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日帝強制占領期間に総督府や警察が抗日志士など主要監視対象者4858人について作成した人物カードが、韓国の公式文化財になる。

2018-08-09 | 日帝強制占領期間に総督府や警察は?

日帝が作った“4858人のブラックリスカード”文化財に指定

登録:2018-08-07 22:26 修正:2018-08-08 07:08

                日帝が作成した主要監視対象者人物カードの一部分。抗日志士の金瑪利亞の写真と人物情報が記載されている=文化財庁提供//ハンギョレ新聞社

 日帝強制占領期間に総督府や警察が抗日志士など主要監視対象者4858人について作成した人物カードが、韓国の公式文化財になる。

 文化財庁は、日帝の主要監視対象人物カードと映画監督の尹逢春(ユン・ボンチュン 1902~1975)日記、全羅南道莞島(ワンド)所安面(ソアンミョン)の旧唐沙島(タンサド)灯台を近代文化財として7日登録予告した。また、独立活動家の島山 安昌浩(アン・チャンホ 1878~1938)の日記と、19世紀末の義兵長である閔龍鎬(ミン・ヨンホ 1869~1922)の日記・書簡を集めた関東倡義録は文化財登録を確定した。

                                日帝が作成した島山 安昌浩の人物カード=文化財庁提供//ハンギョレ新聞社

 主要監視対象者の人物カードは、1910年から1940年代まで日帝の警察と行刑機関が作ったものと推定される。安昌浩、李奉昌(イ・ボンチャン)、尹奉吉(ユン・ボンギル)、金瑪利亞(キム・マリア)、柳寛順(ユ・グァンスン)など、日帝に抵抗した独立活動家が多数含まれている。写真、出生年月日、出生地、住所、身長など個人基本情報の他に、活動、検挙、受刑に関する事実が記録された。特にカードに貼られた人物写真は、世間に知られていない珍しい画像が多く、当代の民族運動や独立運動を調査する際の最も信憑性ある資料と言われる。

 旧唐沙島灯台は、白色円筒状の近代期建築様式で建てられたコンクリート施設だ。所安島住民と義兵が1909年に義挙を起こした歴史的場所という点で、建築遺産としてだけでなく抗日遺産としての価値も重く評価された。

 尹逢春の日記は、抗日運動に加担して民族的指向の映画を作った故人が、1935~37年に書いたもので、当時の映画製作過程と映画界の実情に関する内容が詳細に述べられていて、日帝強制占領期間の芸術分野の貴重な記録物だ。

 登録文化財になった島山 安昌浩の日記は、島山が1919年の3・1運動以後、中国の上海で臨時政府内務総長兼首相代理を務めた時期の活動を記録したものだ。1920年1月14日から8月20日まで、1921年2月3日から3月2日までの記録を全3冊にまとめた。臨時政府草創期の活動と組織運営、参加した人々などを研究するのに必須の史料だ。関東倡義録は、1895~96年江原道、咸鏡道一帯の義兵抗戦史実の大切な史料で、閔龍鎬が国権回復を叫んで書いた長文の国漢文混用歌詞ものせられている。

                                 文化財登録が確定した島山 安昌浩の日記の一部分=文化財庁提供//ハンギョレ新聞社

 日帝が作った主要監視対象者人物カードなど文化財登録が予告された3件は、30日間各界の意見を聞いた後、文化財委員会の審議を経て登録可否が最終確定する。

ノ・ヒョンソク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )