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虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

競争心を刺激して、がんばらせる幼児教育……どうなの? 1

2010-02-21 07:05:13 | 教育論 読者の方からのQ&A
前回までの長い私のお仕事裏話……ちょっと重くて息苦しい気持ちで読んでくださった方もいるのではないでしょうか?

いじめやいびりや仲間同士の悪口や上司が誰かに向かって怒鳴っている声や、
先輩の「教えない」意地悪、ねたみや軽蔑……

そうしたドロドロが充満する職場というのは、
何もこの郵便局に限ったものではなく、
どこの職場にもあるものだと思います。

私もこれまで、保育所、デザイン事務所、
コンビニ、ケーキ屋、パン屋、ショッピングセンター、スーパー、老人のデイケアセンターなどさまざまなバイトやパートの経験がありますが、どこも人間関係のドロドロがなかった場所は
ありませんでした。大手スーパーでのパート裏話はコチラ。
(私は子どもの頃から作家志願なので、とにかくいろんなお仕事体験がしてみたいという気持ちがあったもので……
他に家庭で自営のファンシーショップや幼児に勉強を教える仕事や家庭教師などもしていました)

外から見ると和気あいあいとして明るい職場ほど、
ひとりのスケープゴートを作って全員でいじめていたり、
考え方や好みまで上司と合わせていて初めて
仲間と認めてもらえるような空気があったりと、
かえってヘドロがたまっている感じ……。

そうした職場で、必死で働いていると、
オドオドと弱気になって虐げられている自分たちが嫌で、
わが子には自立してバリバリ仕事して、上の勝ち組の立場で生きていって
欲しいと夢見る方が多いのもわかります。

でも、一歩下がって、お仕事現場を眺めてみると、
その場を構成しているひとりひとりの人は、鬼でも悪魔でもなくて、
またどこにも勝ち組として自信満々で生きている人はいなくて、
ごく普通の自分と同じ人間なんですよね。
新人パートにわめきちらしている職場のドンであるおばちゃんパートも、
上司に対しては、
病気をしても休みを申し出ることすらできないような弱い立場……。
人を機械のように扱う上司たちも、お客さんのワガママにぺこぺこ頭を下げるばかり……。
普通の弱い人間が弱い者いじめして
どこの職場もこうもドロドロと
やらし~感じによどんでいるのって、

何が原因といって、それぞれが本当は少しも自分の足しになっていない競争心に煽られているからなんですよね。


周囲に認めてもらいたい、褒めてもらいたい、感謝されたい、
自分が一番でいたいという思いを

がんばらないと親に見捨てられる子みたいに

病的に求める人が、すごく多いのです。

周囲に認めてもらいたい、褒めてもらいたい、感謝されたい、
自分が一番でいたいという思いを、

病的にもとめるのと、
普通に求めるののちがいは、

他人の足を引っ張るか、他人が認められないよう、他人が褒められないよう、
他人が馬鹿にされるよう、他人が自分より下になるよう

「教えない」とか「悪口言う」とか「無視する」とか、
「突然、怒鳴る」とかいったことに、
あれこれバリエーションを変えながら、力を注いでいるところです。

そうする一方、上にはめっぽう弱くて
言われるままに残業でも、無理な仕事でも引き受けていきます。

そうやって、自分自身の心がよどむと、
いくらクリーンな職場といったって、ドロドロしかみえなくなってくるし、
みんなの心が汚れてくるのも時間の問題です。

日本のお仕事事情……
それぞれひとりひとりの人は、安い給料で、休まないし、遅刻しないし、
自分の仕事に一生懸命だし、言われたことに反抗しないし、
仕事になれてだんだんベテランになっていくのに、

何だか自分に自信がないし、
自分に嫌気がさしてるし、
自分の仕事を見下していて、
といって夢の仕事を探す意欲はないし、
嫌な人ばかりに囲まれて、
ちょっっと褒められて有頂天になったら
上から残業ばかり押し付けられて……それでも「もう、イヤ~!」と声をあげる気力もないって人が多いのです。

長くなったけれど、タイトルの
競争心を刺激して、がんばらせる幼児教育……どうなの?
の話題にたどりつかないですね。
私は幼児期の親の心のあり方で、子どもの未来や社会の未来が
明るい方向に変わっていくものと信じています♪

次回に続きます。

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (べべ)
2010-02-23 22:42:10
先生のおっしゃられていることもよくわかるのですが、
私には、競争心というより、自信のなさからくる不安感から足を引っ張り合ってるように思えるのです。
そして、子供たちに自信をもたせる、ということもまた、今の時代、大変難しいことになってるように思うのです。
 
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