ひびレビ

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涼宮ハルヒの消失

2015-04-18 18:16:10 | アニメ・ゲーム
 先日WOWOWで放送されていた「涼宮ハルヒの消失」を見ました。

 ハルヒの案でクリスマスパーティーの準備に勤しんでいたSOS団。しかしある日キョンが学校に向かうと、肝心のハルヒの姿はなく、クラスメイトも谷口を初めとして風邪で休んでいた。そんな折、昼休みに姿を見せ、ハルヒの席に座ろうとしたのは、何とキョンを殺そうとした朝倉涼子だった!キョン以外は誰一人として朝倉の存在に疑問を持たず、おまけにハルヒの存在も誰も知らない。古泉はクラスごと消失、みくるはキョンのことを知らず、頼みの綱の長門までもが普通の文芸部員となっていた。この状況に戸惑うキョンだったが、長門が残したと思われるメッセージを見つけ、「鍵」を探すことに・・・

 当時はテレビ第2期をやると聞いた時、十中八九消失もやると思っていました。ところが蓋を開けたらエンドレス。当時は大変残念に思った記憶がありますが、こうして劇場版としてまとめてみると、映画で良かった!とも思いますね。だがエンドレスエイトはせめて4回で。この前のWOWOWの一挙放送で、一夜丸々エンドレスエイトだったのは笑いましたが(笑。

 さて、原作でも大好きなエピソードなのですが、まず普通の女の子になった長門が可愛い。キョンに追い詰められるシーンやら、キョンの服を掴むシーンなど、普段の長門からは想像もつかない仕草がとても新鮮でした。もちろん、いつもの長門もラストの「ありがとう」という一言で、物語をきっちり締めてくれます。ED後、長門が図書館でカードを作る子供たちを見つめるシーンがあり、その後本で口元を隠すのですが、あれは子供たちに自分とキョンを重ねて、笑みを浮かべていた・・・ということなのかな。
 今回の騒動の原因となってしまった長門ではあるものの、さすがに1万回以上も同じ夏休みを繰り返し体験させられて、疲れない方がおかしいでしょう。おまけにその後は映画撮影で起こったあれこれに対処する羽目になったわけですから、疲れて当然。そんな思いからか、世界を作りかえってしまったわけですが、きっとあんな風に大きなトラブルも無く、平凡な日常を過ごしてみたいという思いもあったのでしょう。それでも、最後の決定権をキョンに委ねたということからは、自分だけではなく、彼にとって過ごしやすい世界を選んで欲しかったという意思の表れにも思えます。


 いつもはハルヒに振り回されっぱなしのキョンが、今回は自らハルヒを探すために奔走する物語がこの「消失」。ハルヒが消えて、ハルヒに誰よりも会いたがっていたのがキョンでした。朝倉の出現にハルヒを知らないというクラスメイト、みくると鶴屋さんもキョンを知らず、長門は一般人という絶望的な状況。そんな中、元の長門が残したメッセージを見つけた時のキョンの「長門・・・!」というシーンが素晴らしかったです。口元に笑みが浮かぶのを隠しきれず、それでいてどこか泣き出しそうなくらい嬉しそうなのが伝わってきました。

 普段は神人やら閉鎖空間、数々の超常現象を引き起こすハルヒではありますが、彼女がいたからこそ楽しい日々にめぐり合うことが出来たのもまた事実。キョンがキョンに自問するシーンでは、「楽しかったに決まってる」というキョンの本音が聞けました。確かにみんな一般人で、何のトラブルも無く過ごす日々も魅力的かもしれません。それでも、キョンはそんな平凡な毎日よりもハルヒのいる騒がしい日々を選びました。
 原作を読んでいて展開を知っているとはいえ、やはりどんなに消失長門が可愛らしくても、ハルヒが出てこないと物語が始まったという気がしませんでした。私もハルヒが好きなんだなと改めて実感した作品でもあります。溜息のハルヒは苦手ですが(苦笑。
 谷口という思いがけない人物から物語が動き出し、そして光陽学園のハルヒのもとへと向かうキョン。いつものハルヒもいいですが、消失ハルヒもまたいいものです。キョンのために短い髪で作ったポニーテールも良いですが、長髪のポニーテールもまた良し!

 そしてラスト、目覚めたキョンがハルヒに触れ、ハルヒが目を覚ますシーン。キョンのハルヒを触る手つきの優しさ、寝袋に入っていたために乱れた髪型を慌てて整えるハルヒ、うっすらと目元が赤かったり、照れたり・・・キョンの身を案じるみくるや古泉など、いつものSOS団の光景が広がっていることに凄く安心感を覚えました。やはり消失はいいものだと、再認識できる映画でした。
 「消失」も単体では完結せず、別の物語と繋がっており、そこで朝倉に刺されたキョンの前に現れたもう1人のキョン、2人のみくるの理由などが明かされるのですが、そこはまた別のお話。


 さて現在「長門有希ちゃんの消失」という、ハルヒちゃんと同じ作者の方のアニメが放送されています。消失長門や一般人の朝倉、光陽学園に通っているハルヒなど、消失を舞台にした別の物語が始まっています。「涼宮ハルヒの消失」を見てから、「長門有希ちゃんの消失」を見ると、クリスマスパーティーの開催方法にハルヒと長門(と朝倉)の違いが良く分かります。
 例えばスプレーで「メリークリスマス」と書く際、ハルヒは部室の中から見て「メリークリスマス」と読めるように書き、長門は外から見て「メリークリスマス」と読めるように書いていました。ハルヒが無許可でやるのに対し、朝倉はきちんと許可を取る・・・朝倉の方がまともというか当たり前なのですが、どうにも破天荒さが足りない気もします(苦笑。

 ともあれ、久々のハルヒワールドを楽しませてもらっています。やっぱりハルヒは良いものだ・・・だから原作、完結まだー?

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2 コメント

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優しい忘却 (いけやん)
2015-04-23 01:23:24
上映当時、映画館で見ました。もう5年前なのですね。感想はTBから。

「長門有希ちゃんの消失」
楽しんでいますよ~(*´∀`*)
まぁ、やはり元ネタを知った上で見た方がいいでしょうけどね。

中途半端なところで4年ほど待たされ、2011年にようやく「驚愕」が出たんですよね。ワクワクして読みましたよ~♪
……で、また4年経っちゃいましたね(^^;
まだいろいろ伏線とかあったし、まだ続きを待ち望んでいるのですが…どうなんでしょうね。

アニメの方も無理かなぁ…?
「分裂」「驚愕」を映像化したらどんな感じになるか興味あるのですが。
結構お気に入りキャラの佐々木も声つきで見たいですしねぇ。
映画から5年経っちゃいましたしね。機を逸しちゃったかなぁ(-_-;
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いけやんさんへ (アル)
2015-04-23 06:26:07
おはようございます。

〉まぁ、やはり元ネタを知った上で見た方がいいでしょうけどね。
その元ネタももう9年前・・・(汗。

〉まだいろいろ伏線とかあったし、まだ続きを待ち望んでいるのですが…どうなんでしょうね。
少し大人になったキョンとハルヒの描写が印象的だったのですが、こればっかりは待つしかなさそうです。あと古典部シリーズの続きも。

〉映画から5年経っちゃいましたしね。機を逸しちゃったかなぁ(-_-;
長門有希ちゃんの流れに乗って・・・とも思いましたが、その流れに乗るとハルヒちゃんの方が再びアニメ化されそうです(笑。
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