仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ゴジラの逆襲

2014年08月02日 | ムービー
『ゴジラの逆襲』(1955年/小田基義監督・円谷英二特技監督)を見た。
物語は、「大阪に本社を置く"海洋漁業KK"の魚群探査機パイロット・月岡正一(小泉博)は、エンジン不調により岩戸島付近の海上に不時着した同僚・小林弘治(千秋実)の救助に向かった。小林は不時着後、無事に島へと上陸していたが、救助の際、2人は島で巨大怪獣のゴジラとアンギラスが戦っている様子を目撃する。1年前、芹沢大助博士(平田昭彦)が開発した"オキシジェン・デストロイヤー"によって死んだはずのゴジラだったが、"水爆実験が続けて行われるとしたら、ゴジラの同類がまた現れるかもしれない・・・"との古生物学者・山根恭平博士(志村喬)の不安が的中してしまい、ジュラ紀の巨大生物が再び蘇ったのだ。後日、レーダー探査によって、紀伊水道のはるか南方に潜むゴジラの姿が捉えられ、田所博士(清水将夫)はゴジラが紀州および紀伊水道沿岸に上陸すると予想したのだが・・・」という内容。
この作品の5ヶ月前に劇場公開された『ゴジラ』(1954年/本多猪四郎監督)が空前の大ヒットを記録したことから早速作られた続編とのことだが、第3作『キングコング対ゴジラ』(1962年/本多猪四郎監督・円谷英二特技監督)の劇場公開がこの7年後のことだったということは、本第2作はさほど好評を得られなかったということだったのだろうか。
1955(昭和30)年7月に設置された航空自衛隊を意識したようで、前作では描かれなかったゴジラ攻撃チームの人間関係が、月岡と小林のかつての軍の上官・寺沢隊長(恩田清二郎)や同僚・田島隊員(土屋嘉男)を登場させることによって描かれているのだが、月岡が航空自衛隊のジェット戦闘機に乗り込んでチームの一員になってしまうのが凄い。
(^。^)
また、大阪のあと再びゴジラが現れたのは、北緯53度東経148度の地点にある"神子島"という架空の離島だが、どうやらその位置は日本の領海内ではないらしいものの航空自衛隊機は躊躇なく山にミサイルを撃ち込む。
釧路なのか小樽なのか判然としない場所が舞台となっていたり、この辺りの舞台設定は随分といい加減だったようだ。
(^_^;)
特撮技術のパイオニア・円谷英二氏に"特技監督"という肩書きがついていたが、地下鉄の駅内に川水が流れ込む場面は素晴らしく良く出来ていると思った。