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憲政史上初めて弾劾されて法廷に立った朴槿恵(パク・クネ)前大統領(66)に、検察が懲役30年を求刑した。朴前大統領の1審判決は4月6日に行われる。

2018-02-28 | 弾劾裁判の進行状況

検察、「国政壟断反省しない」朴槿恵前大統領に懲役30年を求刑

登録:2018-02-28 05:58 修正:2018-02-28 07:12

検察、起訴316日ぶりに…裁判所に罰金118億円も要請

 
朴槿恵前大統領が昨年5月23日午前、ソウル瑞草洞のソウル中央地方裁判所417号刑事大法廷で開かれた初公判に出席した=写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 憲政史上初めて弾劾されて法廷に立った朴槿恵(パク・クネ)前大統領(66)に、検察が懲役30年を求刑した。朴前大統領の1審判決は4月6日に行われる。

 ソウル中央地裁刑事22部(裁判長キム・セユン)は27日、ソウル中央地裁417号刑事大法廷で朴前大統領の最後の1審裁判を開き、検察と国選弁護人の最後弁論を聞いた。追加逮捕状の発行に反発し、昨年10月16日、「裁判部を信頼できない」という発言を最後に裁判を拒否してきた朴前大統領は、最終弁論にも出席しなかった。

 朴前大統領の捜査と公訴維持を担当するチョン・ジュンチョル大田(テジョン)地検部長検事は「大韓民国の第18代大統領として、国政を壟断した最終責任者である被告人に、懲役30年及び罰金1185億ウォン(約118億円)を言い渡してほしい」と述べた。検察は重刑を求刑した理由として、「被告人が憲政秩序を破壊し、国家権力に対する国民の信頼を損ねると共に、国家混乱と分裂を招いたにもかかわらず、真剣な反省や謝罪の意志がない」としたうえで、「峻厳な司法部の審判を通じて、悲劇的な歴史が繰り返されてはならないというメッセージを、大韓民国の為政者たちに伝える必要がある」と明らかにした。

 一方、朴前大統領の国選弁護人たちは、朴前大統領の無罪を主張すると共に、善処を求めた。「平昌(ピョンチャン)冬季五輪を見て、収監されている朴大統領にも拍手を送った」としたパク・スンギル弁護士は、涙ぐみながら「過ちがあったとしても、大統領として昼夜問わず努力しており、個人的利益がない点も勘案し、善処してほしい」と述べた。キム弁護士も「公訴事実の記載行為に対する証拠の存在有無に強い疑問がある。政治的かつ道義的な批判を受けることはあり得るが、被告が国家と国民のため、善意として追求した行動を違法と見ることはできない」と述べた。

 同日、最終弁論を最後に、朴前大統領の1審裁判は起訴から316日目にして終わりを迎え、裁判所の判決のみを残すことになった。これに先立ち、刑事22部は朴前大統領の18項目の容疑のうち、13項目の容疑の“共犯”であり、懲役25年を求刑されたチェ・スンシル氏に、今月13日に懲役20年を言い渡した。

キム・ミンギョン、ヒョン・ソウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

カン・ソンヒョン教授は「日本は安倍政権になって慰安婦被害者の証言さえ明確な証拠ではないとし握りつぶしてきたが、今回公開された資料

2018-02-28 | 私たちがあまり知らない日本

日本軍“慰安婦被害者虐殺”映像が初めて出てきた

登録:2018-02-27 23:36 修正:2018-02-28 07:24

1944年に雲南省で米軍が撮影 
裸の死体が大量に積まれ 
「朝鮮人30人虐殺」記録を後押し 
虐殺を否定した日本の主張に正面から反論 
19秒の映像に凄惨な現場 
米軍文書「日本軍が銃殺」と明示 
発掘教授「極端な人権抹殺事例」

中国の騰衝城で集団銃殺された朝鮮人慰安婦を見せる映像が公開された。連合軍は前線が崩れる前夜「日本軍は(騰衝)城内にいた朝鮮人女性30人を銃殺した」と記録している。ある中国軍人が遺体を見ている場面=ソウル市・ソウル大人権センター提供//ハンギョレ新聞社

 日本軍が敗戦直前に朝鮮人「慰安婦」被害女性たちを集団虐殺した事実を見せる映像と文書が初めて出てきた。

 ソウル市とソウル大人権センターは27日、ソウル市庁で開かれた「韓・中・日 日本軍“慰安婦”国際カンファレンス」で、朝鮮人慰安婦被害者の虐殺現場を撮影した映像を初めて公開した。映像は、ソウル市とソウル大人権センターのチョン・ジンソン教授の研究チームが2016~2017年に二度にかけて米国立文書記録管理庁(NARA)を訪れて資料調査と発掘作業を経て公開したものだ。

 日本軍が「慰安婦」被害者を虐殺したという記録は、当時中国国民党の機関紙「掃蕩報」(1944年9月18日)など一部のメディアの記事としては残っているが、映像が公開されたのは初めてだ。これまで「慰安婦」の強制連行と虐殺を否定してきた日本政府の主張に正面から反論する資料である。

 映像では埋葬しにきたと見られるある中国軍人が、裸にされた遺体を見回し、ある遺体から靴下を脱がせる場面が出てくる。画面の片側には煙が広がり始めている。研究陣は「公開本では曇らせて処理したが、元の映像では頭がなかったり身体の一部だけが残っている遺体もあり、当時の残忍な状況をうかがわせる」と話した。

 ナチスドイツのユダヤ人虐殺現場を見るようなこの映像は、1944年9月15日に中国雲南省の騰衝で、連合軍164通信隊写真中隊のボールドウィン兵士が撮ったものだ。長さ19秒の映像の中間7秒は、騰衝城門付近、前後の6秒は騰衝城内を映している。映像を発掘したソウル市とソウル大人権センターは、同時に公開された連合軍報告文書などを通して、この映像が「当時日本軍に強制動員された朝鮮人慰安婦被害者が集団銃殺された現場」という結論を下した。

 1944年5月、米中連合軍は中国の西南側に沿って日本軍の通信線を切る「サルウィン作戦」を繰り広げ、日本軍が占領した雲南省のスンサン、騰衝、龍陵を順に占領した。敗戦が差し迫った1944年9月、当時日本の作戦参謀であった辻政信大佐は、中国のスンサンと騰衝に駐留していた日本軍に「支援兵力が到着する10月まで抵抗を続けよ」と指示した。歴史学者は、これを事実上の「玉砕(強制的集団自決)指示」と解釈している。スンサンと騰衝には朝鮮人慰安婦70~80人がいたが、玉砕を拒否した朝鮮人慰安婦被害者の大部分を日本軍が殺害したと推測される。9月14日、米中連合第54軍が午後6時55分に報告した情報文書には「9月13日夜、日本軍は(騰衝)城内にいる朝鮮人女性30人を銃殺した」と記録している。

 昨年、研究陣は日本軍慰安婦として連れて行かれたがスンサンを脱出した女性7人を撮影した写真を公開した。写真には臨月の女性が写っていたが、2000年12月に東京で開かれた「日本軍性奴隷戦犯女性国際法廷」の準備過程で写真の中の臨月の女性は自身であると明らかにしたパク・ヨンシムさんであった。当時の人名簿と捕虜記録を通じてみる時、スンサンと騰衝にいた慰安婦被害者23人は脱出し、30人は集団虐殺されたと見られる。その他に確認できない死も多い。

上の大きな写真は1997年に公開されたが明確な説明や関連資料がなく慰安婦被害者虐殺の証拠として認められるか論議があった。下の二枚の写真は今回公開された映像で、映像内の中国兵士(赤丸内)が遺体から靴下を脱がす姿が含まれている=ソウル市ソウル大人権センター提供//ハンギョレ新聞社

 1997年に中国で虐殺された朝鮮女性たちの遺体を写した写真が報道された。当時の写真には明確な説明や関連資料がなく、慰安婦被害者虐殺の証拠として認定するのに論議があった。研究陣は、戦争当時は動画記者と写真記者が一緒に活動したという点に注目して、これまで写真と共に撮影されたかも知れない映像を探してきた。今回公開された映像と写真には、同じ身なりの中国軍人が出てくる。撮影角度と遺体の状態を見る時、映像と写真は同じところで撮影されたと推定される。

 発掘を進めた聖公会大のカン・ソンヒョン教授は「当時の戦況を報告した文書はすべて受動態の文章であったが、唯一1944年9月14日の記録だけが『日本軍が銃殺した』と主体を明示した。すでに発見された写真と今回確認した映像、文書を交差分析し、慰安婦虐殺の客観的証拠として提示することができた」と話した。

 今回の虐殺動画は、日本軍が朝鮮人慰安婦被害者をどんな存在として取り扱ったかを明確に見せる資料だ。種々の軍資料から日本軍は慰安婦被害者を人間ではなく“特殊補給品”に分類し、強制的に連れてきて性的道具として使い廃棄するかのように虐殺した。

1944年9月7日スンサン地域の収容所から脱出し連合軍に捕虜として捕らえられた朝鮮人女性の写真は、日本軍が戦況が不利になるたびに“廃棄処分”しようとした朝鮮人慰安婦の境遇を伝える。右端の妊娠した女性がパク・ヨンシムさん=ソウル市ソウル大人権センター提供//ハンギョレ新聞社

 カン・ソンヒョン教授は「日本は安倍政権になって慰安婦被害者の証言さえ明確な証拠ではないとし握りつぶしてきたが、今回公開された資料を通じて戦時動員体制で強行された極端な人権抹殺事例を正面から直視しなければならない。最近の日本における修正歴史主義、証拠主義傾向を覆す事例になることを希望する」と話した。

 今回のカンファレンスに参加した「日本軍『慰安婦』問題解決全国行動」の小林久公氏は「日本政府は慰安婦強制連行を直接示す資料は目につかないとし、相変らず責任を否定している。だが昨年、日本の国立公文書館が日本軍がバリ島などに直接慰安婦を動員し性奴隷生活を強要した記録文書182点を内閣官房に提出するなど、慰安婦資料を通じて真実は明らかになり続けている」として安倍内閣の態度変化を求めた。

 韓国、中国、日本の慰安婦問題専門家が参加したカンファレンスで、パク・チョンエ東国大学対外交流研究院研究教授らは、男性軍人の視角で記録された残忍な動画と写真を公開する前に感じた悩みを話し「日本政府の加害責任を立証する資料はすでに豊富なのだから、今後は資料を公開する前に慰安婦の人権と個人情報を保護する方法を討論しなければならない時期」とも提案した。

ナム・ウンジュ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

朝米対話を早期に実現させるための韓国政府の積極的な役割が重要

2018-02-27 | 文 在寅 韓国大統領情報


[ニュース分析]

「米国は対話へのハードル下げ、北朝鮮は非核化への意志示すべき」

 

登録:2018-02-27 05:57 修正:2018-02-27 09:30

文大統領、中国代表に協力を要請 
「朝米早く対座するのが重要」 
金英哲副委員長「米国と対話する用意ある」再び強調 
米国「非核化の処置に繋がるべき」静観の構え

文在寅大統領が26日、大統領府で劉延東国務院副首相と会い握手している=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 平昌(ピョンチャン)冬季五輪を機に吹き始めた和解のそよ風にもかかわらず、朝鮮半島の情勢は依然として不安定である。五輪期間中に延期された韓米合同軍事演習が始まり、朝米が厳しい攻防を再開すれば、朝鮮半島をめぐりいつでも昨年と同じ「戦争危機説」が再燃しかねないからだ。五輪閉幕直後から「平昌以降」に備える文在寅(ムン・ジェイン)政権の動きが慌ただしくなったのも、そのためだ。

 文大統領は26日午前、中国の習近平国家主席の特別代表の資格で訪韓した劉延東国務院副首相と面会し、平昌五輪を機に作られた対話ムードが朝米対話につながるよう、中国の協力を求めた。文大統領は「最近、北朝鮮が朝米対話に積極的に取り組む意向を示しており、米国も対話の必要性を指摘している」としたうえで、「米国は対話のハードルを下げる必要があり、北朝鮮も非核化に向けた意志を示さなければならない。それで米国と北朝鮮が早く対座することが重要だ」と強調した。劉副首相はこれに積極的に共感し、「今年に入って作られた朝鮮半島情勢の緩和傾向を中国はうれしく思っている。朝米対話が行われるよう、中国と韓国がうまく説得していこう」と答えた。

 これに先立ち、文大統領は前日、金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長兼統一戦線部長をはじめとする高官級代表団と面会した際、「南北関係改善と朝鮮半島問題の本質的解決のためにも、朝米対話が速やかに行われなければならない」と強調した。特に、文大統領は非核化という原則を明らかにしただけでなく、そのためにいかなる方法を選ぶべきかまで具体的に言及したと、大統領府関係者は伝えた。朝鮮半島情勢の安定に向けて北側がより積極的に取り組むことを求めたのだ。

 文大統領が強調した「朝鮮半島問題の本質的解決」は、非核化▽朝米、朝日関係の正常化▽平和体制▽北東アジア多国間安保協力体制などを通じて、朝鮮半島で冷戦体制を終わらせることを意味する。これは、北朝鮮の核問題が朝米敵対関係の産物として作られたという認識に基づいたものだ。実際、1990年代初頭に南北が国連に同時加盟した後、南側はソ連(ロシア)、中国と国交を樹立したが、北側は米国、日本との関係を正常化できず、第1次北朝鮮核危機(1993年)の原因になった。

 同日、チョン・ウィヨン大統領府国家安保室長が金副委員長など北側代表団と昼食を共にしながら、文在寅政権発足後、(韓国政府が)朝鮮半島の平和定着に向けたムードづくりに努力を傾けてきたことを積極的に説明したのも、このような脈絡からだ。米中日ロなど朝鮮半島情勢に影響を与える周辺国家との関係回復を通じて、朝米対話に進むための「環境」が整ったことを強調し、北朝鮮が朝米対話に向けてより可視的な処置を取ることを求めたのだ。これに対し、金副会長は韓国政府の努力を「評価する」としたうえで、前日に続き「米国との対話の扉は開かれている」と再度確認した。

 北朝鮮のこのような行動に対し、米国側はひとまず静観する構えだ。ホワイトハウスは25日(現地時間)、北側代表団が「対話する用意がある」と明らかにしたことについて、「北朝鮮の今日のメッセージが非核化への道に向かう最初の処置につながるかを見守る」と明らかにした。ホワイトハウスは同日、サラ・ハッカビー・サンダース報道官名義の声明で、「ドナルド・トランプ大統領が述べたように、北朝鮮が非核化を選択すれば、より明るい道が北朝鮮に開かれるだろう」としたうえで、「最大の圧迫攻勢は北朝鮮が非核化されるまで継続されなければならない」と強調した。北朝鮮のメッセージの流れや追加情報などを把握した後、米国の次の行動を決める意向を示したものと見られる。これまで米国の公式立場は「北朝鮮が対話を望むなら、我々も対話する準備ができている」ということだった。

 朝米が対話の門の前で躊躇しているような状況が長引けば、「平昌体制」が生み出した動力が消尽する恐れもある。 朝米対話を早期に実現させるための韓国政府の積極的な役割が重要なのもそのためだ。キム・ヨンチョル仁済大学教授は「しばらくは時差を置いて、南北、朝米の三角対話を続ける必要がある」と指摘した。南北米の3角の構図を作っている3つの二者関係(南北、韓米、朝米)の中で、政府が当事者となる南北、韓米関係を通じて、朝米対話を後押しすべきだということだ。

 専門家らは、朝米対話の実現に向けて北側がもう少し積極性を示す必要があると指摘する。そのためには、第一に、非核化に対する明確な立場を明らかにする必要がある。これまで北側は「朝鮮半島の非核化は先代の遺訓」という言葉で非核化に対する意志を明らかにした。第二に、韓米合同軍事演習の延期に対する肯定的な対応も求められる。南北対話が行われている間は、核・ミサイルの試験発射を猶予する意向を明らかにすべきだということだ。

 北朝鮮はすでに昨年11月末「国家核武力の完成」を政治的に宣言した。しかし、米国側は北朝鮮の核の“技術的完成”までは、まだ時間が残っていると見ている。したがって、北朝鮮が核・ミサイル実験の凍結を宣言すれば、一種の“技術的凍結”に該当する。ドナルド・トランプ政権にとっても朝米対話に乗り出す名分ができる。ク・ガブ北韓大学院大学教授は「文大統領はこれまで北朝鮮核問題の解決策として、対話の“入り口”として核・ミサイル活動の凍結を、出口として非核化を進める2段階案を提示してきた」とし、「凍結で非核化まで行く道も非常に遠く険しい道になるだろうが、今のところ、対話の入り口にいかに辿りつけるかに(力を)集中するべきだ」と話した。

チョン・イナン、ソン・ヨンチョル記者、ワシントン/イ・ヨンイン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

平昌五輪を機に作られた対話ムードが朝米対話につながるよう、中国の協力を求めた。文大統領は「最近、北朝鮮が朝米対話に積極的に取り組む意向を示しており、米国も対話の必要性を指摘している」としたうえで、「米国は対話のハードルを下げる必要があり、北朝鮮も非核化に向けた意志を示さなければならない。それで米国と北朝鮮が早く対座することが重要だ」と強調した。劉副首相はこれに積極的に共感し、「今年に入って作られた朝鮮半島情勢の緩和傾向を中国はうれしく思っている。朝米対話が行われるよう、中国と韓国がうまく説得していこう」と答えた。

 これに先立ち、文大統領は前日、金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長兼統一戦線部長をはじめとする高官級代表団と面会した際、「南北関係改善と朝鮮半島問題の本質的解決のためにも、朝米対話が速やかに行われなければならない」と強調した。特に、文大統領は非核化という原則を明らかにしただけでなく、そのためにいかなる方法を選ぶべきかまで具体的に言及したと、大統領府関係者は伝えた。朝鮮半島情勢の安定に向けて北側がより積極的に取り組むことを求めたのだ。

 文大統領が強調した「朝鮮半島問題の本質的解決」は、非核化▽朝米、朝日関係の正常化▽平和体制▽北東アジア多国間安保協力体制などを通じて、朝鮮半島で冷戦体制を終わらせることを意味する。これは、北朝鮮の核問題が朝米敵対関係の産物として作られたという認識に基づいたものだ。実際、1990年代初頭に南北が国連に同時加盟した後、南側はソ連(ロシア)、中国と国交を樹立したが、北側は米国、日本との関係を正常化できず、第1次北朝鮮核危機(1993年)の原因になった。

 同日、チョン・ウィヨン大統領府国家安保室長が金副委員長など北側代表団と昼食を共にしながら、文在寅政権発足後、(韓国政府が)朝鮮半島の平和定着に向けたムードづくりに努力を傾けてきたことを積極的に説明したのも、このような脈絡からだ。米中日ロなど朝鮮半島情勢に影響を与える周辺国家との関係回復を通じて、朝米対話に進むための「環境」が整ったことを強調し、北朝鮮が朝米対話に向けてより可視的な処置を取ることを求めたのだ。これに対し、金副会長は韓国政府の努力を「評価する」としたうえで、前日に続き「米国との対話の扉は開かれている」と再度確認した。

 北朝鮮のこのような行動に対し、米国側はひとまず静観する構えだ。ホワイトハウスは25日(現地時間)、北側代表団が「対話する用意がある」と明らかにしたことについて、「北朝鮮の今日のメッセージが非核化への道に向かう最初の処置につながるかを見守る」と明らかにした。ホワイトハウスは同日、サラ・ハッカビー・サンダース報道官名義の声明で、「ドナルド・トランプ大統領が述べたように、北朝鮮が非核化を選択すれば、より明るい道が北朝鮮に開かれるだろう」としたうえで、「最大の圧迫攻勢は北朝鮮が非核化されるまで継続されなければならない」と強調した。北朝鮮のメッセージの流れや追加情報などを把握した後、米国の次の行動を決める意向を示したものと見られる。これまで米国の公式立場は「北朝鮮が対話を望むなら、我々も対話する準備ができている」ということだった。

 朝米が対話の門の前で躊躇しているような状況が長引けば、「平昌体制」が生み出した動力が消尽する恐れもある。 なのもそのためだ。キム・ヨンチョル仁済大学教授は「しばらくは時差を置いて、南北、朝米の三角対話を続ける必要がある」と指摘した。南北米の3角の構図を作っている3つの二者関係(南北、韓米、朝米)の中で、政府が当事者となる南北、韓米関係を通じて、朝米対話を後押しすべきだということだ。

 専門家らは、朝米対話の実現に向けて北側がもう少し積極性を示す必要があると指摘する。そのためには、第一に、非核化に対する明確な立場を明らかにする必要がある。これまで北側は「朝鮮半島の非核化は先代の遺訓」という言葉で非核化に対する意志を明らかにした。第二に、韓米合同軍事演習の延期に対する肯定的な対応も求められる。南北対話が行われている間は、核・ミサイルの試験発射を猶予する意向を明らかにすべきだということだ。

 北朝鮮はすでに昨年11月末「国家核武力の完成」を政治的に宣言した。しかし、米国側は北朝鮮の核の“技術的完成”までは、まだ時間が残っていると見ている。したがって、北朝鮮が核・ミサイル実験の凍結を宣言すれば、一種の“技術的凍結”に該当する。ドナルド・トランプ政権にとっても朝米対話に乗り出す名分ができる。ク・ガブ北韓大学院大学教授は「文大統領はこれまで北朝鮮核問題の解決策として、対話の“入り口”として核・ミサイル活動の凍結を、出口として非核化を進める2段階案を提示してきた」とし、「凍結で非核化まで行く道も非常に遠く険しい道になるだろうが、今のところ、対話の入り口にいかに辿りつけるかに(力を)集中するべきだ」と話した。

チョン・イナン、ソン・ヨンチョル記者、ワシントン/イ・ヨンイン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

弁護士の福山和人氏を支援する個人や団体が24日、確認団体「つなぐ京都」を発足させ、記者会見しました。

2018-02-26 | 京都府知事選挙

府知事選(来月22日告示)へ「つなぐ京都」スタート

福山氏「市民参加の選挙うれしい」

写真

(写真)福山弁護士(前列左端)とともに記者会見する「つなぐ京都」の人たち=24日、京都市

 3月22日告示、4月8日投票の京都府知事選に立候補表明している弁護士の福山和人氏を支援する個人や団体が24日、確認団体「つなぐ京都」を発足させ、記者会見しました。

 「つなぐ京都」は、元京都大学教授でNPO法人「市民環境研究所」代表理事の石田紀郎氏、物理学者の槌田劭(たかし)氏、3児の母で大学院生の西郷南海子氏、弁護士の小笠原伸児氏、「民主府政の会」代表の梶川憲氏(京都総評議長)の5人が呼びかけ人となり結成しました。

 同日、福山氏とともに京都市内で記者会見をした5人は「長らく公害現場を歩き、京都の市民運動と環境問題をやってきた人間として、非常に大事な知事選だと思っている」(石田氏)「選挙に受け身になるのではなく、候補者を立てて政策をつくるところから入り、自治体は自分たちのものだということを形にしたい」(西郷氏)と決意を語りました。

 福山氏は「市民参加の選挙にチャレンジできることをうれしく思う。府民から意見と要望を聞いて政策に反映させる」と力を込めました。また、政権与党が9条改憲へと進む中でたたかう知事選であり「どういう民意を示すのかが重要になる」と述べ、改めて護憲の立場を表明しました。

 同会見には、日本共産党京都府委員会の渡辺和俊委員長、新社会党京都府本部の池内光宏委員長も参加し、あいさつしました。

 これに先立ち、民主府政の会、日本共産党京都府委員会は福山氏の推薦を決めました。

 

         日朝協会京都府連合会2018年第18回(拡大)理事会 2018年2月22日

 

議案・2018年京都府知事選挙推薦候補の決定について

  2018年3月22日告示4月8日投票の京都府知事選挙が迫ってきました。

日朝協会京都府連合会は、今日まで「民主府・市政の会」に加入し、京都府知事選挙や京都市長選挙など「首長」選挙にあたっては、日朝友好運動の方針におおむね合致する候補者を推薦し、その当選のために個人個人ができる範囲の協力をしてきました。

 今年の京都府知事選挙においては、市民団体等が、安倍政権が進める憲法改悪改定案を国会に提出させない運動(3000万人署名)をともにとりくむ人の中から、候補者を選ぼうと話し合いが進められてきました。

2月21日みやこめっせでの「いのちに寄りそい憲法いかす2.21府民大集会」で「福山和人・京都法律所の弁護士」が、出馬表明され「民主府正の会」も推薦決定されることになりました。

 日朝協会京都府連合会では、一ヶ月の一度の理事会ですので、本日2月22日に推薦決定して、その後、福山氏の選挙政策に日朝協会の要求が取り入れられるよう働きかけていく考えです。

以上のことから

 

   2018年4月8日投票の京都府知事選挙候補者に、福山和人氏を推薦します。

   2018年2月22日 日朝協会京都府連合会。

  福山和人 殿

 


文大統領が「南北関係が今後、広範囲に拡大して進展すべきだ」と強調すると、北朝鮮代表団は「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長も同じ意志を持っている」とも話した。

2018-02-26 | ピョンチャン冬季オリンピック

北の金英哲氏、文大統領と会談…「朝米対話を用意」

2018年02月26日07時55分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

  金英哲(キム・ヨンチョル)北朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長が25日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談し、「朝米対話をする用意が十分にある」とし「南北関係と朝米関係が共に発展すべき」という立場を明らかにした。

  文大統領はこの日、平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)閉会式に出席するために訪韓した金英哲氏ら北朝鮮代表団と1時間ほど会談した。文大統領が「南北関係改善と韓半島(朝鮮半島)問題の本質的な解決のためにも朝米対話が早期に開かれなければいけない」と指摘すると、北側はこのように答えたと、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官が伝えた。

  文大統領が「南北関係が今後、広範囲に拡大して進展すべきだ」と強調すると、北朝鮮代表団は「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長も同じ意志を持っている」とも話した。

  北朝鮮代表団はこの日、公開的に朝米対話の意志を明らかにしたが、すぐに朝米が接触する可能性は未知数だ。青瓦台関係者は「文大統領が金英哲氏の一行とまた会ったり北の代表団が青瓦台を訪問する計画はない」とし「北側と米国代表団との接触も現在のところ予定されていないと把握している」と明らかにした。

  文大統領は北朝鮮の平昌五輪出席に関し、「南北が合同チームを構成し、合同入場をし、全世界の人々に感動を与えた」とし「南北のこうした努力で平昌五輪を平和五輪として開催することになった」と評価した。文大統領は会談で北朝鮮の非核化問題にも言及したという。ただ、北朝鮮が非核化を念頭に置いて朝米対話に言及したかどうかは不透明だ。

  会談には金英哲氏と李善権(イ・ソングォン)祖国平和統一委員長など訪韓した北朝鮮代表団8人全員が出席した。韓国側からは鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台国家安保室長、徐薫(ソ・フン)国家情報院長らが同席した。青瓦台はこの日、文大統領と金英哲氏の会談日程を事前に公開せず、会談後に関連する写真や動画も公開しなかった。

  閉会式は文大統領とトランプ米大統領の長女イバンカ大統領補佐官、金英哲氏らが同じ場所で観覧した。中国の劉延東副首相もいた。文大統領夫妻はイバンカ氏と並んで座り、金英哲氏は後ろの列に座った。

  開会式で共同入場した南北は閉会式ではそれぞれの旗手を置いて入場した。開会式では統一旗(韓半島旗・朝鮮半島旗)を共に掲げたが、閉会式では韓国選手団は太極旗(韓国の国旗)を、北朝鮮選手団は北朝鮮国旗と統一旗をそれぞれ持った。団体服も違った。

  これに先立ち金英哲氏ら北朝鮮代表団はこの日午前、軍事境界線を越えた後、坡州(パジュ)東側の道路とチョンジン橋を通過して韓国入りした。これまで北朝鮮代表団は統一大橋・自由路を利用して移動していたが、野党・自由韓国党の議員らが統一大橋一帯で訪韓を阻止する座り込みを行ったため、政府はこの道を避けて北朝鮮代表団をう回させた。自由韓国党の張済元(チャン・ジェウォン)報道官は「文在寅政権が殺人魔戦犯の金英哲に正門以外の門を開いた」とし「これは国政壟断であり反逆行為」と非難した。

  北朝鮮代表団は27日まで2泊3日間の日程で滞在し、徐薫国家情報院長、趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官らに会うとみられる。

韓国にはまだまだ北朝鮮との接触を嫌う人がいる。はやく平和協定を!

2018-02-25 | 文 在寅 韓国大統領情報

北朝鮮強硬派が韓国訪問 文氏に関係改善呼び掛けか

 平昌冬季五輪の閉会式に出席のため、珍富駅に到着した北朝鮮の金英哲朝鮮労働党副委員長(中央)。右から2人目は祖国平和統一委員会の李善権委員長=25日(共同)

 【平昌共同】北朝鮮の金英哲朝鮮労働党副委員長が率いる代表団が25日、陸路韓国を訪問した。同日夜、平昌冬季五輪の閉会式に出席。27日まで韓国に滞在、文在寅大統領と会談する見通しだ。南北関係改善に向けた金正恩党委員長の意思を重ねて伝達するとみられる。対米交渉の担当者も同行しており、米側との接触に備えている可能性がある。軍出身の強硬派である金英哲氏の訪韓に保守派は反発、抗議集会を開いた。

 日米は北朝鮮に対する最大限の圧力維持を韓国に求めている。北朝鮮側は南北関係を一方的に進展させることで、核問題を巡る国際包囲網を突き崩す狙いがありそうだ。


米国代表団の一員として訪韓したアリソン・フッカー国家安保会議(NSC)朝鮮半島担当官が、北朝鮮代表団の実務者らと接触する可能性は排除できない。

2018-02-24 | ピョンチャン冬季オリンピック

今度は“閉会式外交”…文大統領・イバンカ・トランプ晩餐

登録:2018-02-24 01:08 修正:2018-02-24 07:34

イバンカ韓国到着、外交折衝戦に突入 
朝米対話“入口”見つかるか 
一緒に来た米国の朝鮮半島専門家たち 
明日訪韓する金英哲と接触機会 
トランプ、新たな対北制裁パッケージ発表 
北朝鮮の反応によって情勢急変の可能性も 
韓国政府、朝米異見調整の役割が必要

文在寅大統領が23日午後、大統領府の常春斎入口で平昌冬季五輪閉会式出席のための米国政府代表団の団長資格で訪韓したドナルド・トランプ大統領の娘、イバンカ・トランプ大統領補佐官に会い握手している=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ大統領の長女、イバンカ・トランプ大統領補佐官が率いる米国代表団が23日午後に訪韓し、大統領府で文在寅(ムン・ジェイン)大統領と晩餐をした。金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長など北朝鮮代表団も二日後の25日に訪韓する予定なので、平昌(ピョンチャン)冬季五輪閉会式(25日)が開会式(9日)に続き再び重要な外交舞台として注目されている。平昌五輪閉会式外交がどのように展開するかにより、朝鮮半島情勢が揺れ動くものと見られる。

 今回の平昌五輪期間に最も注目される問題は、朝米接触が成功するかどうかだ。北朝鮮と米国の代表団は、韓国に留まる時期が二日(25~26日)重なる。両国の代表団が決意するならば、ソウルであれ平昌であれ、直接会って今後の両国間の本格対話の糸口を開く機会をつかむことができる。しかし、米国側は金英哲副委員長一行に会う計画はないと一線を画している。大統領府も今度は朝米接触を仲裁する意向がないという。

 ただし、米国代表団の一員として訪韓したアリソン・フッカー国家安保会議(NSC)朝鮮半島担当官が、北朝鮮代表団の実務者らと接触する可能性は排除できない。フッカー担当官は、バラク・オバマ行政府時代から朝鮮半島問題を担当してきたベテランで、最近マイク・ペンス副大統領の訪韓にも同行した。また、ジェームズ・クラッパー国家安保局(DNI)局長が2014年11月、北朝鮮に抑留された米国人宣教師ケネス・ペ氏の釈放のために平壌(ピョンヤン)を訪問し、当時偵察総局長だった金英哲副委員長と面談する時も同席した。

 今回の五輪閉会式を契機としては意味ある朝米接触が不発だったとしても、今後の南北米間で試みを続ける余地はある。北朝鮮も米国も対話の意志があるということは、五輪開会式で確認された。ワシントンポストは20日「金与正(キム・ヨジョン)-ペンス接触」が失敗に終わったものの、トランプ大統領をはじめ米国の外交・安保核心関係者たちが集まって朝米間「予備的対話」の必要性について意見の一致を見たと報道した。北朝鮮の立場を代弁してきた総連機関紙の「朝鮮新報」も12日、南北関係の改善が続く限り、核実験と弾道ミサイル発射試験をしないこともできると表わすなど、対話ムードの造成に関心を見せた。

 問題は、朝米間には依然として寒風が吹く中で、予備対話に進むための入口を見つけられずにいるという点だ。ペンス副大統領は22日(現地時間)にも、米国保守主義連盟の年次総会で金与正労働党第1副部長に対して「地球上で最も暴君的で抑圧的な政権の中心柱」と批判した。北朝鮮も23日、労働党機関紙「労働新聞」を通じて「いかなる制裁も挑発も威嚇も、私たちの核保有国の地位を絶対に崩すことはできない」として頑固な立場を再確認した。

米国が米朝対話の可能性を開いてはいるものの対北朝鮮制裁はさらに強化するという、いわゆる「同時的な最大の圧迫と関与」基調に、北朝鮮がどのように反応するのかも未知数だ。 実際、米国は平昌五輪を契機にかろうじて南北間対話の窓が開かれた状況で、再び23日(現地時間)、北朝鮮船舶56隻と海運・貿易会社に対する制裁案を出した。米国の今回の対北朝鮮制裁処置に北朝鮮がどのように反応するかによって、朝鮮半島情勢が大きな影響を受けざるをえなくなった。

 平昌五輪を契機に用意された対話局面が、来月18日に閉会する平昌パラリンピックを前後して1、2カ月以内に朝米対話をする方向につながらなければ、朝鮮半島の緊張指数は再び上がるだろうという見方も出ている。特に延期された韓米合同軍事演習がパラリンピック以後に始まるならば、北朝鮮の強力な反発により「五輪平和」は“しばしの夢”に転落しかねないという心配が多い。

 韓国政府はこうした難しい状況で、朝米間の間隙をあらかじめ狭め、意見の相違を調整して、朝米が向かい合って座れるようにするという容易ならざる課題を推進しなければならない境遇だ。キム・ヨンチョル仁済大教授は「北朝鮮と米国が対話の敷居を高めているため、韓国が異見を調整し仲裁するのは容易でない状況だ。彼らの敷居をなくすための韓国の外交力が重要だが、その努力は時差を置いた南北米の三角対話で試みざるをえない」と話した。キム・ヨンヒョン東国大教授は「政府が“平昌以後”を視野に入れて、金英哲副委員長と十分に対話し、トランプ大統領に直接報告できるイバンカ補佐官に朝米関係の改善に対する間接的メッセージを伝達しなければならない」と話した。

パク・ビョンス先任記者、ノ・ジウォン記者、ワシントン/イ・ヨンイン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国の今大会のメダルは金4、銀4、銅3となり、総合順位は前日から1ランク下落の9位。

2018-02-23 | ピョンチャン冬季オリンピック

[平昌五輪]

韓国“お家芸”ショートでまさかの金なし 目標達成は絶望的=第14日

2018/02/22 23:40

【平昌聯合ニュース】平昌五輪大会第14日の22日、韓国はスピードスケート・ショートトラック男子500メートルで黄大憲(ファン・デホン)が銀メダルを、林孝俊(イム・ヒョジュン)が銅メダルを獲得した。しかし、同種目と共に金メダルが期待されたショートトラック女子1000メートルと同男子5000メートルリレーではメダルを逃し、金メダル8個、銀メダル4個、銅メダル8個で総合4位という目標達成は絶望的になった。韓国の今大会のメダルは金4、銀4、銅3となり、総合順位は前日から1ランク下落の9位。

ショートトラック男子500メートル。2位、3位でゴールする白いユニフォームの黄大憲と林孝俊=22日、江陵(聯合ニュース)</p><p>
ショートトラック男子500メートル。2位、3位でゴールする白いユニフォームの黄大憲と林孝俊=22日、江陵(聯合ニュース)

 韓国が五輪のショートトラック男子500メートルで一度に複数のメダルを取ったのは初めて。しかし金メダルは39秒584の世界新記録をマークした中国の武大靖の手に渡った。

 女子1000メートル決勝では共に優勝候補に挙げられていた沈錫希(シム・ソクヒ)と崔ミン禎(チェ・ミンジョン)がレース終盤に衝突、転倒してメダルを逃す予想外の結果となった。

 男子5000メートルリレー決勝では、1500メートルで金メダルに輝いた林孝俊の転倒もあり4位に終わった。

sarangni@yna.co.kr


マレー監督「次のオリンピックまで行きたい」。昼食にバーベキューパーティーをした後、会見会場に現れた。

2018-02-22 | ピョンチャン冬季オリンピック

女子アイスホッケー単一チームは完璧な「モザイク」だった

登録:2018-02-22 09:17 修正:2018-02-22 11:27

女子アイスホッケーのマレー監督など記者会見 
北朝鮮選手たちとの出会いと思い出などを回想 
マレー監督「次のオリンピックまで行きたい」

サラ・マレー南北女子アイスホッケー単一チーム総監督が21日、江陵オリンピックパーク・コリアハウスで開かれた記者会見で質問に答えている=江陵/聯合ニュース

 南と北、養子と帰化、混血、外国人監督と北朝鮮コーチ…単一チームはさまざまな個性が集まった完璧なモザイクであり、だからより強かった。

 サラ・マレー南北女子アイスホッケー単一チーム総監督が21日、江陵(カンヌン)オリンピックパーク・コリアハウスで韓国選手4人と五輪の旅程を総括する記者会見を行った。前日、スウェーデンとの最終戦などを5敗で終えた単一チームは、昼食にバーベキューパーティーをした後、会見会場に現れた。

 北朝鮮選手たちに関する質問が出ると、2030世代であるゴーリーのシン・ソジョンは「単一チーム結成の話をはじめて聞いたときは、練習だけを一所懸命しようと考えた。でも、一緒に運動しながら南と北の違いというものは感じなかった」と話した。彼女は「鎮川(ジンチョン)選手村で初めて一緒にご飯を食べた時から、彼氏はいるの、どこに住んでいるの、などと聞きながら親しくなった」と回想した。主将のパク・ジョンアも「心を一つにして運動しながら情も湧き、人と人として過ごした。五輪前、仁川(インチョン)でスウェーデンとの強化試合をするとき単一チームとして出た時が一番記憶に残っている」と話した。

21日午後、江原道江陵市のオリンピックパーク・コリアハウスで開かれた2018平昌冬季五輪の女子アイスホッケー単一チーム記者会見で、サラ・マレー総監督が取材陣の質問に答えている。右は主将のパク・ジョンア/聯合ニュース

 「南北選手たちは同じ言葉を話し、同じ姿をした家族」だったというマレー総監督の言葉のように、北朝鮮の選手たちは特別ではなかった。

 韓国女子アイスホッケーの五輪初ゴールの主人公である帰化選手のレンディ・ヒス・グリフィンは「食堂でマクドナルドのアイスクリームを食べるために北朝鮮の選手たちが並んでいて、私も並んだ後、一緒にマックフルーリーを食べたのが一番記憶に残っている」と話した。彼女は米国人の父と韓国人の母の間に生まれた。

 生まれた後、米国家庭の養子となったパク・ユンジョンは「北朝鮮選手らと一緒に鏡浦台(キョンポデ)の海辺に行ってマレー監督を水にはめようといたずらしたり、カフェで話しながら北朝鮮の選手たちをもっとよく知ることができた」と振り返った。彼女は「これまで韓国(の出自であることを)を明らかにすることに消極的な面があった。いまは韓国を代表することができて感謝しているし、誇らしい」と付け加えた。

 アイスホッケー男子選手団は解散したが、女子単一チームは25日の五輪閉幕式までチームを維持する。マレー総監督は「当初、北朝鮮の選手のためのチームトレーニングを計画したが、関東ホッケーセンターリンクは使用できない。ビデオミーティングを通じて北朝鮮の選手たちにもっと教えたい」と強調した。

 マレー総監督は、北朝鮮のパク・チョルホ監督に対する深い信頼を示した。彼女は「五輪開幕式の入場の時、パク監督が私の手を握って一緒に入場した。心がオープンで全面的に私を支援してくれた。パク・チョルホ監督がいなかったら、単一チームは成功できなかっただろう」と評価した。

 大韓アイスホッケー協会と2年契約を延長したマレー総監督は「次のオリンピックまで共にしたい。ただ、単一チームについては言い難い」と話した。

 選手たちは、北朝鮮の選手との別れを準備しなければならない。代表チームのゴーリーのシン・ソジョンは「北朝鮮の選手たちのために一緒に撮った写真をプリントしたり、手紙を書く選手もいると思う」とし、パク・ユンジョンは「一緒に楽しい時間を過ごしたのが一番大きな思い出になる」と話した。

江陵/キム・チャングム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

講 演 「3.1独立運動からロウソク革命へ」  講師 康 宗憲 (カンジョンホン)さん

2018-02-21 | 日朝協会呼び掛け

日朝協会京都府連合会は、2月24日(土)午後2時から、

京都教育文化センター302号室において

「3.1独立運動99周年記念 学習・講演会」を開催します。

       昨年、朴槿恵(パククネ)韓国前大統領の弾劾を求めて市民が行動した「ロウソク革命」は、

文在寅(ムンジェイン)政権を誕生させました。
       韓国民衆の、政権交代を実現させた「ロウソク革命」をテーマに、下記の内容で実施します。

 

講 演 「3.1独立運動からロウソク革命へ」 
講師 康 宗憲 (カンジョンホン)さん 韓国問題研究所代表 

同志社大学政策学部嘱託講師



⊂日  時⊃  2月24日(土)午後2時~4時半(1時半開場)
⊂場  所⊃  京都教育文化センター302号室
      (京都市左京区聖護院川原町4-13  TEL 075-771-4221)

⊂参加費⊃  500円 


                主催:日朝協会京都府連合会 

〒616-8082京都市右京区太秦安井奥畑町2-7福谷忠行気付 

電話・FAX 075-841-4316

           

 


「我々は今対話するよう説得するため、アメは使っていない。我々は大きなムチを使っている。北朝鮮はこのような事実を理解する必要がある」と述べた。

2018-02-20 | トランプの常識は世界の非常識

ティラーソン米国務長官「北朝鮮が対話の用意ができたと言うのを待っている」

登録:2018-02-19 06:11 修正:2018-02-19 07:08

米国の与野党議員ら「鼻血戦略はないと聞いた」 
日本も微妙な変化「北朝鮮との接触は重要」

                                                                         
                                                                               レックス・ティラーソン米国務長官//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ米政府関係者らが連日、北朝鮮と対話をする用意があるというシグナルを送っている。これまで北朝鮮との対話に強硬な反対の立場を示してきた日本側も、いわゆる「予備的対話」の必要性は認める発言をしている。

 レックス・ティラーソン米国務長官は17日(現地時間)、朝米対話と関連し、「北朝鮮が対話する用意ができていると言うのを耳を傾けて(待って)いる」と話した。ティラーソン長官は同日、CBS放送とのインタビュー予告動画で「外交のトップとして、私の仕事は我々がチャンネルを開いているという事実を北朝鮮に伝えること」だと述べた。同インタビューは18日に放送される。

 ティラーソン長官は「我々は彼らからのメッセージを受信する(つもりだ)」とし、「我々が望む最初の対話方法がこれからより明確になるだろう」と話した。議会専門誌「ザ・ヒル」はティラーソン長官の発言について「北朝鮮が自ら望む米国との対話開始方法を明確にするだろうという見通しを示したもの」だと分析した。

 ティラーソン長官は「北朝鮮を対話に導くため、いかなるアメを提示するつもりか」という質問に対し、「我々は今対話するよう説得するため、アメは使っていない。我々は大きなムチを使っている。北朝鮮はこのような事実を理解する必要がある」と述べた。

 平昌(ピョンチャン)冬季五輪開会式に出席したマイク・ペンス副大統領も14日、インターネット・メディアの「エクシオス」とのインタビューで「トランプ大統領はいつも(北朝鮮との)対話の価値を信じている。しかし、対話はすなわち交渉を意味するものではない」としたうえで、「完全かつ検証可能な方法で、北朝鮮がミサイル計画を放棄しなければならず、その時になってからこそ、米国や国際社会も態度の変化を考慮できるだろう」と述べた。これは、北朝鮮との探索的対話には「対話」を、非核化に向けた協議には「交渉」という用語を使い分けることで、「条件のない予備的対話」の可能性を残したことを示唆する。

 米国の与野党議員たちは今月15日、スーザン・ソーントン国務次官補の承認聴聞会で、ホワイトハウス高官が前日の非公開会議で北朝鮮に対する制限的打撃を意味する「鼻血戦略」はないと明らかにしたと公開した。特にジェームズ・リッシュ共和党上院議員は、聴聞会で「行政府の人々から確かに聞いた。鼻血戦略はなく、彼らは鼻血戦略を話し合ったことも、検討したことも、その用語を使ったこともないと話した」と強調した。

 日本側の立場にも微妙な変化の兆しが見られる。河野太郎日本外相がミュンヘン安全保障会議に出席するためにドイツを訪れ、記者団に「核とミサイルを放棄し対話のテーブルに座るべきということを伝える意味で(北朝鮮との)接触は重要である」と述べたと、共同通信が18日付で報道した。同通信は、河野外相が「予備的対話」の必要性を否定しなかったものだと説明した。これは、これまで「対話のための対話」に反対する日本の従来の立場から変化したものだ。しかし、彼は「今は、対話をしても得られるものがないというのが日米韓の共通認識」だとして、依然として探索的対話の結果に否定的な見方を示した。

 ミュンヘン安全保障会議に出席した中国の傅瑩全国人民代表大会・外事委員会主任も17日、官営のCCTVとのインタビューで、北朝鮮核問題を解決するためには朝米対話が行われるべきだと強調した。

ワシントン、北京/イ・ヨンイン、キム・ウェヒョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

朝日新聞の18日付報道について、「北との非公式接触はなかった」と述べた上で、「正式に訂正報道を要請するつもりだ」と伝えた。

2018-02-19 | ピョンチャン冬季オリンピック

北朝鮮への特使派遣は「未定」=韓国政府

2018/02/19 13:55

【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の白泰鉉(ペク・テヒョン)報道官は19日の定例会見で、北朝鮮に特使を派遣するかどうかを問われ、「まだ決まったことはない。関係官庁の協議で立場が調整されるだろう」と述べた。

白泰鉉報道官=19日、ソウル(聯合ニュース)
白泰鉉報道官=19日、ソウル(聯合ニュース)

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は9~11日に妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長を特使として韓国に派遣し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に訪朝を要請した。南北首脳会談などに関する北朝鮮の真意を探るため、韓国からも特使を派遣すべきとの声が一部で出ている。

 白氏は一方、韓国と北朝鮮の当局者が昨年秋から年末にかけて少なくとも2回、平壌で接触し、北朝鮮の平昌冬季五輪参加問題を協議したとする朝日新聞の18日付報道について、「北との非公式接触はなかった」と述べた上で、「正式に訂正報道を要請するつもりだ」と伝えた。

 また、平昌五輪に合わせて韓国を訪れている北朝鮮応援団の帰還時期については、「閉会式(25日)が終わってから戻るものと承知している」と述べた。閉会式に北朝鮮が代表団を派遣する可能性に関しては「南北の間で協議や計画はない」とした。

平昌五輪のスキー競技会場で北朝鮮の国旗を振りながら声援を送る北朝鮮応援団=(聯合ニュース)
平昌五輪のスキー競技会場で北朝鮮の国旗を振りながら声援を送る北朝鮮応援団=(聯合ニュース)

tnak51@yna.co.kr


日本共産党の武田良介議員が日韓首脳会談について説明を求めた

2018-02-18 | ピョンチャン冬季オリンピック

文氏「日本も積極的対話を」

日韓首脳会談で発言 外務省明らかに

写真

(写真)武田良介参院議員

武田議員が質問

 参院国際経済・外交調査会が14日行われ、外務省が北朝鮮問題への主な対応について説明しました。鯰博行参事官は、韓国・平昌(ピョンチャン)で行われた日韓首脳会談(9日)で文在寅(ムン・ジェイン)大統領から安倍晋三首相に「日本も積極的対話に乗り出してはどうか」という発言があったことを明らかにしました。

 日本共産党の武田良介議員が日韓首脳会談について説明を求めたのに対して答えたものです。

 武田議員は「非常に重要なやりとりだ。国際社会の中で、日本に対して対話に乗り出すことを望む大きな流れに注目したい」と述べました。


同じ日、金永南(キム・ヨンナム)北朝鮮最高人民会議常任委員長も、李洛淵(イ・ナギョン)首相が主宰した昼食会で「ソウル・平壌サッカーを再開してはどうか」と話した。

2018-02-17 | ピョンチャン冬季オリンピック

朴元淳ソウル市長、北朝鮮にソウル・平壌サッカー全国体典を提案

登録:2018-02-13 22:37 修正:2018-02-14 07:24

北朝鮮のチェ・フィ、リ・ソングォン委員長に「復活させよう」 
金永南常任委員長も韓国側に 
「ソウル平壌サッカーをまたやろう」提案

 
11日、ソウル国立劇場で開かれた三池淵管弦楽団特別公演の時、観覧席に座った文在寅大統領と金与正・労働党中央委第1副部長。後列に朴元淳ソウル市長とリ・ソングォン祖国平和統一委員長らが座っている=朴元淳市長フェイスブックより//ハンギョレ新聞社

 朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が11日、北朝鮮のチェ・フィ国家体育委員長とリ・ソングォン祖国平和統一委員長に、ソウル-平壌親善サッカー競技であるソウル・平壌サッカーを復活しようと提案したと12日明らかにした。11日には、北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長もソウル・平壌サッカーの復活を提案した。

 ソウル市の朴元淳市長は11日、ソウル国立劇場ヘオルム劇場で開かれた北朝鮮の三池淵(サムジヨン)管弦楽団特別公演を観た後、自身のフェイスブックに「ちょうど北朝鮮のチェ・フィ国家体育委員長とリ・ソングォン祖国平和統一委員長が座っていて、多くの対話をした。特に、ソウル・平壌サッカーの復活、全国体典参加など交流方案について話をした」と書いた。朴市長は昨年も訪韓したチャン・ウン北朝鮮国際オリンピック委員会(IOC)委員に「ソウル・平壌サッカーを再開しよう」と要請したことがある。また、ソウル市は、2019年にソウルが開催する第100回全国体典に平壌市(ピョンヤンシ)の選手団を招請したり、ソウル・平壌が共同開催する方案などを検討してきた。同じ日、金永南(キム・ヨンナム)北朝鮮最高人民会議常任委員長も、李洛淵(イ・ナギョン)首相が主宰した昼食会で「ソウル・平壌サッカーを再開してはどうか」と話した。ソウル・平壌サッカーは、日帝強制占領期間の1929年に始まり、京城(現ソウル)と平壌のサッカーチームが場所を交代して行った親善試合だ。20回開かれた後、1946年に中断された。

ナム・ウンジュ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

これからの対話につながっていく事を願っている。両国が南北統一を進める憲法を守り!

2018-02-16 | ピョンチャン冬季オリンピック

韓国政府、北朝鮮の平昌五輪参加に南北協力基金から2億8千万円を支援

登録:2018-02-15 05:33 修正:2018-02-15 12:14

約480人の滞在費用など 
事後精算のため実際の執行費用は減る可能性も

北朝鮮応援団が今月14日午前、江原道江陵アイスアリーナで開かれた2018平昌冬季五輪フィギュアスケートペアのショートプログラム、北朝鮮のリョム・デオク、キム・ジュシク組の試合を応援している=江陵/パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 政府は14日、チョ・ミョンギュン統一部長官主宰で南北交流協力推進協議会を開き、北朝鮮の平昌(ピョンチャン)冬季五輪へ参加と関連し、南北協力基金から28億6千万ウォン(約2億8千万円)を支援することを議決した。

 同日、議決された支援金の主な内訳について、ペク・テヒョン統一部報道官は「北朝鮮芸術団や応援団、テコンドー演武団などの宿泊費約12億ウォン(約1億2千万円)、入場料約10億ウォン(約1億円)、輸送費約1億ウォン(約1千万円)など」だとし、「応援団や芸術団などは人数が多く、支援費用が多くかかったと聞いている」と明らかにした。平昌冬季五輪を機に、北朝鮮からは応援団や芸術団、選手団など合わせて約480人が韓国を訪れた。統一部は支援金を平昌冬季五輪大会組織委員会や大韓体育会、世界テコンドー連盟など、行事を主管する機関と団体に支給する。ただし、統一部は「事後精算方式であるため、実際の執行金額は議決の金額より減るものと予想している」と発表した。

 今回の支援は先月9日と17日、板門店(パンムンジョム)の平和の家で開かれた南北高官級会談や実務会談で、南北が北朝鮮代表団の派遣と支援に合意したことによるものだ。政府は北朝鮮選手団と応援団650人が訪韓した2002年釜山(プサン)アジア競技大会の際は13億5500万ウォン(約1億3千万円)を、北朝鮮選手273人が訪韓した2014年仁川(インチョン)アジア競技大会の際は4億1300万ウォン(約4千万円)を支援した。

ノ・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)