仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

喜劇 昨日の敵は今日も敵

2016年09月27日 | ムービー
『喜劇 昨日の敵は今日も敵』(1971年/前田陽一監督)を見た。
物語は、「城南大学の応援団長・鍋山修(なべおさみ)は、軟弱な軽音楽部ハッスルズのヤスオ(田辺靖雄)らを毛嫌いしていたが、新入団員にと思った逆田正章(堺正章)がハッスルズに入ってしまい、ますます腹を立てていた。しばらく経って、丸田(小松政夫)、ひげ(朝倉宏二)ら応援団員全員は練習を兼ねたボーイのアルバイトのために箱根のホテルに出掛けたが、バンド演奏のアルバイトに来たハッスルズの面々と鉢合わせをして一悶着。さらに、湖畔でさゆり(范文雀)率いる西北大学空手部の女性達と揉めて長田巡査(いかりや長介)に取り調べされたり、鍋山にはさっぱり良いことがなかったのだが、大学のOBだという客の五十嵐伸介(平田昭彦)、佐藤栄(大泉滉)、池田隼夫と意気投合する。一方、逆田は彼らの連れのひとみ(紀比呂子)に夢中になってしまい・・・」という内容。
素性も分からないのに、五十嵐という男の(たぶん)見た目だけで大宴会の予約を受けてしまうホテルの藤山支配人(藤村有弘)。
翌日になって警察に相談したところで後の祭りだろう。
おそらく莫大な額になる宴会料金の回収などはできやしないはずだ。
「ここに泊まっているすべての人を招待する」だなんて、何かおかしいと思わないのかね。
(^_^;)
そして、大学の先輩だというだけですっかり五十嵐を信用してしまう鍋山。
"自称同窓生"というだけなのにマッタク困ったものなのだが、これは五十嵐という男を演じているのが、平田昭彦という俳優であることがミソだ。
きっと観客も、見ていて何故かうさん臭さを感じないことだろう。
俳優のイメージというのはそれだけで、作品の演出に(良くも悪くも)影響を与えるものなのだなぁと思った。
(^_^)