Whatever will be, will be.

気まぐれ日記。

皐月賞の展望-その3

2015-04-15 12:05:35 | G1
オッズバランス編。
上位人気が予想される馬を中心に寸評。

トライアルから。
まずは王道ステップの弥生賞組から。

1着サトノクラウン
一応、メンバーが揃った弥生賞だったが、危なげないレースで完勝だった。
そして3戦全勝。
まだ底を見せていない。
東京で33秒台の脚を見せていたが、弥生賞では渋った中山の馬場も問題なくこなし、
切れも重厚さ兼ね備えているようだし、弥生賞のレースぶりならば、むしろ中山向きにも思える。
乗り替りも鞍上がルメールならば問題ないだろうし、むしろプラスに思えるくらい。
死角は少ない。
あとは、マル外で日本の競馬でのクラシック級の底力があるか?
皐月賞は紛れる可能性もあるレースではあるが、これまでのレースとクラシックは
普通ならばレースの流れの厳しさが違う底力が求められるレース。
問題があるとすれば、ここだけだろう?
ただ、それは現時点はなんとも言えないのだが...

2着ブライトエンブレム
大外をまくり、しかも4コーナーではさらに外にはじかれたような場面も。
それで唯一、サトノクラウンに最後に詰めて来れた。
コース取りなどからすれば、サトノクラウンと互角以上のレース内容である。
レース実績からして、周回コースで力の要る馬場が得意のようでコースと馬場適正は高そうだ。
ただ、レースぶりがあまりにも不器用にも思えるため、多頭数の今回では力を出し切れない可能性が高い。
また、母はG1馬だが母同様に安定感はなく、G1を勝つという事になると微妙な感じも受ける馬。
嵌ったら2,3着に来る。その程度だろう。

3着タガノエスプレッソ
人気薄ながら健闘した。
ただ、恵まれた3着。
他馬が予想以上に走らなかった影響で着順を上げた印象。
デイリー杯勝利などの実績もあるが、クラシックでどうこうできるイメージはない。

4着グァンチャーレ
ブライトエンブレムと同様に4コーナーで弾かれた。
それでもしぶとく伸びてきての4着。
1,2着には完敗だし、シンザン記念は勝っているがこれは凡戦で価値はない。
ただ、一応、前走の最後の伸び具合は地味だが見どころはあった。
巧く立ち回れば3着くらいならば...の可能性はありそう。

7着シャイニングレイは1番人気を裏切った。
折り合いを完全に欠いた影響だから、流れが変わる皐月賞ならばの期待十分で、
桜花賞で言えば、クルミナルのタイプ。
馬券の肝になる馬だったが、回避とは...残念すぎる。

スプリングS組。
1着キタサンブラック
好位追走から早めに抜け出し後続を振り切った。
前々走も同じような形。
破ったメンバーは強敵だが、展開に恵まれた部分が大きい。
一応、3戦全勝でもそこは割れている感じが強く、普通ならばクラシックでは通用するタイプではない。
ただ、前に行くだけに展開にまた恵まれるという事は可能性としてはあるが...


2着リアルスティール
絶対に勝ちに行くレースをしていないので、首差届かずの2着でも、実力を改めて証明したと言える内容。
ディープインパクト産駒で素質は高そうで、まさにG1向きともいえるタイプ。
ただ、昨年末にデビューして、重賞を2つ使って3戦。
微妙に間隔が詰まっていることと、年明けに重賞2つ、それも強敵相手にだから、見た目では分からない
消耗度はないとは言えないことだけは指摘しておきたい。
終わってみれば案外...は一応有り得ると思う。

3着ダノンプラチナ
2歳王者。
距離延長も懸念された1戦。
こちらは完全に叩き台のレースで、最後に止まった感じもあったが、順調ならば変わってきそうなレースぶり。
1800mはこなせていたと思う。
ただ、今回はさらに伸びるのだが、一応、個体能力は高いと思うので、ベストではないだろうが、
守備範囲だろう。
今回は人気がある程度落ちるだろうし、馬券としては無視できない馬。

4着ベルーフ
展開の問題もあったが、底が見えた内容。
G1では厳しそう。

若葉S組。
2着ワンダーアツレッタ
前残りを粘りこんでの2着。
明らかにスケールで見劣る。

3着アダムスブリッジ
その前残りを捕まえ切れずの3着。
最後は良く伸びてきており、悲観する内容ではない。
その前の2戦のレースぶりからは素質は高そう。
良馬場で切れが活きる馬場ならば面白そうである。
また、前走は3着になったことで皐月賞出走は厳しいかと思ったが、
賞金上位馬が多数回避で出走できる幸運もある。

トライアル以外。

まずはドゥラメンテ
3走前の未勝利戦、2走前の500万の圧勝ぶりは、明らかにG1級のパフォーマンス
相手が強い弱いに関係ない内容。
特に500万のものは、今年の3歳戦の中でも秀逸のパフォーマンスだったと思う。
それだけに前走の共同通信杯は当然の断然1番人気だった。
しかし、結果はリアルスティールに敗れて2着。
3着以下には完勝と言えるものだったが、前々走よりパフォーマンスが落ちた内容だっただけに
2着でも物足りなさが残った。
ただ、勝ったリアルスティールもその後にスプリングSでは好内容の2着。
上りは最速だったし、一旦先頭も内から出し抜け気味にリアルスティールが伸びてきたので、
客観的に見れば、そう悪い内容ではない。

ただ、東京では走ることはすでに証明済み。
それが中1週で共同通信杯をわざわざ使う必要は普通はない。
皐月賞を狙うならば、共同通信杯はパスして、中山を経験させる意味も含めて、
中山のトライアルを使うのが常識的な選択だと思う。

桜花賞同様、社台系の馬のレースの使い分けが影響しているとも思えるが、
普通に考えれば、皐月賞を狙う馬としては中1週で共同通信杯を選択する意味はほとんどない。
(賞金加算の意味はあるが...)

東京で切れ過ぎるまさにダービー向きのイメージが沸く一方、中山で走っていない事も含めて、
中山の馬場はどうなのかという不安は抱えての参戦になったことは陣営はどう思っているかは別にして、
馬券を買う立場で言えば不安。

臨戦過程からしても、皐月賞ではなくダービーで買う馬というのが常識的だろう。
ただし、実は能力は断然だった!!...の可能性は秘めている馬。
鞍上がデムーロになるので、極端に人気を落とすことはないだろうが、1,2番人気はサトノクラウン、
リアルスティールだと思われるため、その点では前走、負けた分、一応、妙味はある。
もし、前走、どんな形でも勝っていれば、この馬が1番人気になっていたことは間違いないので、
僅差でも負けたことは馬券の上では意味がある。

毎日杯組。
1着ミュゼエイリアン
G3レベルの力は十分あるが、逆にG1では通用しそうにない馬。
前走は恵まれた勝利という印象が強いし、それまでのレースぶりからG1では厳しい。

2着ダノンリバティ
好素材の馬だったが、新馬戦勝利後骨折。
その影響もあって、休養明け後、冴えない内容が続いていたが、前走でようやく素質の片鱗を見せた。
状態は上がってきたことは確かだが、G1を狙うには臨戦過程に無理があり、将来性は別にして、
皐月賞では厳しいだろう。

3着アンビシャス
共同通信杯はリアルスティール、ドゥラメンテに続く3着。
それだけに期待の掛かった1戦だったが、伸びイマイチでの3着は物足りなかった。
900万の賞金では到底出走は無理と思われた皐月賞のボーダーラインだったが、
奇跡に近い出走が叶った。
ディープインパクト産駒で一応、筋の通った血統。
結果的に力を出し切れずにいたことが、消耗度軽減の可能性は有り得る。
3着という意味ではこういうタイプが面白い。