虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

将来、才能が伸びていくかどうかは幼児期にわかる?

2022-09-29 13:53:39 | 幼児教育の基本

まだ発達途上の子どもの能力は、ゆっくり大きく育つ子、自分なりの順序で育つ子、優越機能と劣等機能の関係などから、目に見える部分で比べても、あまり意味がありません。

私は他の子よりできることが少ない子や物覚えの悪い子の方に、将来すごく伸びていくすばらしいものを感じるときがあるし、何でもこなせ、テストで測れるものでは良い成果をあげている子に先の伸びの不安を感じることもあります。

幼い頃、接していて、今大きく成長した子たちに会うことがあると、その予感があまりに的中していて驚くことがあります。

もちろん、物覚えが悪いほうがいい…できることが少ない方がいい…などという表面的な判断ではないのです。

幼児期に表に表れている能力より、その潜在意識のあり方や方向性が、その子を将来に導いていく部分が大きい気がしているのです。

さまざまなことが、周囲の子よりたくさんできても、ままごとでは「ペット役」や「赤ちゃん役」ばかりやりたがる子がいます。
また、自由な時間に、疲れたサラリーマンのような疲れを癒す活動にばかり向かう子がいます。
そうした子は、周囲の期待に必死で応えてはいるけれど、本人そのものは、常に退行的なムードにとらえられている印象があります。
自分でより大きな夢を見つけたり、目の前の課題をできそうもないことでも「やりたい!やりたい!」とごねたりはしないです。
そうした子は、小学校にあがったとき、最初は成績が良いけれど、だんだん下がってきて、親御さんは「知っていることばかりで、勉強が面白くないようです」とおっしゃるのですが、実際には、無意識の世界の「退行したい」というムードに流されている様子です。

一方、できることは少ないし、手先も不器用だけど、自分は何でもできるし、何でもやってみたい!という幼児特有の自分を大きく大きく成長させようとする意欲の塊のような子がいます。
自分の作品はぐちゃぐちゃでも自信満々。
他の子は字を書けていて、自分は書けてなくても、その違いには気づかず、自分も「書く!書く!」とさわいでぐちゃぐちゃ書きをした後で、自分の作品に惚れ惚れしている子。
そうした子は、「できるようになりたい!」という前向きな意志を成長とともに大きく膨らましている場合が多いです。

5歳くらいになると大人が褒めてくれるからとか、やりなさいと言われるから…となどとは関係なく自分の知的好奇心からいろいろ知りたがり、頭を使いたい要求からゲームや頭脳パズルを欲しはじめます。
虹色教室でも、ゲームや学習をやめたがらず、半べそをかく子はたくさんいます。
4歳くらいまでの大人の評価を下さない態度と自己肯定感を育てるあるがままを認めていく子育てが、5歳以降の自分で成長しようとする力の大きさを決めていくようです。

私は、子どもが「何ができるか」より、「何をやりたがっているか」にだけ大きな関心を向けています。
ただそうして子どもが「やりたい」気持ちさえあればOK!で育てている子たちは、幼稚園で知能指数を測ってくれば、IQ150以上あったりするので、大人の心のあり方、まなざしのあり方は、子どもの知能にも大きな影響を与えているように思います。

意欲があってやりたくてする子は、親が子どものこなすワークのページ数を決めていてさせている子と潜在意識のレベルでは目指しているものがぜんぜんちがっていて、1年生くらいでも「●●の学者になりたい!」といった大きな夢を自分の心の中心にすえていたりします。
そうした子は、小学校受験でトップの成績を収めている子より将来有望な気もします。

幼児を育てる上での大人の仕事は、子どものあるがままを自分の潜在意識の部分からも肯定することにあるように思います。



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