平和への道

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3:22(ヨハネの福音書注解)ヨシュア記の「ヨルダン渡河」の出来事

2017-10-24 17:56:38 | ヨハネの福音書注解
ヨハネ3:22 ヨシュア記の「ヨルダン渡河」の出来事

その後、イエスは弟子たちと、ユダヤの地に行き、彼らとともにそこに滞在して、バプテスマを授けておられた。(ヨハネ3:22)


 この22節の「ユダヤの地に行き」は、イスラエルの民がヨシュアに率いられてヨルダン川を渡り、カナンの地に入った出来事(ヨシュア3章)が重ねられている。
 ヨルダン川を挟んでの「旧約の時代」の東西の動きは、このヨハネ3:22の他にもある。既に見たヨハネ1:28の「ヨルダンの向こう岸」(アブラムがカナンに向けて出立したハランの地を示す)の他、ヨハネ10:40でイエスは「ヨルダンを渡って」向こう岸の東側に行き、11:7で「もう一度ユダヤに行こう」と言ってヨルダンのこちら側に戻って来た。これは「バビロン捕囚」の出来事とバビロンからの「エルサレム帰還」の出来事が重ねられている。バビロンはエルサレムから見るとヨルダンの向こう岸にあるからである。
 さて、ヨハネ2:1から始まって前節の3:21までモーセの時代が長く続いたが、ここからの3章の残りの区間では時代が急速に進む。後述するようにヨハネ4章からの「旧約の時代」は列王記の時代に入る。それゆえ、この3章22節から36節までの短い区間でヨシュア記、士師記、ルツ記、サムエル記の時代が慌しく過ぎて行くことになる。
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