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非核化と終戦宣言めぐる交渉の加速化に期待  ビーガン対北朝鮮特別代表、10日に訪韓 

2018-09-12 | 米朝会談

トランプ大統領「サンキュー、

金正恩…悲観論者らが間違っていることを証明する」

トランプ大統領、北朝鮮の軍事パレード直後にツイート 
「非核化の約束示そうとする行動」  
非核化と終戦宣言めぐる交渉の加速化に期待 
ビーガン対北朝鮮特別代表、10日に訪韓 
「非核化の進展させる協議を期待」

 
          スティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮政策特別代表が今月10日午後、仁川国際空港を通じて入国し、取材陣の質問に答えている/聯合ニュース

 ドナルド・トランプ米大統領は、北朝鮮が「朝鮮民主主義人民共和国創建」70周年記念日の9日、平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)広場で進行した軍事パレードで、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を登場させなかった事実と関連し、再び「サンキュー、金正恩(キム・ジョンウン)」を叫んだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領特別使節団の5日の訪朝以降、北朝鮮に対するトランプ大統領の友好的発言が相次いでいる。このような状況で、10日午後に韓国を訪問したスティーブン・ビーガン米国務省新北朝鮮政策特別代表が、外交長官や統一部長官など韓国政府の高官らにどのようなメッセージを伝えるかに注目が集まっている。

 トランプ大統領は、北朝鮮の軍事パレードが終わった9日午前(現地時間)、ツイッターに「北朝鮮がこれまで通りに核・ミサイルを披露することなく、政権樹立70周年を記念する軍事パレードを行った」とし、「テーマは平和と経済開発だった」と書き込んだ。彼は「専門家らは、北朝鮮がトランプ大統領に非核化に対する約束を示すために、核・ミサイルを(軍事パレードから)除外したと信じている」という「フォックスニュース」の報道を付け加えた。

 トランプ大統領はさらに、「これは北朝鮮による大きくてとても肯定的な声明(statement)」だとしたうえで、「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長、ありがとう」と書いた。彼は「我々は(悲観的な)人たちが皆間違っているということを証明する!」と付け加えた。文大統領の特使団が金委員長と面会して以来、トランプ大統領が4日間で3度目に送った対北朝鮮友好メッセージだ。

 トランプ大統領がこのように北朝鮮に肯定的な発言を続けていることを受け、朝米の非核化と終戦宣言など、相応措置をめぐる交渉に弾みがつくのではないかという期待感が高まっている。6・12シンガポール朝米首脳会談に至る過程のように、今回も両国の最高指導者のトランプ大統領と金委員長の「トップダウン」方式で決断が行われる可能性もあるという期待混じりの見通しだ。

 ただし、ワシントンの外交街と米国の専門家らは、非核化と関連した北朝鮮の具体的初期処置が担保されてこそ、マイク・ポンペオ国務長官の4度目の訪朝が再推進されるなど朝米交渉が加速化するものと見ている。実際、米国政府の対北朝鮮交渉の責任者であるポンペオ長官はトランプ大統領よりも慎重な反応を示した。彼は6日(現地時間)、インドのニューデリーで韓国の対北朝鮮特使団が伝えたメッセージをもとに、朝米交渉の再開が可能かという質問に対し、「まだやるべきことが多い状況」だと原則的な立場を示しただけだ。朝米関係に詳しい政府関係者は「トランプ大統領のメッセージは良いシグナルだが、実際に交渉する人(ポンペオ長官)にとっては、ディテールに入ると問題が簡単でないため、控えめな反応を示したもの」だとし、「特使団の訪朝と関連し、具体的にまとめられた米国側の立場はまだ届いていない。数日はかかるだろう」と話した。まだ、特使団の訪朝後の米政府の雰囲気を正確に把握することは難しいという意味だ。

 一応、トランプ行政府は10日(韓国時間)、チョン・ウィヨン大統領府国家安保室長とジョン・ボルトン・ホワイトハウス国家安保補佐官の電話会談と、同日にソウルを訪問したビーガン特別代表と韓国政府当局者らの面会結果などを総合し、今後の対応方向を決める可能性がある。先月23日(現地時間)の任命後、初めて来韓したビーガン特別代表は10日、仁川空港で記者団に「我々がいかに非核化を進展させ、朝鮮半島に恒久的な平和をもたらすかをめぐる(韓国側との)協議をとても期待している」と述べた。ソウル到着直後、対話相手のイ・ドフン外交部朝鮮半島平和交渉本部長と夕食を共にしたのに続き、11日にはカン・ギョンファ外交部長官とチョ・ミョンギュン統一部長官と面会し、イ本部長と会談を行う。ビーガン特別代表は大統領府国家安保室関係者とも面会する予定だという。政府関係者は「(ビーガン特別代表が)懸案について基本的な立場はもってくるだろうが、具体的なことは会ってみなければ分からない。米国は南北首脳会談に関心を持っているはずだから、それに対する米国の考えを伝え、私たちの考えも聞こうとするだろう」と話した。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員、キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

今後南側の政府が変わっても、南北関係の発展と平和定着、そして朝鮮半島の非核化意志を盛り込んだ南北首脳間の合意が持続できるよう、法的、制度的装置を用意しようとする意味と思われる。

2018-09-11 | 板門店宣言を次々実行

大統領府、11日に板門店宣言批准案を国会に提出

登録:2018-09-07 21:58 修正:2018-09-08 09:42

 
                                 大統領府全景=資料写真//ハンギョレ新聞社

 大統領府は7日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長が4・27板門店(パンムンジョム)南北首脳会談で合意した板門店宣言の国会批准のため、11日に国会に批准同意案を提出する予定と明らかにした。

 キム・ウィギョム大統領府報道官はこの日午後、ブリーフィングで「来週火曜日(11日)の閣僚会議で批准同意案を議決した後、国会に提出する予定」としながら「板門店宣言の履行に必要な費用の補正予算も共に提出することになる」と話した。キム報道官は「韓国政府は批准同意案をできるだけ早く処理し、国民的同意の中で(3回目の)南北首脳会談を推進する意志を当初から持っていた。国会批准同意は、早ければ早いほど良い」と付け加えた。18~20日に平壌で開かれる3回目の首脳会談を控えて、今後南側の政府が変わっても、南北関係の発展と平和定着、そして朝鮮半島の非核化意志を盛り込んだ南北首脳間の合意が持続できるよう、法的、制度的装置を用意しようとする意味と思われる。

 だが、与党の共に民主党が、批准同意案の可決に必要な在籍議員の過半数の議席を確保していないため、大統領府の願い通りに板門店宣言の批准同意案が早く処理される可能性は高くない。自由韓国党など保守野党が、北朝鮮の非核化意志は信じられないという理由で、平壌首脳会談以前の批准同意案処理に反対しているためだ。

 イ・ヤンス自由韓国党院内代弁人はこの日論評で「板門店宣言が国会批准されれば、板門店宣言は国内法的効力を持つことになり、大韓民国と国民に今後対北朝鮮支援にかかる途方もない経済的負担を負わせることになる」とし、「北の核廃棄にともなう韓国の対北朝鮮支援が、再び高度化された大陸間核弾頭ミサイルや核兵器搭載潜水艦になって戻ってくることを防ぐための確実な担保が必要だ」と話した。イ院内代弁人は、ここで言う“担保”とは、文大統領が平壌南北首脳会談で受け取らなければならない北の核リストと徹底した検証プログラムだと明らかにし、事実上平壌会談以前の批准同意案処理に反対した。一方、与党の共に民主党は、自由韓国党の決断だけが残ったとし、立場の切り替えるよう圧迫した。民主党は「朝鮮半島の平和の歩みの出発点であり、国民の72%が圧倒的に支持している『4・27板門店宣言』に対して、今こそ国会も批准同意で国民の意思に応えなければならない時」だと明らかにした。カン・ビョンウォン院内代弁人はこの日ブリーフィングを通じて「民主党、民主平和党、正義党などはすでに志を同じくしており、昨日正しい未来党のキム・グァニョン院内代表も板門店宣言国会批准の必要性を力説した」として、「後は自由韓国党の決断だけが残った」と話した。

 一方、大統領府はこの日、11日後に迫った平壌南北首脳会談の標語と公式名称を確定した。キム・ウィギョム報道官は「標語は“平和、新しい未来”であり、公式名称は“2018南北首脳会談・平壌”」とし「2007年以降11年ぶりに平壌で開かれる南北首脳会談であり、文大統領が秋に平壌訪問の約束を履行するという意味を持つ」と話した。さらに「朝鮮半島の歴史的転換が起きている重要な時期に、南と北が共に新しい未来を開こうという国民の念願をスローガンに込めた」と説明した。

キム・ボヒョプ、キム・ギュナム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は5日の定例記者会見で「中国側は文大統領の発言を重視している。関係各国が引き続き対話を強化し、互いに善意と誠意を一層示すことを希望する」と述べた。

2018-09-10 | 中国をよく知ろう

外交部、朝鮮半島関係各国に一層の善意と誠意を希望

人民網日本語版 2018年09月06日16:34
 
外交部、朝鮮半島関係各国に一層の善意と誠意を希望
 

「朝鮮半島の平和と非核化は同時に進める必要がある」との韓国の文在寅大統領の発言について、中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は5日の定例記者会見で「中国側は文大統領の発言を重視している。関係各国が引き続き対話を強化し、互いに善意と誠意を一層示すことを希望する」と述べた。

【記者】報道によると、韓国の文大統領はこのほど、朝鮮半島の平和と非核化は同時に進める必要があり、現在は朝鮮半島の平和構築にとって重要な時期だと表明した。これについてコメントは。

【華報道官】われわれは文大統領の発言を重視している。朝鮮半島問題の本質は安全保障問題であり、関係国間の相互信頼の欠乏が根本的原因だ。米朝、韓朝を始めとする関係国が対話と協議を通じて、互いの安全保障上の懸念をバランス良く解決し、相互信頼を構築して初めて、朝鮮半島核問題を根本的に解決し、朝鮮半島の恒久的平和を実現することができる。

中国側は朝鮮半島の非核化と平和体制構築のプロセスの釣合のとれた推進を主張している。これは板門店宣言やシンガポールでの米朝首脳会談の成果の精神と完全に一致する。

現在の情勢の下、関係各国が引き続き対話を強化し、互いに善意と誠意を一層示し、この正しい方向に向けて共に具体的な努力をすることを希望する。(編集NA)

「人民網日本語版」2018年9月6日


南北・韓米首脳会談の後、政策決定する見込み。

2018-09-09 | 米朝会談

[ニュース分析]ボール渡された米国が慎重な反応示す理由とは

登録:2018-09-08 06:32 修正:2018-09-08 07:54

具体的な評価避け、淡々とした反応 
ポンペオ長官「言及差し控えたい」 
ボルトン補佐官「韓米引き続き連絡」 
 
北朝鮮「相応の措置」を再度要求 
「核施設の公開-終戦宣言」めぐる膠着は変わらず 
専門家ら「ポンペオ長官が再び訪朝するには不十分」 
南北・韓米首脳会談の後、政策決定する見込み

金正恩-トランプ交渉スタイルの比較//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の対北朝鮮特別使節団の5日の訪朝結果について、米国当局は具体的な評価を避け、淡々とした反応を示した。米国内の朝鮮半島専門家らは、北朝鮮が「トランプ大統領第1期目の任期(2021年1月)内に非核化」というタイムテーブルを提示し、ボールを米国に渡しただけに、今月18~20日の第3回南北首脳会談と今月末の韓米首脳会談が終わった後、米国の対北朝鮮政策方針が決定されると予測した。

 ワシントンのある外交消息筋は6日(現地時間)、米政府内の雰囲気が「悪くはないようだ」と評した。一応、トランプ大統領が6日、ツイッターを通じて「金委員長に感謝する。我々は共に(非核化を)成し遂げる」という肯定的なメッセージを送った。金委員長に対する親密感を示し、改めて対話への意志をアピールしたのだ。

 しかし、米国務省や他の高官たちは控えめな反応を示した。マイク・ポンペオ国務長官はインドで「北朝鮮と進めている議論については言及を差し控えたい」としたうえで、「やるべきことが山積している」と述べており、ジョン・ボルトン・ホワイトハウス国家安保補佐官も、チョン・ウィヨン大統領府国家安保室長との通話会談の事実を明らかにしたうえで、「南北首脳会談と韓米首脳会談前に引き続き連絡することにした」と言及するにとどまった。国務省報道官室もハンギョレの取材に対し、「世界が注目する非核化は金正恩(キム・ジョンウン)委員長の約束だ。トランプ大統領と金委員長の約束が守られると確信している」とし、非核化を強調した。

 米政府が概ね慎重な反応を示した理由は、対北朝鮮特使団を通じて伝えられた北朝鮮のメッセージが複合的なものであるためとみられる。金委員長が非核化のタイムテーブルを提示したのは、非核化の意志をもう少し具体化したものであり、朝鮮半島の非核化の成果を再選につなげたいトランプ大統領の思惑とも符合する。また、金委員長が「終戦宣言は在韓米軍の撤退や韓米同盟の弱体化とは関係ない」と明らかにしたことも、米国の負担を減らす意味がある。

韓国の特使団が伝えた北朝鮮の金正恩国務委員長のメッセージについて「謝意」を表するドナルド・トランプ大統領の今月6日のツイッター//ハンギョレ新聞社

 しかし、米国が北朝鮮に核兵器・施設を申告することを要求してきたことに対し、金委員長は、豊渓里(プンゲリ)核実験場と東倉里(トンチャンリ)ミサイル試験発射場の廃棄などを言及し、米国に「相応の措置」(終戦宣言)を再度要求した。「核施設の公開」と「終戦宣言」が対立する“膠着構造”が崩れていないわけだ。

 米国内の朝鮮半島専門家らも、特使団の訪朝結果を総論では肯定的に評価しながらも、今後の朝米交渉の見通しについては慎重な意見を示した。ジョン・フェッファー米外交政策フォーカス所長は「南北はもちろん、朝米関係のモメンタムを維持することに成功したため、全般的に肯定的」だとしながらも、「トランプ大統領は11月の中間選挙前に対北朝鮮政策が成功的だということを立証して見せるため、ポンペオ長官の再訪朝を推進するだろう」と見通した。パク・ジョン・ブルッキングス研究所研究員は、金委員長がトランプ大統領に「変わらぬ信頼」を示したことに注目し、「金委員長が、トランプ大統領の国内状況のため機会の窓が閉じるかもしれないと見て、平和宣言に向けた魅力攻勢を強化しようとしている」と指摘した。

 フランク・オム米平和研究所上席研究員も「特使団の訪朝結果は鼓舞的かつ有用だ」と評価した。しかし、結果に核施設・物質の申告や生産の凍結などの非核化の主要措置が抜けた点を挙げ、「ポンペオ長官が再び北朝鮮を訪問するにはまだ不十分」だと話した。彼は「文在寅大統領が今月の南北首脳会談で、北朝鮮から大きな譲歩を引き出すことが重要だ。そうしてこそ、ポンペオ長官の4度目の訪朝と第2回朝米首脳会談が可能になる」と話した。

 スコット・スナイダー米外交協会主任研究員は「米国が北朝鮮の非核化に韓国の助けを求めているため、(北朝鮮が)非核化を南北対話の議題として認めたのは良い知らせ」だと述べ、韓米の非核化協力を強調した。彼は「対北朝鮮制裁の免除を求める韓国の要求が、北朝鮮の非核化の核心的テコ(制裁)を弱体化させないよう、韓米が緊密に協力しなければならない」と話した。

 このような状況を考慮すると、米国は、第3回南北首脳会談と国連総会での韓米首脳会談を通じて、北朝鮮の真意を確認してから、対北朝鮮交渉の方向を決めるものとみられる。金委員長とトランプ大統領の両方を説得し、決断を引き出さなければならない文大統領の役割がさらに重要になったわけだ。その前に先月末に取りやめになったポンペオ長官の4度目の訪朝が再開されるのは容易ではないというのが消息筋の大方の見解だ。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

都長官は、DMZの乱開発を防ぎ、平和地帯にするために、DMZの国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産への登録推進を検討していると述べた。

2018-09-08 | 弾劾裁判の進行状況

非武装地帯の世界遺産登録推進を検討 韓国政府

2018/09/07 20:41

【坡州聯合ニュース】韓国の都鍾煥(ト・ジョンファン)文化体育観光部長官は7日、韓国に駐在する48カ国の外交官と共に南北軍事境界線がある板門店と軍事境界線を取り囲む非武装地帯(DMZ)一帯を訪問する催しに出席した。ここで都長官は、DMZの乱開発を防ぎ、平和地帯にするために、DMZの国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産への登録推進を検討していると述べた。

南北軍事境界線がある板門店とDMZ一帯を訪問する催しに出席した都鍾煥文化体育観光部長官=7日、坡州(聯合ニュース)
南北軍事境界線がある板門店とDMZ一帯を訪問する催しに出席した都鍾煥文化体育観光部長官=7日、坡州(聯合ニュース)

 都長官はDMZについて、韓国人だけでなく世界の人々が平和を体験し、学ぶことができる平和の場にしなければならないとの見解を表明。またDMZは北朝鮮が韓国に侵攻する目的で掘ったトンネルの見学など、分断を強調して対抗意識を強める場所だったが、4月27日の南北首脳会談以降は平和の場に変わったと述べ、約70年にわたり人の手が入っていない同地は自然や野生動物の宝庫で観光地としても魅力と指摘した。

 一方、最近の南北関係や朝米(米朝)関係については、「順調に進むばかりではない。米国にも強硬な考えを持つ人がおり、すべての人の平和や統一に対する考えは同じではない。これまでも合意が成立したが、覆された」と述べた上で、平和と非核化をどのように実現するかが課題であり、困難な道を突き進む能力が求められるとの見解を示した。

yugiri@yna.co.kr


今年3回目となる南北首脳会談を平壌で18日から20日までの日程で開催することで合意した。

2018-09-07 | 文 在寅 韓国大統領情報

文大統領 特使団訪朝「期待以上の成果もたらした」

2018/09/06 18:04

【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は6日、前日に日帰りで訪朝した特使団について、「期待をはるかに超える成果をもたらしてくれた」と述べた。特使団は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)と会談し、文大統領の親書を手渡したほか、今年3回目となる南北首脳会談を平壌で18日から20日までの日程で開催することで合意した。

南北首脳会談準備委員会の初会合に出席し、発言する文大統領=6日、ソウル(聯合ニュース)
南北首脳会談準備委員会の初会合に出席し、発言する文大統領=6日、ソウル(聯合ニュース)

 南北首脳会談のための準備委員会の初会合に出席して特使団について発言した。文大統領は「(今月の)南北首脳会談に対する期待感をもたらした。朝鮮半島の完全な非核化に向けた朝米(米朝)対話を促すのではないか」と高く評価した。

sarangni@yna.co.kr


チョン室長は「金正恩委員長は、朝鮮半島の完全な非核化に対する本人の確固たる意志を再確認し、・・・

2018-09-06 | 朝鮮:南北対話

18~20日、平壌で南北首脳会談…金正恩「非核化」を確約

登録:2018-09-06 11:36 修正:2018-09-06 12:29

特使団の訪朝結果発表 
首脳会談日程など4項目合意 
来週明け、板門店で首脳会談の実務会談 
金委員長「非核化」を米国とも緊密に協力 
南北の軍事的緊張緩和について具体的方案合意へ 
南北共同連絡事務所は首脳会談前に開所


4月27日、板門店の平和の家で開かれた南北首脳会談で、文在寅大統領(右)が北朝鮮の金正恩国務委員長と話し合っている。北朝鮮と米国が息を整えている間、南北はさらに速度をあげなければならない=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の第3回南北首脳会談が18~20日、平壌(ピョンヤン)で開かれる。

 チョン・ウィヨン大統領府国家安保室長を首席代表とした文在寅大統領の対北朝鮮特別使節団は6日、記者会見でこのように明らかにし、「会談の準備のための儀典、警護、通信、報道に関する高位実務協議を来週初め、板門店(パンムンジョム)で開くことにした」と発表した。また、4・27板門店第1回首脳会談で合意した開城(ケソン)の南北共同連絡事務所は、平壌南北首脳会談の開催前に開所することで合意したと明らかにした。

 前日、西海直航路を利用して特別機便で平壌を訪れたチョン・ウィヨン室長は、この日の会見で「5日午前、平壌到着後に金正恩国務委員長に会い、文在寅大統領の親書を渡し、首脳会談開催など南北関係の諸般の懸案について幅広く深度ある協議を進めた」とし、「南北首脳会談では板門店宣言の履行成果の点検および今後の推進方向を確認し、朝鮮半島の恒久的平和定着と共同繁栄に向けた問題、特に朝鮮半島の非核化に向けた実践的な方策について協議することにした」と明らかにした。

 
文在寅大統領の対北朝鮮特別使節団を率いて平壌を訪問したチョン・ウィヨン大統領府国家安保室長が6日午前、大統領府で訪朝結果を説明している。右からチョン・ウィヨン国家安保室長、チョン・ヘソン統一部次官、ユン・ゴニョン大統領府国政状況室長/大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 さらに、チョン室長は「金正恩委員長は、朝鮮半島の完全な非核化に対する本人の確固たる意志を再確認し、このために南北間はもちろん米国とも緊密に協力していく意思を表明した」と伝え、すぐに米国を訪問して金委員長の意思をドナルド・トランプ大統領など米国指導部に直接伝える計画だと付け加えた。先月24日、マイク・ポンペオ米国務長官の訪朝取り消しで表面化した朝米間の膠着局面に変化が起きることで、平壌南北首脳会談期間前後にポンペオ長官の訪朝が再び推進されるかが注目される。

 特使団はこれとともに、南北間で進行中の軍事的緊張緩和のための対話を継続して進展させ、「南北首脳会談を機に、相互の信頼構築と武力衝突の防止に関する具体的な方案に合意することを決定した」とチョン室長は伝えた。

以下はチョン・ウィヨン大統領府国家安保室長の記者会見全文

大統領特使団は昨夜遅い時間に帰って来ました。

特使団は、訪朝を通じて北朝鮮側と南北関係の発展、朝鮮半島の非核化や平和定着問題を幅広く協議しました。特使団は午前に平壌に到着後、金正恩国務委員長に会い、文在寅大統領の親書を渡し、首脳会談開催など、南北関係の諸般の懸案に対して幅広く深度ある協議を進めました。金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党中央委員会副委員長をはじめ北側の高官たちと会い、南北首脳の意志を実現するための具体的な案を協議しました。

 第一に、南と北は9月18日から20日まで2泊3日、平壌で南北首脳会談を開催することで合意し、会談の準備のための儀典、警護、通信、報道に関する高位実務協議を来週初めに板門店で開くことにしました。

 南北首脳会談では、板門店宣言の履行成果の点検および今後の推進方向を確認し、朝鮮半島の恒久的平和定着および共同繁栄に向けた問題、特に朝鮮半島非核化に向けた実践的な方策について協議することにしました。

 第二に、金正恩委員長は朝鮮半島の完全な非核化に対する本人の確固たる意志を再確認し、そのために南北間はもちろん、米国とも緊密に協力していく意思を表明しました。

 第三に、現在南北間で進行中の軍事的緊張緩和のための対話を継続して進展させ、南北首脳会談をきっかけに相互の信頼構築と武力衝突の防止に関する具体的な方案に合意することにしました。

 第四に、南北は双方の当局者が常駐する南北共同連絡事務所を南北首脳会談の開催前に開所することにし、必要な協力をしていくことにしました。

 今回の特使訪朝の結果は、米国など関係国に詳しく説明し、緊密に協力していきます。

 今後、南と北は忍耐心を持って地道に努力していくことにより、南北関係の発展、朝鮮半島の非核化および平和定着でより実質的な進展を遂げていきます。

 特使団の訪朝状況を見守りながら応援してくださった国民の皆様、改めて感謝申し上げます。

キム・ボヒョプ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

大統領府は20日を前後して平壌で2泊3日の南北首脳会談を開催することを北側に提案したという。

2018-09-06 | 朝鮮はもともと一つの...

金委員長に会った特使団…北朝鮮指導部と予定になかった晩餐も

登録:2018-09-06 06:29 修正:2018-09-06 07:30

昨日訪朝…文大統領の親書伝える  
9月20日頃2泊3日の首脳会談を提案  
北朝鮮指導部と晩餐会…夜9時40分に帰還  
 
大統領府、今日訪朝結果をブリーフィング 
第3回南北首脳会談準備委員会開く

 
北朝鮮の金正恩国務委員長が今月5日に訪朝したチョン・ウィヨン大統領府国家安保室長から、文在寅大統領の親書を受け取っている=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 チョン・ウィヨン大統領府国家安保室長を首席代表とする対北朝鮮特別使節団は5日、平壌(ピョンヤン)で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に会い、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の親書を手渡したと、大統領府が明らかにした。

 キム・ウィギョム大統領府報道官は同日夜の記者会見で、「訪朝特使団は今日(5日)金正恩委員長と会って、親書を手渡すと共に、意見交換を行った」と明らかにした。キム報道官は、特使団が誰と晩餐会をしたのかについては「確認されていない」とし、金委員長といつ、どこで面会したかについても、「まだ分からない」と答えた。ただし、特使団が金委員長と昼食を共にしたわけではないと述べた。特使団は同日、晩餐会の後、夜8時40分に平壌を出発し、夜9時40分にソウル空港に到着した。特使団の訪朝結果に関する国民向けブリーフィングは6日に行われると、キム報道官は発表した。さらに、大統領府はイム・ジョンソク大統領秘書室長の主宰で第3回南北首脳会談準備委員会を開く予定だ。文在寅大統領も準備委に出席する。

 
文大統領の対北朝鮮特別使節団が今月5日、11時間40分間の平壌日程を終え、同日夜、京畿道城南ソウル空港に到着した。左からチョン・ヘソン統一部次官、チョン・ウィヨン国家安保室長、ユン・ゴニョン大統領府国政企画状況室長、ソ・フン国家情報院長/大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 大統領府は20日を前後して平壌で2泊3日の南北首脳会談を開催することを北側に提案したという。大統領府の内外では、特使団と金委員長の面会が実現したこと自体が肯定的なシグナルだと見ている。マイク・ポンペオ米国務長官は7月初めの訪朝当時、金委員長と面会できず、先月には訪朝直前に日程を取り消した。そのため、今回の特使団の訪朝をきっかけに、北朝鮮の非核化と終戦宣言をめぐる朝米の膠着状態を解消できる突破口が切り開かれるかに関心が集まっている。大統領府関係者は「北朝鮮が特使団を手ぶらで帰したりはしないだろう」と話した。

 これに先立ち、対北朝鮮特使団は同日朝7時40分にソウル空港を出発し、午前9時に平壌の順安(スンアン)国際空港に到着した。空港にはリ・ソングォン北朝鮮祖国平和統一委員長と統一戦線部関係者たちが出迎えたと、ユン・ヨンチャン大統領府国民疎通秘書官が明らかにした。特使団は高麗(コリョ)ホテルに移動し、金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長とリ・ソングォン委員長と歓談を交わしてから、公式面談のために10時22分頃、面会場所に移動したと、ユン首席は伝えた。金正恩国務委員長との面会は、この時に行われたものと推定される。

キム・ボヒョプ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

4・3受刑人は、1948年12月と翌年7月の二度にかけて済州島に設置された高等軍法会議(軍事裁判)で内乱罪、スパイ罪などで懲役刑を宣告され、全国の刑務所に分散収監された。

2018-09-05 | でっち上げ?

裁判記録のない済州4・3、70年ぶりに再審へ

登録:2018-09-03 22:47 修正:2018-09-04 07:37

済州地裁、4・3受刑人の再審開始を決定 
「不法拘禁・苛酷行為、再審理由は存在する」 
1948~49年、軍事裁判の判決文はないが 
受刑人名簿と当事者の陳述が一致しているのが根拠 
「司法機関の判断が下されたと認められる以上 
判決自体の成立や存在を否定しがたい」

 
済州4・3関連受刑人が3月19日午後、済州地裁刑事2部(裁判長チェ・カルチャン)審理で開かれた再審請求事件尋問期日への出廷に先立って、裁判所前で記者会見を行っている=キム・ミンギョン記者//ハンギョレ新聞社

 済州(チェジュ)4・3当時、不法拘禁と拷問に遭い、軍事裁判で実刑を宣告され収監された受刑人18人の再審が開始される。4・3関連刑事裁判で再審開始の決定は初めてだ。

 済州地裁刑事2部(裁判長チェ・カルチャン)は3日「再審請求人の逮捕状の存在が全く確認されず、一部の請求人は40日を超えて拘禁されたり、調査の過程で暴行や拷問などの苛酷行為に遭った。不法拘禁ないし苛酷行為は、(当時の)制憲憲法および旧刑事訴訟法の規定に違反しているもので再審の理由は存在する」として、再審の開始を決めた。制憲憲法と旧刑事訴訟法は、人を逮捕・拘束するためには裁判官が発行した令状がなければならず、令状が発給されても拘束期間を40日に制限している。公務員による不法拘禁や拷問は再審理由に該当する。

 この事件の核心争点は、再審の前提である「有罪確定判決」が存在するかにあった。4・3受刑人は、1948年12月と翌年7月の二度にかけて済州島に設置された高等軍法会議(軍事裁判)で内乱罪、スパイ罪などで懲役刑を宣告され、全国の刑務所に分散収監された。しかし、残っている判決文や裁判記録は見つかっていない。唯一の記録は「受刑人名簿」だけだ。この名簿には、2530人の氏名、本籍地、判決、宣告日時、収監場所が記載されている。

 裁判所は、受刑人名簿と再審請求人の陳述が一致するとし「有罪の確定判決」が存在すると認めた。まず裁判所は「有罪判決は特定人がどの刑罰法規に違反したという事実を確定し、該当する法律にともなう違反者の処遇を決める司法機関の有権判断」と定義し、「司法機関の判断が下されたと認められる以上、判断の権限や過程での瑕疵が存在しても、判決自体の成立や存在は否定し難い」と指摘した。すなわち「原判決の謄本」を提出できないからといって、再審請求に問題があるわけではないという意味だ。続けて裁判所は「受刑人名簿の記載によれば、再審請求人は軍法会議裁判を受け、当時の軍法会議は日帝の戒厳令などにより裁判権を行使する地位にあった」として「受刑人名簿に記載されている再審請求人に対する刑とその言い渡し日時、服刑場所などが陳述内容とほとんど符合するだけでなく、犯罪・捜査経歴回報に記載された内容とも概して一致する」と明らかにした。

 裁判の過程で追加で発見されたオ・ヨンジョン氏(88)、ヒョン・ウリョン氏(93)の「軍執行指揮書」にも裁判所は意味を与えた。裁判所は「軍執行指揮書などは当該再審請求人に対して何らか当時の法令にともなう“判決”の存在が前提にならない以上は作成されがたい文書」と指摘した。これらを総合すれば「再審請求人に対する公訴提起、公判期日進行、判決宣告などの手続きが適法に行われたかは別にして、内地に移送され刑務所に受刑人として拘禁されたことは、受刑人名簿に記載された刑罰を賦課する軍法会議の判断が根拠になったと見る他はない」と裁判所は結論を出した。

 4・3当時、全州(チョンジュ)に9人、仁川(インチョン)に6人、大邱(テグ)に2人、ソウル麻浦(マポ)刑務所に1人が収監された生存者は、昨年4月「人権蹂躪行為に対する司法判断を求める」として、約70年ぶりに再審を請求した。

キム・ミンギョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

壬辰倭乱や丁酉再乱(文禄・慶長の役)当時、小西行長・加藤清正。豊臣秀吉は補薬として朝鮮の虎を競って殺した。

2018-09-04 | 私たちがあまり知らない日本

壬辰倭乱での加藤清正の朝鮮虎狩りの証拠が出た

登録:2018-09-03 09:59 修正:2018-09-03 11:46

商人に送った「皮を贈り物として送る」という手紙、新たに発掘 
豊臣秀吉「補薬として虎肉の塩漬けを送れ」という命令に 
武将らが競って朝鮮の虎狩りをした状況を示す

加藤清正//ハンギョレ新聞社

 壬辰倭乱や丁酉再乱(文禄・慶長の役)当時、倭軍の武将らは朝鮮の虎を競って殺した。代表的な人物が小西行長と共に朝鮮侵略の先鋒に立った加藤清正だった。豊臣秀吉は補薬として食べるために武将らに朝鮮の虎の肉を塩漬けにして送るよう命令し、実際に加藤は命令に従った。壬辰倭乱の悲しい歴史の一場面である加藤の虎狩りを証言する新たな資料が日本で発見された。

 毎日新聞は、加藤の朝鮮の虎狩りを示唆する内容が書かれた手紙が新たに発掘されたと2日付けで報じた。この手紙は加藤が大名にお金を貸すほどの財力を持っていたある商人に送ったもので、「虎の皮1枚と大きな器10個を贈り物として送る」という内容が書かれている。手紙を送った時期は丁酉再乱以降、17世紀前半と推定される。商人の子孫が代々に伝わる文書70点を最近京都府に寄贈し、京都文化博物館の西山毅の学芸員が文書の内容を調べているうちにこのような内容が明らかになった。熊本県立美術館の山田貴司学芸員は同紙に、加藤が商人に虎の皮を送ったことについて「加藤の虎狩りが豊臣政権内でかなり知られ、(加藤と)近い人たちの耳にも入ったのだろう」と話した。

 朝鮮で虎だけでなく多くの朝鮮人を殺した加藤は、丁酉再乱後日本に戻った。豊臣秀吉の死後行われた関ヶ原の戦いで徳川家康側についた。このために徳川幕府が発足した後も、熊本藩の大名となった。ただし、徳川幕府が息子の忠弘の領地を没収し、加藤家の熊本支配は2代で終わった。

東京/チョ・ギウォン特派員r(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

 


特に特使団の訪朝は南北首脳が協議する議題を事前に調整するためのもので、南北関係の発展や朝鮮半島の非核化、平和定着、経済協力に関して幅広く話し合われるものとみられる。

2018-09-03 | 南北対話

[ニュース分析]

文大統領の親書を持って行く特使団、「終戦宣言」具体案出すか

登録:2018-09-03 06:24 修正:2018-09-03 09:15

朝米膠着の突破口開く仲裁カードとは 
 
チョン・ウィヨン室長、ソ・フン国情院長など第1次と同じ布陣 
大統領府「南北信頼深まったため日帰り訪問が可能に」  
 
板門店宣言の履行など包括的に協議  
「国連総会での4カ国終戦宣言」を推進  
南北「最善の方策」に向け知恵集める  
 
南北連絡事務所の開所日程も確定  
専門家「政府の前向きな立場がカギ  
今回はディテール作りが重要」

 
3月6日、第1次対北朝鮮特使団がソウル空港を通じて帰還している。左からキム・サンギュン国家情報院2次長、ソ・フン国情院長、チョン・ウィヨン国家安保室長、チョン・ヘソン統一部次官、ユン・ゴニョン大統領府国政状況室長=城南/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 大統領府が今月5日に平壌(ピョンヤン)を訪問する対北朝鮮特使団の派遣を2日に発表したことで、第3回平壌南北首脳会談の事前調整と共に、マイク・ポンペオ米国務長官の突然の訪朝中止により表面化した朝米の膠着局面の突破口を見出せるかに、注目が集まっている。チョン・ウィヨン大統領府国家安保室長が首席特使を務める今回の特使団は、今月中旬の開催が有力視される平壌南北首脳会談の日程を確定するほかにも、非核化と終戦宣言問題で起きた朝米間の対立を解決する文在寅(ムン・ジェイン)大統領の仲裁案をめぐり、北側と踏み込んだ協議を進めるものとみられる。特使団は慣例上、文大統領の親書を北朝鮮に伝えるものと予想される。同日発表された対北朝鮮特使団の面々は、今年3月に訪朝して北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に会った第1次特使団と同じだ。金委員長を含めて北側の中心人物らと面会し、胸襟を開いて話し合った信頼関係を十分に発揮しようとする措置と言える。大統領府関係者は同日、「特使団は今年3月(1泊2日の日程)とは異なり、日帰り訪問も目的を達成できるほど、互いに信頼が深まっているため、(協議すべき)内容について分かっている」と説明した。

 特に特使団の訪朝は南北首脳が協議する議題を事前に調整するためのもので、南北関係の発展や朝鮮半島の非核化、平和定着、経済協力に関して幅広く話し合われるものとみられる。南北は先月13日、板門店統一閣で高官級会談を開いたが、平壌首脳会談の開催に合意したこと以外には、進展した結果を出せなかった。先月に進めていた開城(ケソン)の南北共同連絡事務所の開所も見送られ、南北鉄道・道路連結のための共同点検も国連軍司令部の承認拒否により白紙化された。大統領府関係者は「南北関係の発展に向けて4・27板門店宣言の内容を幅広く協議する」と話した。北側が板門店宣言の後続措置に対する不満を提起しているだけに、南北首脳が会う前に履行を加速化するための具体的な案を調整するものとみられる。

 特使団は、朝米間の膠着状態を解決する仲裁案も協議テーブルに上げるものと予想される。大統領府関係者も「(朝米首脳の)6・12セントーサ合意内容を基に、非核化や終戦宣言、恒久的平和定着の問題も協議内容に含まれるだろう」とし、「特使団の訪朝について、米国と事前に緊密に協議した」と話した。現在、北側は非核化措置の前に終戦宣言を先に行うことを要求し、米国と対立している。特使団は米国側の考えを北朝鮮に伝えるなど、朝米間の隔たりを埋める努力と共に、今月末の国連総会で南北米中が終戦宣言を行うための火種を生かす案も模索するものと見られる。

 統一外交安保専門家たちは、「朝鮮半島の非核化-終戦宣言」につなげるためには、特使団がどれだけ具体的な仲裁案を持っていくかが重要だと見ている。ク・ガブ北韓大学院大学教授は「板門店宣言の履行の障害はほとんどは対北制裁」とし、「南側自ら制裁を克服しようとする努力を示さなかったことに北側が不満を抱いた可能性もある。韓国政府がどれだけ前向きな立場を持っているかがカギ」だと話した。さらに、彼は「特使団が北朝鮮に終戦宣言に向けた具体的なシナリオを提示し、そのために北朝鮮が取るべき行動を提示する案を持っていくことも重要だ」と強調した。ホン・ミン統一研究院北朝鮮研究室長は「今年3月の特使団は朝米対話を作る包括的な仲裁者の役割を果たしたが、今回にはディテール(具体性)を作り出す仲裁役を務めなければならない」とし、「非核化と終戦宣言など、朝米膠着の地点を交通整理する案を持っていく必要がある」と助言した。

 これと共に特使団は、ポンペオ長官の訪朝延期によって見送りになった開城の南北共同連絡事務所関連の協議も進める。大統領府関係者は「特使代表団が訪朝をすれば連絡事務所の開所の日程も確定するのではないかと思う」と話した。

キム・ボヒョプ、ノ・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

統一部が、国連軍司令部の非協力で失敗に終わった京義線北側区間に対する南北共同調査は、対北朝鮮制裁の対象ではないと31日改めて明らかにした。

2018-09-02 | 板門店宣言の具体化

統一部「南北鉄道共同調査、制裁対象ではない」

登録:2018-09-01 00:14 修正:2018-09-01 07:00

 
「平和と統一を開く人々」の会員が31日午後、ソウル市鍾路区世宗大路の米国大使館付近で南北鉄道共同点検のための訪朝を許可しない国連司令部を糾弾し、米国に対し南北鉄道連結を妨害せず、制裁と圧迫を中断し終戦宣言に取り組むことを要求している=イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社

 統一部が、国連軍司令部の非協力で失敗に終わった京義線北側区間に対する南北共同調査は、対北朝鮮制裁の対象ではないと31日改めて明らかにした。合わせて北朝鮮との協議を経て再推進する立場だ。

 イ・ユジン統一部副報道官はこの日、定例ブリーフィングで「南北鉄道共同調査の部分は制裁対象ではない」として「南北関係の懸案に関連したすべての事業に対しては、米国など国際社会と緊密に協議している」と話した。イ副報道官はまた「現在、共同調査と関連しては米国、北朝鮮と継続協議中」として「私たちの側の準備が完了すれば、再び北側と追加日程を協議し、確定し次第公示する」と付け加えた。

 政府はこれに先立って22~27日、南側の機関車と客車・貨車をソウル駅から出発させ、開城(ケソン)~新義州(シンウィジュ)まで運行し共同点検する計画を立て、国連司令部に軍事境界線通過承認要請をしたが、国連司令部が細部規定を守っていないとして承認せず、「追加情報」を要求したという。国連司令部側が要求した情報が、通常の水準を超えて現地共同調査計画全般に関することが分かり、その背景に関心が集まった。朝米が非核化など後続交渉で明確な進展を見られずにいる状況で、米国政府が国連司令部を前面に出して南北協力事業を困難に陥らせているのではないかとの批判が出ている。

 これに対してチョン・ヘソン統一部次官は22日、ビンセント・ブルックス国連軍司令官に会い、南北鉄道共同調査関連事項を説明したと伝えられた。イ副報道官は、チョン次官がブルックス司令官に会い「鉄道現地調査を含め南北関係全般について意見を交換した」と話した。

 イ副報道官はまた、当時南側が軽油を積んで北朝鮮を訪問しようとしたため国連司令部側が許可しなかったという一部マスコミによる報道と関連しては「搬出・搬入目録などについて具体的に確認することはできない。鉄道共同調査も対北朝鮮制裁の枠組みの中で関係国らと緊密に協議し推進していく立場」と明らかにした。

 文在寅(ムン・ジェイン)政府が8月中に開所しようとした南北共同連絡事務所についてイ副報道官は、「現在、南北間で開所日程などについて協議が進行中」だとし、「もう少し状況を見守る必要があるようだ」と話した。

 9月中に開催するとしてきた3回目の南北首脳会談の準備のための実務会談開催計画については「まだ実務会談の日時は決まっていない。北側と継続協議中と理解している」と明らかにした。

キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国政府はこの日午前、北朝鮮に通知文を送って特使団の派遣を提案。北朝鮮が受け入れを表明したという。

2018-09-01 | 朝鮮:南北対話

韓国大統領の特使団が9月5日に訪朝 首脳会談日程など協議

2018/08/31 18:56

【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は来月5日、平壌に特別使節団を派遣する。青瓦台(大統領府)の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官が31日、発表した。

文大統領(左)と金委員長(コラージュ)=(聯合ニュース)
文大統領(左)と金委員長(コラージュ)=(聯合ニュース)

 朝鮮半島の非核化を巡る北朝鮮と米国の交渉が膠着(こうちゃく)しているとの指摘が一部でささやかれる中、今回の特使団派遣により、9月に開催を予定している南北首脳会談の準備が本格化し、状況打開につながるのか注目が集まる。

 韓国政府はこの日午前、北朝鮮に通知文を送って特使団の派遣を提案。北朝鮮が受け入れを表明したという。

 金報道官は特使団について、「(9月中の平壌開催で合意している)南北首脳会談の具体的な日程や南北関係の発展、朝鮮半島の非核化、平和定着などを幅広く協議する」とし、「重要な時期に南北首脳会談が開かれるため、南北が緊密に、内容の濃い会談をするために特使団が平壌に行くことになった」と説明した。

 また、「韓国側だけが(特使の派遣を)考えたわけではなく、南北双方がいろいろなルートを通じてこの問題を協議した。この時点で特使の派遣が必要だと判断した」と述べた。

 特使の人選や特使団の規模に関しては「まだ決まっておらず、協議する予定」と説明した

 9月5日に決まった理由については、「南北首脳が9月中に平壌で会談するため、その合意内容を守るためには9月5日よりも遅くなってはならないと判断したようだ」と説明した。

 北朝鮮が建国記念日とする9月9日まで特使団が北朝鮮にとどまる可能性については、「9月5日に行って9日までいるのは期間が長いのではないか」と述べた。

 特使団が北朝鮮で誰と会うかについては、検討している内容はあるが決定していないとし、決定すれば、誰が誰に会うのか、何日滞在するのか、どのように訪朝するのかなどについて発表すると伝えた。

 南北首脳会談を巡る交渉が円滑に進まなかったために特使団を派遣することにしたのかとの質問に対しては、「円滑でなければ特使団自体が行けないだろう。きわめて正常な協議の過程(での訪朝)」と答えた。 

 金報道官は南北間には多様な対話ルートがあり、ポンペオ米国務長官の訪朝中止が決まった後も対話を続けており、その対話の結果が特使団の派遣と説明した。

 また「南北首脳会談の内容についてわが政府と米国は常に緊密に情報を交換し、協議している」と強調した。 

yugiri@yna.co.kr