Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

エージングについて

2017年02月07日 | ピュアオーディオ
昔から新品のSP(特にJBLやアルテック等)で言われていた言葉ですが、「エージング」が必要だと。SPは電気信号を物理的動作に変換して「音波」を発生させる。その能力をフルに引き出すためには「慣らし運転期間」(エージング」が必要だと言われていました。その場合2~3年必要だとも言われていました。中には20年たっても「エージング中」だと言われる方がいらっしゃるとか・・・。

個人的意見を云えば、SPユニットだけに限ったことではなくてソース機器やアンプ類にも同じ事(活性化時間)が要る。SPだけを新品にしたからと言ってSPだけが「エージング」される訳ではない。

「エージング」=「活性化時間」と私は捉えている。SPから音を出すためにはソース機器・アンプ類も同時に使ってあげなければ「音」は出てこない。

使用頻度が重要である。JBL等のホーン型ユニットを使ったSPの場合、2~3年必要と言われている理由は理解できる。一般に2時間/日ぐらいの使用頻度だとすると2000Hrにチョッと届かないが、私が体験した「活性化時間」とほぼニアリーだと思う。

5時間/週(1回)程度の使用頻度だと、殆どエージング時間を稼ぐことは不可能だと自分は理解している。何故なら「眠っている時間」が長すぎて、目覚めさせた分以上に眠らせているからだ。眠っている間に「酸化膜」があちこちについて「劣化」させている。2~3年もこの様な状態を続けたら「エージング」どころか「劣化」して行く様なもの。

時間も重要だが使用頻度が高くての話。使用頻度が低い方に「エージング完了」は無いのである。高価な機器を揃えても毎日鳴らしてやれない方は、毎回エージングの始まりを開始しているような状態で、その都度前回よりも低いレベルからの出発になっていると私は考えている。これではいつまでたってもエージングは終わらない。20年たってもエージングが終わらないと言う事が有り得る。