仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

オーシャンズ12

2017年04月12日 | ムービー
『オーシャンズ12(原題Ocean's Twelve)』(2004年/スティーブン・ソダーバーグ監督/アメリカ)を見た。
物語は、「前作、ラスティ・ライアン(ブラッド・ピット)、ライナス・コールドウェル(マット・デイモン)らと組んだ11人のチームで、ラスベガスの3つのカジノを経営するナイテリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア)から、1億6,000万ドルを奪ったダニエル・オーシャン(ダニー/ジョージ・クルーニー)は、同時に彼から奪還した元妻テス(ジュリア・ロバーツ)と共に幸せに暮らしていたのだが、計画の実行から3年経った頃、ベネディクトが突如11人の前に姿を現し出した。盗んだカジノの売上金に3年分の利子を付けて返還しなければ全員の命を保証しないというのだ。使ってしまった金や利子の分を埋めるため、再び全員で仕事をすることを決意した彼等だったが、アメリカ国内では目立ちすぎるため、計画の舞台をオランダのアムステルダムに移し・・・」という内容。
1ドル=110円として換算すると、前作でベネディクトの金庫を襲って得た1億6,000万ドルは176億円となり、1人当たりの分け前は16億円。
改めて、何とも凄い金額だったのだと驚かされる。
(^。^)
しかし、ベネディクトが奪われた全額は盗難保険で賄われており、彼はマッタク損をしていなかったはずなのだが、それでも11人に報復しようとするのだから、あまりに悔し過ぎる出来事だったのだろう。
きっとしばらくは夜も眠れなかったはずだ。
(^_^;)
そんな彼に11人の情報を提供したのは、"世界一の泥棒"を自負するナイト・フォックスことフランソワ・トゥルアー(ヴァンサン・カッセル)で、自分の師匠ギャスパー・ルマーク(アルバート・フィニー)が、オーシャンを"世界一の泥棒"と称賛したことが気に入らず、自分と勝負をしてオーシャンが勝てば、2週間以内にベネディクトに渡さなければならない金をすべて立て替えてやると挑発した。
彼は元々、母親がイタリアの貴族の出なことから、その爵位を引き継ぎ、コモ湖(イタリア)の大豪邸で暮らしているフランス人の大富豪なので、1億6,000万ドルくらいはどうということがないのだろう。
なんて奴だ。
また、アメリカのFBIに該当するというユーロポール(欧州刑事警察機構)のイザベル・ラヒリ捜査官(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)が、ラスティの元恋人だというから話は複雑だし、オーシャンの仲間の技術者ローマン・ネーゲル(エディー・イザード)は、ラスティの携帯を盗んで通話してきたイザベルを秘書と勘違いし、うっかり計画を話してしまうのだから、なかなか計画はうまく進まない。
まぁ、そうでなければ面白い展開にはならないのだが・・・。
(^^ゞ
おやっと思ったのが、本人役でブルース・ウィリスが出演していたこと。
本筋には直接関係のない配役だったのだけれど、妙に面白かった。

オリエント急行殺人事件

2010年05月08日 | ムービー
『オリエント急行殺人事件(原題Murder on the Orient Express)』(1974年/シドニー・ルメット監督/イギリス)を見た。
物語は、「イスタンブール駅からオリエント急行に乗りこんだ著名な私立探偵エルキュール・ポアロ(アルバート・フィニー)は、乗客ラチェット・ロバーツ(リチャード・ウィドマーク)から身辺警護を依頼されたが、興味がわかなかったことから、これを断った。しかし、大雪で列車が足止めされた夜、ロバーツは何者かに殺害されてしまう。列車を所有する会社の重役ビアンキ(マーティン・バルサム)から事件の捜査を依頼され、これは引き受けざるを得なくなったポアロは、犯人が逃亡した痕跡が無いことから、1等車の乗客12人に対する尋問を開始した」という内容。
「1930年におきたアームストロング家の誘拐事件」
その悲劇がこの物語に大きく影響しているのであるが、その模様は何とも複雑に絡み合っているうえ、良くできている。
ところで、"オリエント急行"といわれる列車は、航空機での移動が増えるに従い路線を縮小する一方で、ついに2009年にはすっかり廃止されてしまったとのことであるが、この物語は上流階級に属する乗客達でまだまだ賑わっていた頃が舞台となっている。
時代背景としては相当古臭いのだが、人間の本質、心情というのはどんな時代でもさほど変わりはしないのだろう。
それ故か、最後まで飽きることなく見ることができた。