仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

2009年11月18日 | ムービー
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(原題Catch Me If You Can)』(2002年/スティーヴン・スピルバーグ監督/アメリカ)を見た。
物語は、「1963年、アメリカ。父フランク(クリストファー・ウォーケン)の事業が不振で、フランク・ウィリアム・アバグネイルJr(レオナルド・ディカプリオ)は、公立高校への転校を余儀なくされる。初登校の朝、まったく馴染めない雰囲気を察知した彼は、とっさに臨時講師のふりをして教壇に立ち、1週間を過ごしてしまうのだった。やがて、大好きな両親が離婚するに至り、大きなショックを受けたフランクは家を飛び出してしまう。無一文の彼が思いついたのは小切手詐欺だったが、すぐにばれないことに味をしめ、彼の巧妙な手口を見抜いたFBI捜査員カール・ハンラティ(トム・ハンクス)の追跡をかわしながら、航空会社の副操縦士、医者、法律家等様々な職業を騙り・・・」という内容。
もちろん本編も面白いが、オープニングのアニメーションとテーマ音楽が素晴らしく、これを切り取ってどこかのショート映画祭に出品したものなら、間違いなくグランプリを獲得してしまうだろうと思えるほどの出来だった。
(^_^)
原作は、主人公フランク・ウィリアム・アバグネイルJr.、その本人が書いた自伝小説(『世界をだました男』2001年/新潮社)で、『クヒオ大佐』(2009年/吉田大八監督)も詐欺師の物語だったが、これら日米の詐欺師に共通しているのは、"自分が作り出した夢の世界で生きていた実在の詐欺師"という点と、"窮地に追い込まれても絶対に諦めない"という点。
詐欺師などを見習っても仕方が無いが、あの"諦めない姿勢"は凄い。
(^_^)
それだけに、騙されてしまう人が続出したのだろう。

クヒオ大佐

2009年10月30日 | ムービー
ユナイテッド・シネマ札幌で、『クヒオ大佐』(2009年/吉田大八監督)を見た。
物語は、「カメハメハ大王の末裔を父に持ち、エリザベス女王の妹の夫のいとこを母に持つというアメリカ空軍特殊部隊パイロットのジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐(堺雅人)。"私と結婚すれば軍から5000万円の結納金が支給される"、"ウェディングドレスはダイアナ妃のドレスも手がけたデザイナーに依頼して製作してもらう"等という話で、弁当屋の女社長・永野しのぶ(松雪泰子)をその気にさせるが、実は彼は結婚詐欺師。そして、彼が新たなターゲットとして選んだのは、学芸員の浅岡春(満島ひかり)と銀座でホステスをしている須藤未知子(中村優子)の2人だった。巧みな言葉(?)で彼女達の心の隙間に入り込もうとするクヒオ大佐ではあったが・・・」という物語。
何ともでたらめな展開でも、演じる役者が上手だとふざけた話にならないので、面白く見られる。
主役の堺雅人という人は今迄知らなかったが、上手な役者さんだ。
『ゆれる』(2006年/西川美和監督)に出演していた新井浩文(永野達也役)もナカナカ良い。
見終わってから知ったのだが、ナントこれは実話を元にした物語なのだそうだ。
こういった経歴やでたらめな話で実際に騙された人がいたとはホント驚かされる。
劇中の永野しのぶの感覚は最後までマッタク理解できなかったので、余計にそう思ったのだった。
それにしても、『沈黙の艦隊』って・・・。
(^o^)