仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

猿の惑星

2018年08月26日 | ムービー
『猿の惑星(原題PLANET OF THE APES)』(1968年/フランクリン・J・シャフナー監督/アメリカ)を見た。
物語は、「9ヶ月前にケネディ宇宙センターから打ち上げられた宇宙船。船内は1972年7月14日だが、ハスライン博士の準光速航行説に従えば、地球ではすでに700年の時間が過ぎ、2673年3月27日になっているはずだった。地球への帰路、ジョージ・テイラー大佐(チャールトン・ヘストン)は船を自動航行にセットして、他の3人と同様に冬眠に入ったのだが・・・」という内容。
目覚めた時、宇宙船は大きな湖に浮かんでいて、突然船内への浸水が始まった。
マリアン・スチュアート中尉(ダイアン・スタンレー)は死んでミイラ化しており、ジョン・ランドン中尉(ロバート・ガンナー)、トーマス・ドッジ中尉(ジェフ・バートン)、テイラーの3人は慌てて外気を調査し、船外へと脱出したのだが、脱出直前にテイラーが目にしたのは、"地球時間3978年11月25日"の表示だった。
地球への到着予定がいつだったのかは知らないが、とんでもない事故が起きてしまったようだ。
打ち上げから2000年も経っている。
テイラーはそこを"地球から320光年。オリオン座の恒星を太陽とする惑星だ"と説明するが、それを示すデータはどこにもないのだし、地球への帰路、自動操縦にして眠っていたのだから、事故があったとはいえ、地球に着いたと考えても良かったのではないだろうか。
数日間、砂漠地帯をさまよい歩いた3人がようやく見つけた人間はまるで原始人。
服を着て言葉を話すゴリラが馬に乗って、武器を使い、人間を捕獲しているのだから、これには驚いたことだろう。
捕らえられたテイラーは、チンパンジーのジーラ博士(キム・ハンター)と、その夫の考古学者コーネリアス博士(ロディ・マクドウォール)にそこそこ理解される存在になったが、それでも、他の惑星から来たという話は信じてもらえなかった。
紙飛行機を見て驚くくらいだから、他の惑星などと言っても理解されないのは当然のことだったかもしれない。
この猿の社会ではオランウータンが指導的立場にいるようで、ザイアス博士(モーリス・エバンス)が一番の権力を握っている存在。
何かとテイラーを排除する方に話を持っていこうとする姿勢はやはり怪しい。
本作品は公開当時に大ヒットし、1973年まで全5作品が作られたようだが、その後、2001年にはリメイク作品、2005年からはリブートシリーズとして3作品が制作されている。
本作品で、ジーラ博士が繁殖のためテイラーにあてがった人間に、テイラーはノバという名前を付けたが、彼女を演じた女優リンダ・ハリソンは、『PLANET OF THE APES/猿の惑星(原題Planet of the Apes)』(2001年/ティム・バートン監督/アメリカ)に再出演しているようだ。
とても綺麗な人だったが、人気のある女優さんだったのだろうか。

シザーハンズ

2010年08月04日 | ムービー
『シザーハンズ(原題Edward Scissorhands)』(1990年/ティム・バートン監督/アメリカ)を見た。
物語は、「人造人間エドワード(ジョニー・デップ)は、彼を造り出した発明家が死んでしまったことから、両手がハサミのままという未完成な状態で過ごしていた。ある日、偶然に屋敷を訪ねた化粧品のセールスレディ、ペグ(ダイアン・ウィースト)は、一人ぼっちの彼を不憫に思い、家に招待して一緒に生活を始めるのだった。突然現れた風変わりな来客に興味を持った隣人達は・・・」という内容。
"フランケンシュタイン"を彷彿させる物語であり、基本的には人間社会に受け入れられないモンスターの話なのだが、実は、エドワードが思いを寄せるキム(ウィノナ・ライダー)が要所要所で間違った判断をしたために、その都度どんどん追い詰められていくという本当に救いの無い展開になっている。
(^_^;)
幻想的な設定の基にエドワードの純粋な心が描かれていることから、彼に関わる人間達のドロドロした思いが強烈、かつ、妙に現実的に感じられるのだった。

チャーリーとチョコレート工場

2009年09月13日 | ムービー
『チャーリーとチョコレート工場(原題Charlie and the Chocolate Factory)』(2005年/ティム・バートン監督/アメリカ)を見た。
物語は、「世界中で販売されているウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)のチョコレートは大人気。ある時、たった5枚のチョコレートにだけ入れられたゴールデンチケットを手にしたチャーリー・バケット(フレディー・ハイモア)、オーガスタス・グループ、バイオレット・ボーレガード、ベルーカ・ソルト、マイク・ティービーは、世界最大規模のチョコレート工場を見学するためにそれぞれの保護者と共にやって来たのだが・・・」という内容。
何が凄いって、主人公チャーリーが住んでいる家が凄い。
傾き加減もひどいが、穴とは言い難い大穴はまるでガラスが入っている洒落た天窓に見間違ったほどだ。
(^。^)
それほどまでに貧乏なバケット家ゆえ、チャーリーはこのゴールデンチケットを高値で買い取ってくれる人に譲ろうと考える。
しかし、祖父は、「お金は毎日印刷されて世界中に出回っているが、ゴールデンチケットは世界に5枚しかない。それをあっさり金に換えるのはトンマだ」と、せっかく手にできた物を自ら手放そうとするチャーリーに助言する。
いつもは皮肉なことばかりだが、なかなか気の効いたことを言う、イイ爺さんだったというわけだ。
(^_^)
序盤、「人間以外はほとんどがCGだな」と思いながら見ていたら、なんとウンパ・ルンパは全員が同じ顔。
人間にもCGが使われていたわけだ・・・。
(^_^;)

マーズ・アタック !

2008年11月28日 | ムービー
『マーズ・アタック!(原題Mars_Attacks!)』(1996年/ティム・バートン監督/アメリカ)を見た。
物語は、「火星を発進した円盤の大編隊が地球に向かって来た。アメリカ合衆国のジェームズ・デール大統領(ジャック・ニコルソン)は、軍参謀やドナルド・ケスラー教授(ピアース・ブロスナン)等の意見を参考としながら、警戒しつつもネバダ州の砂漠で火星人を出迎える。"友好のために来た"と言う使節団だったが、飛び立った一羽の鳩を光線銃で撃ち、さらには現場の地球人を次々に殺害していく。初の接触には失敗したものの、火星人にとって鳩は戦いの合図だったのか?とも考え・・・」という内容。
火星人は皆、身長が低くて小柄。
顔が細くて2つある目玉が飛び出しているように見える。
さらには頭蓋骨が無く、巨大な脳が露出している異様な姿で、笑い方が何ともいやらしい。
ケスラー教授の「高度な文明を持っているのだから好戦的ではない筈です」という意見とはまったく正反対の性格を持っていた。
まぁ地球に攻めてくる宇宙人なのだから、そのくらいじゃないと。
(^o^)
ジャック・ニコルソンは、同じくティム・バートン監督の『バットマン(原題Batman)』(1989年/アメリカ)で悪役ジョーカーの異常な様を上手に演じていたが、この『マーズ・アタック!』では普通に大統領を演じていればよいものを、少しおちゃらけた大統領にしてしまったのが残念だった。
ピアース・ブロスナンのような"少しずれてるんだけど真面目は真面目"に見えるような役作りの方が作品全体としてのコメディーさが生きてくると思えるのだ。
人々が逃げ惑うシーンは「なにか日本の怪獣映画に似ているなぁ」と思っていたらゴジラが現れるし、「逃げないで、我々は友人だ」と言いながら地球人を殺しまくる描写や、火星人の意外な弱点等、終盤は何ともふざけていて面白かった。

ビートルジュース

2008年03月15日 | ムービー
『ビートルジュース(原題Beetlejuice)』(1988年/ティム・バートン監督/アメリカ)を見た。
「人の良い夫婦アダム(アレック・ボールドウィン)とバーバラ(ジーナ・デイヴィス)は自家用車運転中に犬を避けようとして事故を起こし、転落死してしまう。空家となった彼らの家にはチャールズ(ジェフリー・ジョーンズ)、デリア(キャサリン・オハラ)、リディア(ウィノナ・ライダー)の3人家族が引っ越してきたのだが、幽霊となった2人は自分達の静かな家を取り戻すために彼らを驚かせて追い出そうとする。しかし、なかなかうまくいかないので、ビートルジュース(マイケル・キートン)の力を借りて追い出そうと・・・」という話。
【アカデミー賞受賞作品】ということだったので期待したものの、どうしようもないB級映画。
受賞したのがメイクアップ賞だったと知って納得だ。
ギャグ映画という割には笑えるシーンがそれほど多くなくて、死にたいと願う人に対する「自殺した人間はあの世で公務員になっちまうんだぞ!」と戒める台詞があったくらい。
さすが起業家志向が強いアメリカの映画である。
親が子供の進路に公務員になることを勧める傾向が強い日本社会では、この台詞をどう言い換えたら良いだろうか。
(^o^)
あの世の世界に、充実した幽霊生活(?)を過ごすためのハンドブックや相談事務所が出てくるのだが、確かに窓口のお姉さんの手首には・・・。
(^_^;)