Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

音のバランスについて

2017年05月18日 | ピュアオーディオ
人間の可聴帯域は20Hz~20000(20K)Hzと云われています。音楽を聴くのに必要な帯域はどれ位なんだろう。メインのオリンパスシステムは30Hz~100000(100K)まで再生できる様にユニットを組み合わせています。



低域側の再生は床面の強度さえ有れば30Hzは出ると思っています。現実旧事務所の直打ちの床面の時は、「下の下の下」ぐらいの再生音が出せました。これでもかこれでもかと云うくらいの低域が出せました。しかし、現在は40Hzくらいまでが部屋の限界だろうと感じています。

高域を100KHzまで揃えているのは、20KHz以上の帯域が「空間表現」に大いに寄与するからです。しかし人間の耳には聞こえない帯域ですので、音場の出来方で「出ているんだろうな?」ぐらいしか確認できません。しかし、有ると無いとでは再生音に違いが出て来ます。この辺は感覚なんだろうと思います。

メインのオリンパスシステムは3ウェイのマルチアンプ方式です。帯域の分割は低域(~500Hz)・中域(500~7000Hz)・高域(7000Hz~100KHz)にしています。これらの音量バランスは、低域70%・中域25%・高域5%ぐらいの比にしています。

私のシステムを聴かれた方は、「高域不足」に感じられると思います。しかし、音楽を聴くバランスとしてはこの比率が最も良いと感じて設定しています。

最近の機器は「あざとく高域を出す」事で、「高解像度」の様に見せかけている様に感じます。音のバランス的に私にとっては「有り得ない比率」で高域が出ています。

朝玄関を出てその空気を吸う時に聴こえる「自然の音」の聴こえ方をする様に、システムの「音の出方」を目指しています。自然界には7000Hz以上の高域成分が非常に少ない事に気づきます。それは「楽器」にも言える事で、「作られた高域」に慣れた方から見れば「高域不足」に感じられるかもしれませんが、低域・中域・高域共に「音数」を出来るだけ出す様にしています。その結果上述の比でも音楽を楽しむのに何も不足感は感じません。高域だけが高解像度など自然界には有りません。