだ道は長いですね~。

でも10年もしたら見違える景色になっているそうです♪ 

かつてはこんな樹木が茂っていたはずのレインフォレスト。

「ロード・オブ・ザ・リング」の世界そのもの。

それが入植してきたイギリス人たちの手で片っ端からなぎ倒され、牧草で覆われ、青々としてはいても生態系が崩壊した人工的な場所に成り変わり、海風をさえぎるものもない殺風景な場所になってしまいました。

でも入植者が途方もない努力でこの島のみならず、火山岩だらけだったオークランドや他の場所を切り開き、生活を営み、子孫をもうけたからこそ今のNZがあり(マオリだけだったらまったく違った発展の仕方だったでしょう)、ワタクシたち移民も受け入れられているのです。その中で経済的な役目を終えた島が入植者の末裔や移民の手で元の姿に戻っていくのは、とても貴重なことに思えました。


かなり樹木が育っている一角。
 
まだまだ間に合いますって!


この島ではキウイの雛を野生に還すことも行っています。飛べないキウイが末永く安心して暮らしていける島になりますように。


誰でもボランティアができるようです。
ご興味ある方はコチラからどうぞ。