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朴さんは「胸を熱くさせてくれる公演に感動し、『ウリ祖国』『ウリ組織』『ウリ民族教育』を守り抜くことへの思いを新たにした」と語った。

2017-12-24 | 朝鮮文化の紹介

 

金剛山歌劇団年末特別公演「信念の歌」、800余人が観覧

“信念を抱き歩み続けよう”

フィナーレでは朝鮮女子サッカーの優勝シーンがスクリーンに映し出され、会場からは拍手が起こった

金剛山歌劇団年末特別公演「信念の歌」(歌劇団主催)が20日、東京・中野のなかのZEROホールで行われ、総聯中央の許宗萬議長が副議長、各地方本部委員長、中央団体、事業体の責任者、同胞、学生ら800余人とともに観覧した。

女性同盟結成70周年からはじまり、高校無償化裁判(大阪)での歴史的な勝訴や今年のラストを輝かしく飾ったE-1選手権での朝鮮女子サッカー代表の優勝まで、同胞たちが涙し歓喜に沸いた2017年。

カヤグムと高音チョッテ「突破せよ最先端を」

 

祖国と共に歩んだ今年の一年を「信念」をテーマに表現した今公演では、男声独唱「繁栄する祖国」、男声3重唱「我らは万里馬騎手」など発展する祖国を描いた演目から、対照的な音色で絶妙なサウンドを披露したカヤグムと高音チョッテ「突破せよ最先端を」、女性同盟70年の歴史と女性たちの決意を映像とともに朗読した詩「愛の9月」、金剛山歌劇団の洪嶺月さん(金日成賞桂冠人、人民俳優)による女声独唱「私たちが進む道」など、計14演目が舞台にあがり会場は熱気と拍手に包まれた。

混声2重唱「鉄嶺の下のリンゴの海」

また巡回公演で好評を博した群舞「チェンガンの舞」やチャンセナプ独奏「輝く星」、舞踊手全員によるサンモの舞「青山里の豊年」など、1年をとおし完成度を増した歌劇団による作品の数々に、客席からはアンコールの声が続いた。

群舞「チェンガンの舞」

学校建設、権利獲得運動、同胞宅への訪問やサークル活動まで、どの時代にも力強い同胞たちの姿があったこと、そして力強さの裏には、血と涙で組織を守り抜いた歴史があることを痛感したと涙を流すのは、女性同盟東京・中杉支部朴恩陽さん(63)。

朴さんは「朝鮮や総聯組織を圧殺しようとする昨今の政治状況に嫌気がさす」としながら「胸を熱くさせてくれる公演に感動し、『ウリ祖国』『ウリ組織』『ウリ民族教育』を守り抜くことへの思いを新たにした」と語った。

チャンセナプ独奏「輝く星」

朝鮮女子サッカー応援団の先導役となり、当時ひときわ大きな声で同胞たちに応援を呼びかけていた朝青中央宣伝文化部指導員の趙智香さん(27)。

趙さんは「今年は闘い、試練の年だったというが、朝鮮サッカー代表団を前に歓喜に沸く同胞たちを間近でみながら同胞社会の力の原動力は祖国とつながっていることなんだと改めて実感した」という。

「今日の公演では洪嶺月さんの独唱が胸に響いた。朝青をはじめ次世代たちがこの世代の熱意に負けず代を継いで同胞社会を守っていかなければと改めて思った」

会場は800余人の観客で賑わった

女性同盟栃木県本部顧問で金剛山歌劇団全国後援会副会長の権英淑さんは、「今年は本当に激動の年だった」としながら「朝・日の関係が悪化している状況下で、女子サッカーの優勝をはじめ、祖国と同胞が心を通わすことのできる空間があったし、希望を見る瞬間が多かった。困難な中でも国を守り抜いている祖国に学び、私たちも今踏ん張らなきゃいけない」と話した。

今年の金剛山歌劇団2017アンサンブル公演「黄金の遺産」は、6月の大阪公演を皮切りに延べ26回、約19,000人の観客が足を運んだ。

(文・韓賢珠、写真・盧琴順)


制裁の行き過ぎは、戦争への道、日本政府・軍部が一番よくしっているはず!

2017-12-24 | アメリカの常識は世界の非常識

[ニュース分析]米中、北朝鮮への原油全面中断めぐる対立の末「供給縮小」で折衝

登録:2017-12-23 01:05 修正:2017-12-23 08:05

安保理、新たな対北朝鮮制裁決議案を採択 
 
米国、中国の精油会社に対する独自制裁カードで 
北朝鮮に対する原油供給の全面遮断を圧迫 
中国、報復した場合対応は避けられないと警告  
“強硬”対峙の末、先週妥協 
 
北朝鮮に対する精製油供給を年間50万バレルに縮小  
北朝鮮国外労働者の追放は「12カ月」を期限に 
公海上の北朝鮮船舶の通航禁止は裁量に任せる

米ニューヨーク国連本部で19日(現地時間)、安全保障理事会が開かれている。安保理は22日、国連本部で北朝鮮への石油精製品の供給量を現行の年間200万バレルから50万バレルに減らす内容などを盛り込んだ新しい対北朝鮮制裁決議案を採決に付した=ニューヨーク/新華 聯合ニュース

 北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星-15」型の試験発射後、国連安全保障理事会が北朝鮮に対する精製油の供給総量を大幅に減らす内容を柱とした新たな対北朝鮮追加制裁決議案をまとめるまでに3週間以上もかかった。今年9月3日、北朝鮮の6回目の核実験に対応し、安保理決議第2375号が採択されるのに10日もかからなかったことに比べると、結果が出るまでかなりの時間が費やされた。制裁のレベルをめぐり、米国と中国が“強対強”の対峙を続け、北朝鮮への原油供給全面中断の代わりに精油製品の供給量を大幅に減らすなどの折衝を通じた解決を選択するまで、双方が相当な曲折と腐心を重ねたからだ。

 北朝鮮の「火星-15」型発射翌日の先月29日(現地時間)に開かれた安保理の緊急会議で、米国のニッキー・ヘイリー国連大使は、中国を狙って「輸出入を含め、北朝鮮政権とすべての交易を中止すべきだ」と要求した。特にヘイリー大使は、中国が北朝鮮への原油供給の遮断に乗り出さなければ、中国精油企業に対する独自制裁を推進する内容までほのめかした。当時の会議では、安保理言論声明や議長声明すら発表できないほど、米中が対立していた。

 その後米国は中国に、北朝鮮への石油供給の全面中断▽北朝鮮労働者全員の追放▽海上における北朝鮮船舶の通航禁止への参加などを求め、圧迫を強めた。米国は中国がこれに応じなければ、中国国営石油企業「Sinopec」(中国石油化工)に対する制裁や中国の大手銀行に対する制裁措置などを取ると警告したという。

 対北朝鮮制裁のレベルと米中貿易問題をめぐり対立が激化したことを受け、中国は鄭澤光外交部副部長(次官級)を今月6~8日にワシントンに派遣し、米国の“真意”を確かめた。デビッド・メルペス財務部国際担当次官が中国側に事前通知もせず、先月30日「フィナンシャル・タイムズ」とのインタビューで、「(米中)『包括的経済対話』を再開する計画がない」と一方的に強気の姿勢を示したのも、中国を緊張させた。

 鄭副部長のワシントン訪問の過程でも、両国は接点を見いだせなかったという。匿名希望の外交消息筋は「米国は中国に対する独自制裁に踏み切る意思を明らかにしており、これに対して、中国も独自制裁に対する報復は避けられないと警告した」と伝えた。

 両国の“強対強”の対立は先週から妥協点を見出す方向に転じたという。水面下の交渉を通じ、米国は北朝鮮への原油供給の中断要求を撤回し、中国の大手企業・銀行に対する独自の制裁をしない代わりに、中国は新しい国連制裁決議案に積極的に協力することにしたと、複数の消息筋が伝えた。

 これによって、米国の原油供給の中断要求は、北朝鮮への精製油の供給総量を年間200万バレルから50万バレルへと大幅に減らす線で妥協され、北朝鮮の海外労働者の追放は「12カ月」という段階的な期限を設けることになったとされる。「公海における北朝鮮船舶の通航禁止への参加」も、既存の制裁同様“義務”ではなく“裁量”に任せる方向で結論が出たことが分かった。米国側は「独自制裁と圧迫が中国に効いた」と判断する雰囲気である一方、中国側は「独自制裁を強行すれば、米国に報復する」という強い反撃で北朝鮮に対する原油供給中断を阻止したと評価している模様だ。

 政府当局者は精製油製品の供給を大幅に減らした決議案が可決されれば、「北朝鮮経済に実質的な打撃を与えることができるだろう」と見通した。また、別の当局者は北朝鮮への原油供給量を年間400万バレルに明示的に制限したことを重視した。彼は「北朝鮮を圧迫して対話の場に出るようにするのが目標なら、第2375号で原油について『現状維持』という曖昧な表現を使ったのは大変不適切な方式だった」としたうえで、「はっきりとした上限を設けたことに意味がある」と話した。

ワシントン/イ・ヨンイン特派員、キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)