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気まぐれ日記。

天皇賞・春の展望-その3

2015-04-28 01:09:45 | G1
オッズバランス編。
上位人気が予想される馬を中心に寸評。

ステップレースごとに。

まずは一番の王道、阪神大賞典組。

1着ゴールドシップ。
阪神大賞典を史上初の3連覇。
とにかく阪神、それも時計の掛かる重い馬場の時は無類の強さを発揮する。
基本、バテない馬なので、距離適性はある。
問題は軽い馬場になるとスピード不足を露呈する。
特に年々その傾向は強くなってきている。
よって、単にスタミナだけでは勝てない京都の天皇賞・春は2年連続惨敗に終わっている。
阪神ではG1級、京都ではG3級
そういう馬だろう。
特に人気必至の馬でもあるから、基本は軽視すべき馬だろう。

2着デニムアンドルビー。
初の3000m。
牝馬でもあるから伏兵扱いだったが、直線ではゴールドシップを交わすのではと思えるシーンもあった。
3歳時は同世代牝馬のトップランクの1頭で、JCではジェンティルドンナに肉薄する僅差2着も。
安定感に欠けるが嵌った時の破壊力はある馬だった。
ただ、4歳の昨年はドバイ遠征が悪い方に影響が出たのか、冴えない結果が続いていた。
ただし、冴えないと言っても、JCを除けば、大きく負けたレースはなく、天皇賞・秋は0.2秒差(7着)
有馬記念でも0.4秒差(9着)着順こそ悪いは善戦している。
ともにスローペースで得意の末脚を活かせる展開もあったことはあるが、
能力は高いことは十分示していて、いつ好走してもおかしくない下地があった前走ではあった。
ただし、上りが活きるレースがベスト。または前走のように重い馬場で、他馬が走りにくいような
タフな馬場と、特殊な条件に限られるところもある。
そういう意味で、京都の高速馬場は向かないように思う。
展開が上りだけのレースになれば、チャンスがあるかもしれないが、
ゴールドシップ同様に京都は合わないタイプ。

3着ラストインパクト。
逆にこちらは、手ごたえ十分で直線を迎えたが、重い馬場に苦戦して伸び悩んだ印象
それと結果的に休み明けの影響もあったように思える。
昨秋から力を付けてきている印象はあり、能力的にはG1で戦えるまでのところまで来ていると思う。
そういう意味で、高速馬場の方が良いし、抜群に切れるタイプではないので、3000mの距離も良い
巻き返しは十分あるとみる。
前走が、案外の3着なので、今回は伏兵扱いで人気を落とすのも良い。

4着カレンミロティック。
休み明けとしてはそれなりに走っているが、まさにそれなりで。
基本、G1では勝負にならない馬。
宝塚記念2着はあるものの、馬場が重い時に他馬が苦しむ分、チャンスが出るタイプで、
普通以上の軽めの馬場ではG1では無理だろう。

5着フーラブライト。
牡馬相手のG1では厳しい。

6着ラブリーデイ。
前走は負けすぎにしても、G1では厳しいタイプ。
陣営もそれを認識しているように、G1前に勝てるところで勝ってきた感じで、
G1を狙うには使い過ぎのローテーションである。

8着スズカデヴィアス。
前々走の京都記念で善戦はしたが、ペースメーカーという感じの立場で格下感は否めない。


大阪杯組。

2着キズナ。
去年の天皇賞・春後に骨折による休養。
レース中に骨折していた可能性すらあるので、0.1秒差の4着は悲観するものではないし、
ノーカウントでも良いし、距離は問題ない
3歳時はダービーを快勝。凱旋門賞も4着と健闘。
ダービー馬に相応しい能力の持ち主であることは疑いのないところ。

誰もが思うイメージはそういう強い馬であり名前なども含めてスター性も兼ね添えている。

そんな馬が、怪我が癒えて復帰となったのが、前々走の京都記念。
長期休養明け後、先を見据えての1戦だから、まだ万全ではないだろう。
それが出た形で展開の影響もあって先行2頭を捕まえられずに3着
最後は良く伸びてきたので使い出しとしては上々の内容。
そして、京都記念を叩いての前走、大阪杯。
陣営も叩き良化必至で相手関係からも負けられないくらいの気持ちで臨んだ1戦だっただろう。
ただ、結果はラキシスが予想以上に走ったことや不良馬場だったことにしても、
ラキシスには完敗だったのは物足りなさが残ったのは事実。

結果的に言えば、この2戦は休み前の状態にはまだ戻っていなかったという事だと思うし、
前走は(重い馬場を苦にする馬ではないが))馬場の影響もあったので、
叩き3戦目の今回こその期待はできるだろう。
ただ、逆に質が微妙に落ちていて、休み前の状態にはまだ戻っていないままなのかもしれない。
実は今回もまだ...という可能性は有り得るという事は考慮しておかないといけないだろう。
特に調教は抜群に動く馬なので、どうしても状態は良く見えてしまう
状態が良いことは事実にしても、休み前のMAXまでの能力があるかは別である。
ゴールドシップと人気を二分する立場なので、扱いには慎重にならないといけない。
また、陣営が基本強気の姿勢は崩さずに発言するから、人気は必要以上に被るタイプである。


日経賞組。

1着アドマイヤデウス。
ダービーで骨折し、キズナと同じく長期休養となったが、復帰後、日経新春杯、日経賞とも快勝
ダービーにしても、今振り返れば、骨折しながら0.5秒(7着)しか負けていないのだから、
その時から能力は高かったという事だろう。
特にダービーは前残りの展開で後ろから行ったこの馬にはチャンスはなかったレースでもある。
こちらはキズナと違い、明け4歳馬という事もあって、ダービー後の成長を十分に感じさせる2連勝。
勢いでは一番だろう。
それでもおそらく3番人気が想定される立場。
成長力のある4歳馬が順調ならば強いレースでもある。
有力の1頭だろう。

2着ウインバリアシオン。
昨年と同じように前年の宝塚記念後に長期休養し秋2戦を叩いての日経賞。
日経賞は昨年は1着、今年は2着。
馬の状態は着実に上がってきていての今回。
ステイヤーの適正は高いし、もうG1では人気にはならないタイプだろう。
妙のある馬である。
ただ、年齢の割にレースは使っていないが7歳馬。
勝つまでの力は厳しいと思うのが妥当か。

3着ホッコーブレーヴ。
昨年の天皇賞・春3着と好走後、冴えない結果が続いていたが、前走、ようやく好走。
日経賞は前年2着と相性の良いレースでもあり、ウインバリアシオン同様、今回を目標に
調子を上げてきた模様。
ただし、こちらも7歳馬。
展開にも左右される部分もあるし、3着候補が良いところだろう。

4着サウンズオブアース。
菊花賞は大幅レコード更新となった2着
トーホウジャカルには屈したものの、3着以下には決定的な差を付けた。
そのトーホウジャカルは今回は居ないとなれば、今回、4歳最強ステイヤーの立場と言っても過言ではない。
その力を発揮すれば当然、勝負になる相手関係だろう。
それを考えると前走は物足りない4着だったが、一応、休み明けの叩き台
それとついていけなかったことも含めて前を射程圏内に入れ損なったこともある。
先着を許した3頭より上りでは上回っているので、勝負所での反応の悪さが着順に影響した。
中山の内回りの影響もあったかもしれない。
叩き良化してくれば有力候補にできる馬だろう。
鞍上がデムーロでなくなったので、人気もそれほどでもないだろうし妙味もあるだろう。

8着フェノーメノ。
3連覇のかかるレース
昨秋からのレースがあまりにも冴えない
さすがに普通は無理だろう。
ただ、昨秋のG1・3連戦はノーカウントとして、日経賞だけ見れば0.7秒差
昨年も0.5秒差で負けているから、叩き台としては悪くない。
3200mという特殊な距離で激走は一応、考えておかないといけないだろう。
昨年にしても、そういうレースだったので。

ダイヤモンドS組。

1着フェイムゲーム。
ダイヤモンドSは完勝。
タフなレースには滅法強い
単純に距離適性ならば屈指の存在だろう。
ただ、長距離戦でもある程度スピードが必要な京都のG1ではスピードが少し足りないような気がする。
底力的にもG1だと少し足りない部分を感じる実績。
今年も去年と同じダイヤモンドSを勝っての直行もローテーション的にはあまり良くない。
ただ、あとは仕上げ方次第なので、今までの中では恐らく一番順調にG1に迎えるように思えるので、
今までよりはチャンスはあるかもしれない。
あとは人気がどの程度になるか?
伏兵に違いないが、その中のどの程度なのか?
馬券的にはその辺も扱う上にはポイントになるだろう。


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